北西の風 気ままな野鳥詩

行く先々で出会った野鳥を中心に自然の画像や映画鑑賞の感想などアップします

 映画「オッペンハイマー」を観る

2024-03-30 13:50:48 | 映画

 映画「オッペンハイマー」を観ました。本年度のアカデミー賞最多7部門を受賞しました、作品賞・監督賞

(クリストファー・ノーラン)・主演男優賞(キリアン・マーフィー)・助演男優賞(ロバート・ダウニーJ

r)・撮影賞・編集賞・作曲賞です。

 第二次大戦下の原爆開発製造に中心となった物理学者のオッペンハイマーのマンハッタン計画に伴い苦悩す

る実話に基づき描いた作品です。とても考えさせられる作品となります、登場人物が多数であり誰が誰なのか

やセリフが多くスーパーを読み内容を理解するのが難しく、カット割りも多く上映時間が3時間と長いので高

齢者には疲れてしまう。原爆の開発に係わる過去と広聴会との繰り替えしが多いのも苦労しました、そもそも

オッペンハイマーが何故質問責めにあうか判りませんでした。鑑賞後のプログラムを読みオッペンハイマーが

ソ連のスパイと疑われたり、冷戦を背景に赤狩りがあり共産党員なのかどうなのかとの公聴会での調べである

と判りました。事前にオッペンハイマーはどういう人物かやマンハッタン計画はどういう計画なのか等の知識

で確認する事が映画を理解する上で必要かと思います。

 原爆の開発・製造はニューメキシコ州ノロスアラモス研究所で進められ、1945年7月16日にプムルト

ニウム原料とする最初の原爆が完成する。この時のシーンがあります、とてつもなく大きな爆発で観ていて圧

倒されます。これが広島と長崎に投下されたのですから・・・。もしナチスが米国よりも先に原爆の開発を成

し遂げていたらナチスが戦争に勝利していたかもしれないとあります。ヒトラーは1945年4月30日に自

殺しました、ドイツを壊滅する為に急いだ原爆は無駄になり何処へ投下するべきか、ドイツへの原爆投下を何

故日本に切り替えたのかのシーンがあります。「原爆投下後、オッペンハイマーがフィルム映像を見るシーン

そこでは広島、長崎での実際の被害の様子が映し出されることはなく、映画はあくまで彼の苦悩にフォーカス

していく。オッペンハイマーは映像から目を背け、頑なに見ようとはしない。見ようとしないオッペンハイマ

ーの姿は、ある意味見ようとしなかったアメリカの姿であり「その後」を見ようとしなかった世界を暗示して

いるようでもあった」プログラムより引用。

映画「オッペハイマー」は映画人いえ、日本人としても劇場にて観るべき作品です。考えて頂きたいです。

 

「オッペンハイマー」のプログラム。


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 映画「デューン 砂の惑星 PART2」

2024-03-15 17:47:34 | 映画

 映画「デューン砂の惑星PART2」を観ました、前作は2021年に公開され観ています。前作もスケ

ールのある大作でしたがこのPART2の作品も圧倒される作品です、IMAXでの上映でしたのでスクリ

ーンが大きく音響も凄く観終って暫くは頭がボーとしていました。ストーリーは単純ですが登場人物の関係

性が良く判りません、圧倒される映像をただただ観るばかりです。

 映画の批評はこの大作に対してちっぽけな私にはする事は出来ません、ただ一つ気になったのが教母ガイ

ウス・ヘレネ・モヒアムです。いつもベールが顔に掛かり良く判りません、年配の女優なのですが・・・。

エンドロールを注意して見ました、シャーロット・ランプリングとありました。若い頃に観た「地獄に落ち

た勇者ども」「未来惑星ザルドス」「愛の嵐」「評決」等の作品を観ています、特に「愛の嵐」は衝撃的で

今でもハッキリと記憶にあります。1974年の公開で50年前の作品です、映画経験が50年以上の方で

ないと判らないでしょう。この作品も今年の観るべき作品の一作です。

 

「デューン 砂の惑星 PART2」プログラムとチラシ。


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JAXA・筑波宇宙センター  展示を見る

2024-03-07 14:56:04 | 美術館・博物館

 以前から見たい場所の一つである筑波宇宙センターへ出掛けました。展示館の「スペースドーム」には

ロケットや人工衛星等の展示品があります、しかし展示館のスペースは小さく展示品も少なく30分程で

見終ってしまいガッカリと感じました。宇宙を知るというより宇宙へ行く為の機材の紹介であり期待して

いた内容ではなかった、スケールがなく内容も乏しい展示でした。

 

筑波宇宙センターの入り口。

この先の左に駐車場があり直ぐ前にスペースドームがあります。

展示館のスペースドーム。

展示館の中です。

「きぼう」日本実験棟。ISSの一部で日本で初めての有人宇宙施設。

船外活動ユニット(EMU)宇宙服。

EMUの内部は約0.3気圧の純粋な酸素で満たされて約8時間の船外活動が可能。

H-IIロケット。

直径が4m全長は50m。約10年の歳月をかけ国内の関係機関及び企業の総力を結集

して開発し、1994年に完成。


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 映画「52ヘルツのクジラたち」を観る

2024-03-01 16:24:04 | 映画

 映画「52ヘルツのクジラたち」を観ました、2021年の本屋大賞に輝いた町田そのこさんの小説が原作

です。(52ヘルツのクジラ)とは、他の仲間達には聞こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラの

ことです。映画の中では辛い事があった時は主人公の三島貴瑚(杉咲 花)やムシ・52・品城愛(桑名桃李)

がイヤホンでその鳴き声を聞くシーンがあります、私もクジラの鳴声があるCDを持っていますがそれを聞き

ながら今このブログを書いています。

 映画は暴力・家庭内暴力・幼児虐待・トランスジェンダー・ヤングケアラーや生きる事の難しさ等の内容と

なります、観ていて辛く重く涙が出て来ます。映画を観る事の辛さを感じました、観ているこちらは辛くてな

らない彼ら達を助ける事が出来ません。ひたすら椅子に座り傍観しているだけなのです、愛(いとし)を助け

る事は出来ません。映画を観終りプログラムを購入する際に係りの方と内容を話していた時に思わず涙が流れ

てしまいました、こんな事は初めてです。愛役の桑名桃李には圧倒されました・・・杉咲花もとても良かった

でした。素晴しい作品をありがとう。

 

「52ヘルツのクジラたち」のプログラムとチラシ。

今週は4本の作品を観ました、こんなに観たのは何十年振りだろうか。

 


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