『ロイヤルカリス』はブレンデッドスコッチウイスキーです。
カリスというのは、もともとはキリスト教のミサになどの時に使われる聖杯を意味しています。
中世のイギリスでは王侯貴族の間で、カリスでウイスキーやワインを飲むのが一般的でした。
王主催の晩さん会などで国王や女王が使用した玉杯がロイヤルカリスです。
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玉杯を使うのは特別なウイスキーなどを入手できたときに限られていたようで、このロイヤルカリスという名称に願いと自負が込められているそうです。
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今では製造されていないようで、流通しているのはオールドボトルです。
12年物、15年ものもあります。
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ボトルショルダーのアザミの紋章、このボトルが販売されていた当時のシングルモルトウイスキーのグレンスコシア、インチマリン、リトルミル、ブレンデッドウイスキーではスコシアロイヤルのボトルに刻まれています。
同系列から販売されてるんですね。
ボトルの形状も同じです。
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封はナイフで切ります。
これを見てくれてる方は真似してくれてるかな?
ケガをしないように注意しましょう。
ナイフは引かずに押し付けて切ります。
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ブレンドに使用されている主要モルトは、グレンファークラス、バルヴェニー、オルトモーア、バルミニック、オーヘントッシャン、リトルミル、タリスカー、ハイランドパーク、アイルオブジュラ、ボウモア、アードベッグなどです。
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さて、個人的インプレッションは・・・。
キャンドル、ペンキ、有機溶剤、湿った段ボールの匂い。
わずかにナフタリン(樟脳)、煙の匂い。
味わいは安価なクッキー、駄菓子のチョコレート、深みのないローストナッツ、アーモンドの皮。
強いスパイシーさはビーフジャーキーのよう。
時間が経つにつれてナフタリンの匂いが強くなる。
後味は辛く、僅かな苦みが残る。
塗装現場を思い浮かばせる匂いと厚み・深みが足りないような味わい。
珍味的スコッチか?
わずかに感じるアイラモルトの潮の香が裂きイカを思い出させる。
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バランスがいいブレンデッドウイスキーとは言えませんが、バーなどで見掛けたら飲んでみて、ホントに前述のインプレッションのようなウイスキーなのか確かめてみる・・・ってのもいいかも!
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