食いしん坊ケアマネ の おたすけ長屋!

困ったら、悲しかったら、ツラかったら、
「長屋付き合い」を始めようよ!
現代版人情長屋に寄っといで!

笑いと哀しみ

2010-03-17 | 本と落語
今日は、2週間ぶりにマッサージに行って、ああ、やっぱり良いなア…と思った。

このところ職場で緊張することが多かった。

施術の方も、「モトイさん、お久しぶりですね。だいぶ凝ってますね…」といってくれた。

心配してくれる…というだけで人間は勇気付けられるものだが、そこに「揉み」が加わるのだから、これは止められません。

今日は出来るだけキラクに過ごそう…と決めて、You Tubeでお笑い系をずっと見ていた。

初めは最近のお笑いから入って、テキトーに流しているうちに、タモリをしばらく見ていた。

やはりタモリはスゴイ。

私が高校一、二年生の頃、東京12チャンネルで、『モンティパイソン』を流し始めた。

その最後のコーナーで、サングラスを掛けた無名の芸人がひとりコントを受け持っていた。

それまで見たこともないタイプの、ちょっと気持ち悪い感じの芸人だったが、「あいつは面白い!」とクラスメートと話し合ったものである。

それから三十数年、まさかこんなに大家になるとは思わなかったが…。

舌を巻いたのが、赤塚不二夫の弔辞を読んでいる姿であった。

白紙の紙に目を落としがら七、八分ほど「読み」続けている…ということであとで知られた、あの弔辞である。

白紙であるから、完全な即興ではないにしても、むろんその場で頭に浮かんだことを話しているのに、見事に完璧な文章語になっている。

しかも、師を慕い、思う内容も素晴らしい。

一流の芸人とはとてつもない能力があるんだな…と、改めて思い入った。

弔辞つながりで、上岡龍太郎の横山ノックへの弔辞を見ると、これもまた素晴らしい。

鍛えこまれた芸の力が、よけいに深い哀しみをつたえてくる。

上岡龍太郎つながりで見ていると、やがて、桂枝雀に行き着いた。

鋭い批評眼と舌鋒で知られる上岡龍太郎が、枝雀と共演しているときは、全くひとりのファンの顔になっているのが、興味深かった。

枝雀の七回忌追悼番組の映像をまた見てしまったのだが、その中で、弟子たちはもちろんだが、仁鶴も三枝も文珍も小朝も、枝雀を心から畏敬しているのが伝わってくる。

枝雀が存命だったら、昨年七十歳になっていたのだ。

この苦しい時代に生きて、噺を聴かせてもらいたかったナ…。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへにほんブログ村




















コメントを投稿