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風紀・美化委員

2010-03-16 | 高齢者介護業界
今日の午後三時、三人のホーム長が、我がホームを訪れました。

彼らの仕事は、二つあります。

まず、私のホームの「外的美化」がちゃんと為されているかのチェックです。

もうひとつは、職員の挨拶、身だしなみ、入居者・面会者・その他に対して厳しく目配りし、至らない点を指摘することです。

本来、この業務は本社の人がやっていました。

そして各ホームを採点し、「良く出来た」ホームの長は褒め称え、「勝利者インタビュー」を広報誌に載っけていました。

逆に、点が下から三つくらいのホーム長は、「どうしてこれほど愚かなホームにしてしまったのか」という原因への自己批判をさせ、晒し者にしていたのです。

私はたまたまその光景を「ホーム長ケアマネ合同会議」で見て、その野蛮な感性に息を呑んだものです。

ナチズム、スターリニズム、中国共産党全国大会…。

20世紀に於ける最も「f○○k!」的な愚かしさを、「愛と慈しみに奉仕する」、介護業界最大手の俊英たちが踏襲しているとは、まさか思えなかったから…。

しかし、それが現実なのでした。

話を今日の「風紀・美化委員チェック」に戻せば、彼らは彼らとしてのノルマという重圧を抱えながら我がホームをチェックしていったのでしょう。

本社からすれば、同業種に競い合わせることで、本社スタッフの消耗は減るし、同業同士の競争意識が働いて、施設の美化と職員の風紀更生に効果増大、一石二鳥!というハラ積もりなのでしょう。


悔しいかな、実際それは、一定の効果を上げているのです。


でもね、兄弟姉妹よ!もう少し冷静に考えよう!

ホームがキレイなことや、スタッフのお返事が良いことは、もちろん素敵なことさ。

でも、それはご入居者に快適に過ごしてもらうための「手段」ではあるが究極の「目的」ではない。

この当り前のことが見えなくなるのが、とてもコワイ気がする。


本社のオエライ方々が作る「ランキングリスト」の上位にくることが目的になってしまったら、ボクら「現場の人間」はオシマイだゼ!



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