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仕事後の夢想

2010-05-15 | 高齢者介護業界
今日も入居があったりして、午後九時過ぎまで職場にいました。

まあ、そんな中ですから頭もかなりボンヤリしているのですが…。





私が勤めているのは、かなり高額な部類の有料老人ホームです。

そういうホームでは、どこも「安心、安全」をウリにしています。

でも、これって、お年寄りに自由に生活をして頂きながら担保するのは、とても大変なことなんですよネ。

なぜなら、お年寄りは歩行が不安定で、とても転びやすい。

特にひとりで外出して転ぶと、大きな事故に繋がりやすい。

ものを食べると、誤嚥しやすい。誤嚥すると、たいていは肺炎になります。

夏場に生ものを食べるなんて、もってのほかです。

クスリを間違って飲んだり、ハサミを使えばケガをしたりしやすい。

つまり、自由に生きてもらえばもらうほど、事故のリスクは高まるワケです。





でも、ホンネを言えば、「それでもいいではないか」と、思うのです。

精神でも行動でも自由を選べばリスクはつきものなんだから。

でも、私のようなホームでは、なかなかそうもいかないのですね。

「高いお金を頂いているのだから」という大命題がそこにある。

事故が起きたとき、ご家族に合わせる顔がないし、行政の処分もおっかない。

だから、できるだけ自由に歩かないように、食べないように、アブナイものには近づかないように、自分で判断はしないように…という運営になって行きます。





でも、それで本当にシアワセなのかなア。

ぼくたちのやりたいことなのかなア。

他のスタッフと、よくそういう話をします。

そして、「もっと人間らしく生きて欲しいなア。そして、ケガや病気になっても、しょうがないや…と思える、そんなホームはないものかしら?」

などと、考えるのです。






とても難しいことは承知で…。





おやすみなさい。










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