僕が
視覚障害者の人たちと
つながったのは
ある地方局のテレビ番組だった。
それは
長崎県佐世保市の
1月にある「小柳杯ロードレース」
で10㌔レースに挑戦したO田さんの姿。
この番組で
紹介された
したO田さんは
5年前に失明し
点字の勉強、白杖を使った歩行訓練などを
乗り越え、社会復帰し
なおかつ
走ることに
チャレンジしていた。
その番組を見て
僕が
O田さんを
助けようと思ったわけで . . . 本文を読む
僕が
視覚障害者の人と付き合ってて
よく気がつくこと。
『見ること』
以外の感覚が鋭い。
一緒に走っていて
「海の匂いがする。」
「人が多いね。」
「日が射してきたね。」
と話しかけられる。
僕は目が見えるけど
視覚障害者の人は
僕と違って
そのほかの感覚は
かなり敏感だ。
聞いたことはないけれど
僕の「ニオイ」が
確実に
伝わっているに違いない。
僕の足とか
たまに
自分でも驚くくらい . . . 本文を読む
僕たち
健常者は本を読むことが出来ます。
でも
視覚障害者の方は
本を読むことは通常の方法では無理です。
だから
ひとつの方法は
点字に訳してもらうこと。
この場合1冊の本の値段は
普通の本の約十倍の
約1万5千円です。
他の方法として
「音訳」
本を誰かに読んでもらい
それをカセットテープに吹き込んでもらう方法。
この方法はボランティアの人によるものです。
実際にこの方法は
頼んでから
半 . . . 本文を読む
視覚障害者の方は
もちろん車の運転は出来ない。
当然公共機関を使うことになる。
都会では次から次に電車やバスが来るし、
タクシーだってすぐ拾える。
しかし
九州の西の果てに住んでいる僕たちは
30分待ち、1時間待ちは当たり前の世界。
待っている間
目が見える人は景色を眺めたり、
本を読んだり、そこいらをぶらぶら出来る。
でも
見えない人にとっての待ち時間は
とにかく何もすることがない。
これほ . . . 本文を読む
僕は「伴走」をしています。
視覚障害者の人と一緒に
一本の紐を握って走ります。
そこで気がついたことを
しばらく
書いていきたいと思います。
目が見えない人は
まったく見えない人ばかりではありません。
もちろん全盲の人はいます。
小さな穴をのぞくように見える人。
光がわかる人。
少しずつ視力が戻っている人。
何年か前
衆議院選挙で大勝した
自民党の党首が言っていた
『人生いろいろ』なのです。
. . . 本文を読む