雨なので家でじっくりとジャズを聞く事とした。いつもはピアノ・
トリオを中心に聞いているのだが今日はヴォーカルです。
ジャズ・ヴォーカルのCDは90枚程しかありません、女性物が多
くお気に入りはクリス・コナーとエラ・フィッツジェラルドです。
男性ではメル・トーメです。それぞれが魅力的で静かにその声に浸り
時には至福の時間となります。
CDを買う前にユーチューブを開きチェックしてから購入するのが良
いかと思います。
女性のブォーカルです。
「 THIS IS CHRIS」録音1955年4月。
Vo:クリス・コナー.P:ラルフ・シャロン.Bs:ミルトン・ヒントン.
Ds:オシー・ジョンソン他。
クリスは白人女性ナンバー・ワンのジャズ・ヴォーカルと言われる。黒人の
ヴォーカルは多いが白人で純粋なジャズ・シンガーは少ない。
クールでハスキーな声が良い。
「 LULLABY OF BIRDLAND」
録音:1953年12月&1954年8月。
Vo:クリス・コナー。
エリス・ラーキンス・トリオ。ヴァニー・バーク・トリオ。サイ・オリヴァー楽団。
一曲目のバードランドの子守歌が素晴らしい。有名な曲なので知っているでしょう。
クリスは1927年11月8日にミズリー州カンザス・シティーの生まれです。
ミズリー大学で学び、学生時代はクラリネットを吹いていた。卒業後プロのジャズ
歌手となる。
ジャズ・ボーカルと言えば、エラ・サラ・マクレエとなります。女性のジャズ・
ヴォーカルを聞くのであればこの三人から聞くのが良いでしょう。
「 MONTREUX ’77」録音:1977年7月14日
Vo:エラ・フィッツジェラルド。P:トミー・フラナガン。
Bs:ケッター・ビーイツ。Ds:ボビー・ドーハム。
エラの音程は正確無比でスキャットを楽にこなし、可愛いさもあります。美声と
上品な歌い方です。晩年は糖尿病の悪化から目を悪くし、両足を切断し気の毒で
した。トミー・フラナガンのピアノが良い。
「 AT MISTER KELLY’S」録音:1957年8月。
Vo:サラ・ヴォーン。P:ジミー・ジョーンズ。Bs:リチャード・ディビス。
Ds:ロイ・ヘィンズ。
サラは1924年3月27日ニュージャージーに生まれ子供の頃から教会で歌う。
12歳でオルガン奏者になり、18歳の時にハーレムのアポロ劇場でコンテスト
の優勝をする。1990年に皮膚ガンで亡くなっている。
「 AFTER GLOW 」録音:1957年3月&4月。
Vo:カーメン・マクレエ。P:レイ・ブライアント。Bs:アイク・アイザックス。
Ds:スペックス・ライト。
デビュー吹き込みは30歳を過ぎてからで、遅かったのはピアニストとして先に認め
られたからという事です。このアルバムで4曲は彼女がピアノを弾いている。
「 LADY IN SATIN 」録音:1958年2月。
Vo:ビリー・ホリディ。P:マル・ウォルドロン。BS:ミルトン・ヒントン。他。
ビリー・ホリデイの名を知らない人はいないだろう、映画化もされた。彼女の経歴を
見るとなんと過酷で凄まじい人生を送っているのでしょう。
このアルバムは彼女が亡くなる一年前のものです、しわがれた声で切々と歌うそれは
胸に迫ってきます。
1959年7月17日に44歳の若さで亡くなっている。
「 DAY BY NIGHT 」録音:1957年1月~11月。
演奏データなし。
Vo:ドリス・ディ。
1924年4月3日オハイオ州シンシナティの生まれ。ダンサーを目指していたが
13歳の時に事故で脚を骨折、16歳の時に歌手に転向。4度の結婚をしている。
映画の出演も多い、ヒッチコックの「知りすぎていた男」や他を観ています。
ドリスはポピュラー歌手だがジャズッっぽく歌った時は最高です。
「 WHEN I LOOK IN YOUR EYES」録音:データなし。
Vo:ダイアナ・クラール。G:ラッセル・マローン。Ds:dジェフ・ハミルトン。
Bs:ジョン・クレイトン。
カナダのブリティッシュ・コロンビアの生まれ。スタートはピアニストです。
甘い声でありピアノの弾き語りは素晴らしい、聞き入ってしまう。
男性のブォーカルです。
「 AT THE CRESCENDO 」録音1957年2月22日。
Vo:メル・トーメ。P:マーティ・ペイチ。Tp:ドン・ファガーキスト。
Bs:マックス・ベネット。Ds:メル・ルイス。Vib:ラリー・バンカー。
白人のジャズ・シンガーとして最高の存在です。1925年9月13日シカゴ生まれ。
1995年6月5日逝去。
ドラマー、役者、作曲家、作詞家、アレンジャー、プロデューサー、ライターと多才。
「 SWINGS SHUBERT ALLEY 」録音:19694年1月&2月。
Vo:メル・トーメ。P:マーティ・ペイチ。Tp:スチュー・ウイリアムソン。
Tb:フランク・ロソリーノ。As:アートメペッパー。Ds:メル・ルイス他。
ビッグ・バンドをバッグに軽快でノリの良いサウンドは聞き答えがある。
「 NOTHING BUT THE BEST 」録音:データなし。
Vo:フランク・シナトラ。他データなし。
フランク・シナトラを知らない人はこの世にいないだろう、それほど有名な歌手だ。
1998年5月15日に亡くなる。女性との関係が多くあったと知る。
このアルバムは自身が設立したリプリーズ・レーベルに残した多くの中からセレクト
された没後10年の記念のものです。
「 CALL ME IRRESPONSIBLE」録音:データなし。
Vo:マイケル・ブーブレ。
1975年9月9日カナダ、ブリティシュコロンビア州バーナビー生まれ。
「 THE FOUR FRESHEMEN 」録音1989年9月。
Vo:フォー・フレッシュマン。
男性4人のコーラス・グループです。モダンで技巧的なハーモニーで全員が楽器を
演奏出来ます。お勧めのグループです。
「 MECCA FOR MODERNS 」録音:データなし。
Vo:マンハッタン・トランスファー。
男女2人のグループです。リーダーのティム・ハウザーはニューヨークのタクシー
運転手だった。マンハッタンで人を運ぶところからグループ名を付けたとなる。
9曲目のバークリー・スクウェアのナイチンゲールは聞き答えがある。
最後は日本人のジャズ・ボーカルです。多くいますが綾戸智絵とします。
「 YOUR SONG 」録音:1998年9月30日&10年1日。
Vo&P:綾戸智絵。P:益田幹夫。Bs:岡田 勉。Ds:日野元彦・えとう良人。
少しクセのある歌い方です、好みが別れるかも知れません。彼女のトークが面白く歌
も良いですが話しを聞きたいものです。ライブへ行きたいですね。
「 BEAUTIFUL WORLD / KISS & CRY」
録音:2007年1月。
Vo:宇多田 ヒカル。
劇場で「エヴァンゲリオン」を観終り次回の予告編が流れた、女性がジャズ・ナンバー
の「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を歌っていた。初めは誰だか分かりませんで
した、暫くし宇多田ヒカルと分かった。即アルバムを購入した、ほんとに素晴らしいの
だ。是非ジャズ・アルバムを制作して欲しいと思います。