このごろ気になること。

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書いていきます。

「かずちゃん」その7

2005-10-12 | 思い出
試験も終わり、無事進級できることになりました。
そしてまた果物屋さんでバイトを始めました。
夕方5時から深夜2時までのバイトに入ったときです。
かずちゃんが9時くらいに通りかかりました。同じアパートの
住人の男2人と一緒でした。
「いまから飲みにいくのー」と陽気にかずちゃんは自分に声をかけました。
大事な試験が終わり、かずちゃんと会いたいなと思っていた自分は
他の男達と仲良く歩いていくかずちゃんを見るのはとてもいやでした。
その日から自分はかずちゃんに対して心を閉じてしまいました。
心の底では好きなのに、かずちゃんが嫌いになってしまったのです。
こういう風に言えばかっこいいですが
実をいうと母親に甘える子供のようにすねてしまったのです。
それから2回くらいかずちゃんは自分のバイト先に寄りましたが
自分は話をしようとはしませんでした。
3月になり自分はアパートを代えました。
しばらく会わないようになり4月になりました。
果物屋でバイトをしていると
鹿児島で有名な喫茶店のユニフォームを着たかずちゃんがレモンを買いに来ました。レモン20個を袋にいれて領収書を書いてかずちゃんに渡すと
「私、ここで働いているから」とおずおずと言いました。
自分は生返事で
「あー、そう」
と返しました。
それから自分達は会うことをしなくなりました。
バイト先の店長から
「女の子がお前の連絡先を知らせてくれと言ってたけどどうする」
と言われたとき、かずちゃんだなと思い
「教えないでください」と言いました。
半年を過ぎたくらいから
完全にかずちゃんと自分はすれ違うことさえなくなりました。


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