こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

秘密 (1999)

2006年10月03日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 1999/09/25
ジャンル ロマンス/ファンタジー

平介(小林薫)とその妻・直子(岸本加世子)、そして一人娘の藻奈美(広末涼子)。親子三人、平凡で幸せな日々を送る杉田家。そんなある日、直子と藻奈美は父を置いて母の実家の法事に出かけた。その途中、乗っていたスキーバスが転落事故に遭い、二人は重傷を負った。瀕死の状態でベッドに横たわる二人を見て呆然とする平八。やがて、彼の目の前で直子の命は燃え尽きたかに見えたが、彼女の魂はこの世にとどまり娘の体に乗り移っていた。かくして二人だけの"秘密"を胸に、平介と藻奈美は父娘でありながら不思議な"夫婦生活"を送ることになる…。

(NTT-X store解説より抜粋) 

「イヨはまだ ウフンフフン♪(*´ー`*) 41だからぁ~♪」 イヨッ!ノッテルネェ~(*゜▽゜ノノ゛☆ヒューヒュー!

というワケでまだまだ、なんとなく”センチメンタル・だぁーねぇ”って気分です。( ̄∀ ̄*)
今日も邦画を一本。
広末涼子主演のファンタジーなロマンスです。

法事で帰省途中の母娘が、バスの転落事故に巻き込まれてしまう。
娘は奇跡的に目を覚ますが、なんと!母の魂が娘の身体に乗り移ってしまっていた、というお話。
いわゆる身内によるアットホームな憑依現象です。

ただし”憑依”という言葉は出てくるものの、これは決してホラーな映画ではありません。
捉え方は、いたってファンタジー。
この不思議な現象によって変わって行く心理、そして失う日常を描いた切ないラブストーリーなのです。

監督は「阿修羅城の瞳」の滝田洋二郎。 原作は人気作家:東野圭吾。 
東野さんの著書は、今までにも数多く映画化されていますが、
その奇抜な着眼点がいざ映画になると、
結構無茶な描かれ方をされてしまう作品が目立つような気がします。
同様に、この映画も賛否両論が安易に予測できますね。当然、意見の分かれるところでしょう。

特にラスト(オチ)に関して。
この結末を受け入れられるかどうかで、評価は二分化されるようです。
ここが原作と違うトコロのようですね。
どうやら映画の方は、ちょっとサービス過剰気味だったのかも。
そこが一部に反感を買ってしまったようで・・・。
「もなみに乗り移った後のママがあまりに性悪に見える」「パパはそんなんで納得出来るのか?」
というような感じのご意見もチラホラ。
確かに、そう言いたくなる気持ちも分からなくもないようなラスト。
この結末は、人の目には”純粋な愛”に映らないのかもしれません。

ただ、この映画はまず題材が面白いし、
コミカルに描きつつも涙を誘う素敵なシーンがちゃんと盛り込まれている。そこが好きです。
そしてこの結末に、こっちゃんはスッカリ騙されました。いい意味で。
まさかこんなオチに持ってくるとは・・・。?!∑(゜Д゜ノ)ノ ガビーン!

映画の中で、お正月にパパと”もなみの姿をしたママ”が、ママの実家に帰省するシーンがあります。
そこでお爺ちゃんが自分の娘だと気付かず、もなみにこう語るシーンがあります。
「もし、おとうさんに似合いの人が出来たら祝福してあげようね。」と。
そして映画は、他の遺族とともに事故現場を訪れるシーンに続くのですが、
この時にママは、「今までの自分は死んでしまった」ということを改めて認識するワケです。
そして、そこから彼女の心の中に、様々な葛藤が生まれて行く・・・。

「このまま娘の身体をもった母親のまま生きていて良いのか?」という迷い。

「”もなみ”として生きるしかない。」そう悟るママの直子。
娘の体である以上、”夫婦生活”もなく、今や寝室も別々。
いつしか夫との間には、越える事の出来ない一線が引かれていることに気がつくのです。

「お前には自分に行きたいように生きる権利があるんだ。今まで苦しめて悪かった。」
そう言う平介の言葉に泣きじゃくる直子。そんな翌朝、また”奇跡”が起こります。

ああ。ママはちゃんとパパと自分の「これから」を考えていたのですね。
あのラストはそういう意味だったんだ、と。
そう思うと素直に泣けました。 次から次へと涙が溢れてきました。

娘の身体に入ってしまったママの心。それを意外なほどスムーズに受け入れるパパ。
ママは家事をちゃんとこなしながらも勉強し、娘の人生の続きを生きようとする。
一方、そんなママにヤキモチを焼き、盗み見、盗聴行為、尾行に走るトホホなパパ。
広末涼子にやや遠慮がちな小林薫の演技が良かったですね~。
デート現場を押さえ、「ワレワレハ宇宙カラキタンダ~!」には笑わされましたが。

”ヒゲの剃り残し”が、この映画のポイントでしたよ。

まあともあれ、こんなにダラダラ感想を書きつつも”ぷち感想”と言い張っていたこっちゃんに比べれば、
この映画のオチなんて、まだまだ可愛いほうかもしれません。

 

 ”二発”っていうとこが良いですね。

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【原作】東野圭吾 【直子】岸本加世子