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北西の風 気ままな野鳥詩

行く先々で出会った野鳥を中心に自然の画像や映画鑑賞の感想などアップします

 映画「アスファルト・シティ」を観る

2025-06-30 17:04:14 | 映画

 映画「アスファルト・シティ」を観ました、心が震える見応えのある作品です。ニューヨークのハーレムで大学

の医学部入学を目指すクロス(タイ・シェリダン)は救急救命隊の隊員として働き始める、ベテランであるラット

(ショーン・ペン)と共にハードな勤務をする。ギャングの抗争、家庭内暴力、薬物中毒者、独居老人の人生の終

わりを見届けたりとその仕事の内容はとてもハードだ、映像もとてもリアルです。ある時はアパートの部屋へ入る

が耐えられない悪臭で多くのハエが飛んでいた、とても見ていられないのでスクリーンを手で隠した、リアルな映

像はなく良かったが。クロスは次第に辛い現場に追い詰められて行く、地下鉄の駅で線路に飛び降りようと・・・

メンタルがやられてしまったシーンがありましたが、何とか乗り切りました。

 なぜこんなにも逼迫した状態の患者が頻出するのか、なぜ医療従事者がこれほど精神的に追い詰められなければ

ならないのか。救急要請した相手がどんな状態でも分け隔てなく、時には過酷な状況に身を捧げている救急隊の事

をこの映画を観て理解していただきたいと救命士の経験のある方の言葉がパンフに書かれています。

 映像は全体が暗く独特な映像美です、救急車がニユーヨークの街を走行し鉄道の高架を走るシーンは1971年

公開の「フレンチ・コネクション」を思い出しました。ラストは街を走行するシーンが長くありました、そしてテ

ロップでは多くの救命隊員の自殺者がいるとありました、考えさせられる内容の作品です。

 

映画「アスファルト・シティ」のパンフレット。


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 映画「突然、君がいなくなって」を観て千葉市美術館へ寄る

2025-06-24 17:14:49 | 映画

 アイルランド・レイキャビク出身の注目されるルーナ・ルーナソン監督作品です。アイスランドのレイキャビクを

舞台にした青春映画です、ある日突然最愛のひとを失った美大生のウナ(エリーン・ハットル)の辛く悲しい一日を

描いています。恋人のディッディは車を走行していたがトンネル火災で命を失う、ウナや友人達はその悲しい日を共

に過ごし悲しみを分かち合う、その一日を描いていて上映時間は90分と短い。

 観ていて物足りなく感じた、まずアップが多すぎです今時の顔ばかりのアップでイライラしました。内容の展開が

なく若者たちは酒を飲み続けタバコばかり吸っている、上映時間が短くて救われました・・・。

 映画を観終わり近くにある千葉市美術館へ行き「私は、アート派」の写真展へ行きました、私の写真の師匠である

イシイ氏の作品展示があります。写真を元に画像ソフトでアートの作品としています、写真とは違う別世界でありチ

ョット馴染めない感じがしますが。見終わり下の階で「蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」展を開催していたてのでここ

も寄りました、多くの方が来ていました。今TVで放送しているので関心が寄せられているのでしょう。

 

映画「突然、君がいなくなって」のパンフレットとチラシ。

千葉市美術館へ寄る。

まずはアート展です。

アート展の会場。

自然を中心に作品はあり野鳥が多く描かれていた。

「江戸の名プロデューサー蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」展。

TVとは違い浮世絵の本物を見てその美しさや魅力を楽しみました。

喜多川歌麿「当時三美人 富本豊ひな 難波屋きた 高しまひさ」

葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」


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 映画「 父と僕の終わらない歌 」を観る

2025-05-26 16:52:15 | 映画

 映画「父と僕の終わらない歌」を観ました。横須賀のドブ板通りの商店街にある間宮楽器店を経営している間宮哲太

(寺尾 聰)と妻の律子(松坂慶子)と息子の雄太(松坂桃李)の三人の家族と哲太が歌う音楽と父親のアルツハイマ

ーを中心とした内容です。父親の哲太は物忘れが酷くなり専門医へ訪れる、アルツハイマー型認知症と診断された。そ

れでも哲太は落ち込む事はなく家族三人で明るく暮らす、歌の上手い哲太は横須賀のスターとして商店街では知られて

いる。雄太は朗々と歌う父親の姿をスマートフォンで撮影しそれをSNSでアップロードする、それが拡散し多くの人

達の心を動かし同じ境遇の家族を励ます事となる。

 映画が始まると画面に出るスタッフとキャストが英語で書かれていた、何???と思いました。購入したパンフレッ

トを読むとイギリスであった実際の話しを元に日本版として制作したとの事です。

 2016年アルツハイマー型認知症を患うテッド・マクダーモットが80歳でCDデビューを果たし、イギリス史上

最高齢の新人歌手となる。テッドの息子のサイモンが楽しく歌う姿をユーチューブにアップロードした動画を配信し多

くの人に知られ拡散した。実際に「父と僕の終わらない歌」で著者のサイモン・マクダーモットが2025年に発売さ

れていて、日本語版でも小説が発売されているとあります。

 映画では実際に寺尾 聰が歌っています、ラストではステージの上で歌うが途中で歌詞を忘れてしまうシーンがあり

ます、それを見ていた雄太がステージに上がり一緒に歌う感動的なシーンがあります。雄太の幼馴染の志賀聡美(佐藤

栞理)や商店街の友人達との交流も描かれています、家族・歌・友人等が描かれた心良い作品です。

 

「父と僕の終わらない歌」のパンフレットとチラシ。


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 映画「 ミッション:インポッシブル/ザ・ファイナル・レコニング 」を観る

2025-05-24 10:05:54 | 映画

 映画「ミッション:インポッシブル/ザ・ファイナル・レコニング」を観ました。この作品で8作目となります、

最初の作品の「ミッション:インポッシブル」は1996年の制作であり30年の長い歴史となるシリーズです。

 作品は初めから最後までハラハラドキドキする大迫力の次から次と激しく展開します、2時間50分となる長い

上映時間ですがその長さを感じさせない内容でした。さすがのザ・アメリカの作品です、どれだけの製作費が掛っ

ているのでしょうか・・・。

 パンフレットを読みましたがこの作品は完結編なかの記載はありません、タイトルにファイナルとあるので次作

はないと思うのですが???ネットで調べましたがカンヌ国際映画祭でトムはシリーズ終了かの名言は避けたとあ

ります、だた前回の作品は余り人気はなく収益が少なかったと記憶しています、今回の作品はどうなりますか。

字幕翻訳が「戸田奈津子」とありました、翻訳業を止めたはずですがトムの作品なので特別となるのでしょう。

大きなスクリーンで観ないとこの作品の迫力は感じません、是非劇場で観て下さい。

 

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」のパンフレットとチラシ。

「ミッション:インポッシブル」1996年制作。

「M:iー2」2000年制作。

「ミッション:インポッシブル/ナイト&デイ」2010年制作。

「ミッション:インポッシブル/ローグネーション」2015年制作。

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」2018年制作。

「ミッション:インポッシブル/デッド・レコニングPART ONE」2023年制作。

※3作目の「M:iーⅲ」2006年制作のパンフレットは見つかりませんでした。


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 映画「 金子差入店 」を観る

2025-05-21 09:17:56 | 映画

 映画「金子差入店」を観ました、差入屋とは刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する仕事です。

様々な事情から面会に行く事が出来ない人に代わって面会室へ出向く事もあり、時には殺人犯と会話する事もある

とても辛くハードな職業です。

 差入店の店主である金子真司(丸山隆平)、妻の美和子(真木ようこ)、叔父の星田(寺尾 聰)と息子の和真

(三浦綺羅)の四人家族。叔父の星田から引き継ぎ差入店をやっている、四人家族を中心に物語は進むが他に三

家族を絡め家族とは、家族の在り方を考えさせられる作品です。

 和馬の幼馴みである徳山家の花梨はある日家に戻らずその後に川の近くで血だらけになり殺害された、花梨の

家族。花梨を殺害した小島家の息子の高史の家族、二の宮家では母親が自宅で売春をし娘の佐知に売春を強要す

る。母親を殺害した横川(岸谷五朗)との関係、金子家の家族と三つの家族とその在り方を見つめる事になる。

 差入業を進めながら様々な事件があり、真司は苦悩する一時は止めようかと悩むがそんな時に叔父から「お前

はお前なりにやれば良いと」言われ立ち直り前に進む事が出来た。

 昨日TVの報道で千葉県船橋市で刃物を持った32歳の息子が家に灯油をまき母親と妹を家にたてこもる事件

がありました、息子は部屋で音楽を聞いていて母親から注意され家族全員を殺そうとしたとありました。和田家

はどの様な家族で息子はどの様に育ったのでしょう、この様な事件は残念ですが幾つもあります。100家族が

あれば100通りの家族があります、幸福な家族があれば不幸な家族もあるでしょう。どの家族も幸福であって

欲しいと思います。私は未婚であり愛する人はいません、守るべき家族もありません。そんな私は家族について

深く話す事は出来ません、それでも私なりに考えたいと思います・・・。

 生きるとは何か、家族とは何か。監督の古川 豪氏は「家族がいかに尊いものか」この映画を観て今一度考え

て欲しいとあります。主演の丸山涼隆平も良いが、妻役の真木ようこが素晴らしいです。夫を支え息子を守り育

てますが、弱気になる事もあるが芯の強い姿にもなります、真木ようこの姿を観るだけでも観る価値はあります。

 ある日、息子の和真がいじめられていると知り真司は学校へ出向き職員室へ入る、担任の教師に暴力をふり押

さえられる、それを廊下で見ていた和真にその後真司は謝り和真を抱きしめるシーンや、いろいろと事件があり

苦しい時もあるが真司と美和子が手を取って寄り添うシーンもあり心にぐっと来ます。

 差入店の自宅前にある花壇の鉢植えが時々壊されている事があります、これは世間の白い目の象徴との事です。

白い花はデイジーで花言葉は「平和」だそうです、小さな点でもこだわりがある作品です。

殺害のシーンや大きく怒鳴る辛いシーンもあります・・・、ですがこの作品を観て家族の在り方を考えて頂きた

いと思います。

 

「金子差入店」のパンフレットとチラシ。


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