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シャイン・ア・ライト

2010-09-07 | 映画
『シャイン・ア・ライト』をようやく観ることができた。





これはローリング・ストーンズのコンサートを記録した映画である。

監督はマーティン・スコセッシだ。







私が通っているレンタルショップでは、必ず誰かに借りられていて、一年以上ずっと「おあずけ」をくっていた作品である。

で、観てみたら、最高にカッコよかった!

ずっと待ってた甲斐があった…。





2006年のニューヨークでのコンサートの記録だが、「平均年齢64歳のロックバンド」というコピーの通り、舞台裏で見せる表情は、皆ほとんど老人である。

しかし、ステージに上がるや、「永遠の不良バンド」のパブリックイメージを裏切らないどころか、遥かに凌駕してくれるのだ。

ミック・ジャガーは、見事に引き締まった体で、コンサートの始めから終わりまで超人的なダンスとステップをずっと続ける。

英米のほとんどのロックスターは、中年になると全く別人のように太り、髪の毛もなくなってしまうものである。

そんな中でミック・ジャガーは、顔こそ皺だらけだが、肉体の鍛錬がものすごい。

人類史上、唯一無比の存在だと思った。

キース・リチャーズがまたシブい。その顔つきは、ほとんど人間離れしたスゴみに達している。

「ロック=不良」というイメージのシンボルを、40年以上担い続けてきた男にして初めて達するスゴみであろう。

ロン・ウッドはフェイセズの頃と変らなくチャーミングだ。

チャーリー・ワッツは、退官前の大学教授といった風情で、それはまたそれでカッコよかった。







マーチン・スコセッシは30年近く前、ザ・バンドの解散コンサートのドキュメンタリー映画『ラスト・ワルツ』という傑作を撮っている。

私はこの作品が大好きで、サントラ盤を繰り返し聴いたものである。

素朴な『ラスト・ワルツ』に比べて、『シャイン・ア・ライト』はよりハリウッド的に派手だけど、底に流れる「ロックミュージシャンに対するリスペクト」は変らない。








実は私は、ストーンズは十曲くらいしかしらないのである。

でも、全然飽きなかった。特に中盤以降はグイグイ曳きつけられ、コンサートに参加している感じになった。

オープニングが『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』で、ラストが『サディスファクション』ですからね。

この構成は、映画観客に対する「愛」だと思いました。













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