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男のフトコロ

2010-01-11 | 中年男
今日はお休みでした。



いつものように洗濯した後、チャリンコに乗ってコインランドリーの乾燥機に向いました。

でも、いつもに比べて、ずっと「洗濯物」は多かったのです。

というのも、毛布二枚とタオルブランケットも「洗濯→乾燥」コースで仕上げるため持って行ったから。

これは70分掛かります。費用もけっこう高い。

でも、洗濯しないで疥癬になったりしたら大変ですから、定期的にチャリンコで洗いに行きます。

途中ですれ違うオバサンとかが、テンコ盛りの洗濯物を運ぶ男をチラチラ見ます。

(ナニ見てんだよ!)とか内心で思いながら、コインランドリーを往復しました。



乾燥した洗濯物を持って帰ると、アマゾンで発注した本が届いていました。

広井良典著『コミュニテイを問い直す』(ちくま新書)です。

この本は、昨年「大佛次郎論壇賞」(ダイブツジロウじゃなく、オサラギジロウですよ!)を受賞した作品です。

面白そうだな…と思って去年の暮れに注文していたのですが、恐らく人気があるのでしょう、到着に三週間近く掛かってしまいました。

まだペラペラと捲った程度ですが、予想通り、「痒いところに手を届かせてくれる」内容のようです。

いずれ、読後感を報告しましょうネ。



さて、午後は、いつものようにYouTubeを見ていました。

寺山修司、唐十郎、野田秀樹…といった劇作家たちの舞台映像などを見ているうちに、いつの間にか別のものにハマっていました。

それは、去年の六月、試合中に亡くなったプロレスリング・ノアの三沢光晴選手(社長でもあります)の、「お別れ会」の中継映像でした。



私は、幼いときからプロレスが好きでした。

私が物心ついたときには、もう力道山は亡くなっていて、プロレス中継に戦後の熱狂的な人気はありませんでした。

それでも、昭和四十年代から五十年代に掛けて、プロレスはずっとゴールデンタイムに放送され、視聴率二十パーセントを越す人気番組でした。

でも私は、プロレスを人気番組を見るような気分では見ておりませんでした。

小学校高学年の頃には、「これは真剣勝負ではない。ショウだ」と思うようになっていて、その分、後ろめたい気持ちで見ているのです。


それでも「真剣勝負」と言われるボクシングや相撲を見るより、ずっと昂奮するものがあるのでした。

プロレスは「事実」ではないけれど、「真実」だ。
プロレスラーは、リングという舞台で、人生の陰影を体を張って真剣に表現している…。

もちろん子供の頃にそんな「理屈」を身につけていたわけではありませんが、そのような直感はあり、自分の「後ろめたい昂奮」の、内心の言い訳になっていました。



1980年代後半からプロレスは視聴率を取れなくなり、ゴールデンタイムから、夕方や夜遅い時間に放送が追いやられるようになりました。

それでもまだ根強い人気は続き、東京ドームや日本武道館などの大興行を満員にしていましたが、数年前についに地上波から完全に放送がなくなった頃から、どのプロレス団体もいよいよ苦しくなっている…とは聞いていました。


三沢光晴はジャイアント馬場の愛弟子ですが、頭からリングに投げ落とす…というタイプの技を応酬しあうスタイルの試合で人気を博してきました。

いくらプロレス流の「了解」があるとは言え、写真や映像で見てもまことに危険な角度で落としあうのです。

そして、三沢光晴は試合中の投げ技で頭部を強打し、それまで二十年以上首に受け続けたダメージもあり、亡くなりました。

三沢選手の死は、単なる事故と言うより、優秀なレスラーであると共に、面倒見が良く男気のある中小企業経営者がついに過労死した…という印象がありました。



去年の7月、ディファ有明で行われた「お別れ会」に2万6千人もの一般参列者があったのは、三沢選手(社長)が、約束を守り相手の立場を尊重する人である…と広く知られていたからです。

インタビューを受ける関係者が、判で押したように「フトコロが広く、相手の立場を思いやる人」と答えていたのには驚くほどでした。

一般参列者の多くは若く、いかにも庶民然としたプロレスファンでした。

彼らは恐らく、伝え聞く三沢社長の人間性に惹かれ、「こんな人の下で働きたかった…」という思いもあって駆けつけたに違いありません。

勝手な想像ですが、私にもまた、そういう気持ちがありますから。



今日は、妙な雑感になってしまいました。

まことに、お粗末様でした。



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