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泣ける映画

2010-04-08 | 映画
昨日、仕事から帰ってくると、宅配ポストにアマゾンで注文した本が入っていました。





それは、心のストレスに対処するためのハウツー本でしたが、読み始めてみると、自分に当て嵌まることばかりでビックリ!

しばらくは私のお気に入りの一冊になりそうです。





といって、日々の心掛けとして、特に変ったことを進言しているワケではありません。

著者が推奨するのは、「日光に当たること」「歩くこと」「泣くこと」…などです。

(こう書くと身もフタもないみたいですが、著者は東大医学部を出た脳神経の専門家です)

特に、映画を観て号泣するのは、心身の健康にとても良いそうです。

私はこの一、二年、しばしば映画を観ては大泣きしてましたが、それって良いことだったのですね。

その援軍もあって、このところ職場で疲れがちの私は、今日も「泣くため」に映画を借りに行きました。





まず、イギリスの名匠ケン・ローチの『麦の穂をゆらす風』。

実はこの映画、数ヶ月前に借りて、ここ数年でもっとも「泣いた」映画だったのです。

始まって30分くらいに涙が出て、それからはずっと泣き通しでした。

いったいナンであんなに泣いたのだろう?今日観ても、また泣けるだろうか?

そんな「コワいもの観たさ」に似た心理があり、また借りてしまいました。





1920年当時のアイルランドが映画の舞台です。

当時のアイルランドは、大英帝国からの独立に明け暮れていて、休戦協定を勝ち取ってからは、その後の路線を巡って内戦が始まります。

映画では、共に独立のためにレジスタンスをしていた兄弟が、その後の内戦で敵味方に別れて戦わざるをえなくなる悲劇が描かれます。

そして私は、今日も見事に泣いてしまったのでした。



ケン・ローチ監督は、労働者階級や無名の人々をドキュメントタッチで描く作家としてしられています。

この映画もまさにそうで、当時のアイルランドの貧しい階級の人々の、独立に向けた気骨がたっぷりと描かれています。

でも、特にアイルランドに肩入れする理由は私にはありませんので、その史実にコトサラに共感したわけではありません。

どうも私は、「不器用で無名の男(たち)が耐える話」に、ヨワイようなのです。

男たちが葛藤し合いながら夢を目指すが、そのナイーブさゆえに悲劇を迎える…というのが、私が号泣するための「ツボ」のようです。

これからは、そこを押さえた映画選びをして行こう…。

と、半分冗談みたいになりましたが、この作品は2006年のカンヌ映画祭でパルム・ドールも取っていて、オススメですよ。





もう一本、『嫌われ松子の一生』も借りて観ました。

これはまた『麦の穂をゆらす風』とは対照的な、作りに作りこんだ作品でした。

もちろん、大ヒット作ですから、観ている人は多いでしょうけど…。

細かいところまでとても良く作ってあるなア…と思いながら観てました。

まあ「不器用な女性の一代記」ですから、女性なら単に「面白い」だけでなくて、共感できるところが多いのでしょう。





くだんの本にも書いてましたね。

「共感して流す涙には、とても強い治癒力がある」…と。

そんなこんなの、昨日今日でした。






どうも、お粗末さまです。










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