こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

油断大敵 (2003)

2005年10月31日 | いかすMovie
こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 110分
製作国 日本
公開情報 劇場公開
(ゼアリズエンタープライズ=ケングルーヴ)
初公開年月 2004/01/17
ジャンル コメディ/ドラマ

駐在所勤務から窃盗専門の刑事になって一年。真面目一筋の関川仁(役所広司)は、一人娘を男やもめで育てながら、捜査に駆けずる毎日を送っていた。ある日、だるま工場で盗難事件が発生。熟練のプロの手口だ。数日後、仁は娘の自転車を修理してくれた親切な男の鞄に事件現場で見たピラニアの餌缶を発見し、男を逮捕する。その男こそ伝説の大泥棒、“ネコ”こと猫田定吉(柄本明)だった。ネコは仁の人柄を気に入り、取調べの合間に泥棒稼業のイロハを伝授する。それがネコと仁の、長い追いかけっこの始まりだった…。 (goo映画より抜粋)

 

「おいっちに。おいっちに。おいっち、おいっち、おいっちに。」これ、ピンチ脱出のオマジナイだそうです。映画は、救急車の中でまだ幼い娘の美咲(菅野莉央)の手を握りながら、この言葉を繰り返す父・仁(役所広司)のシーンではじまります。

2年前、妻に先立たれ、「ヤモメの子育ては辛かろう」という周囲の言葉を身に染みて感じつつも、一生懸命娘を育てる良いパパなんです。彼の職業は刑事。でも刑事らしくない刑事なんですね。

取調べ中の泥棒に身の上を話し、逆に取り調べされちゃったり、そんな泥棒に「先日のお礼」を言っちゃったり。

役所サンは、この手の役はお手のものでしょう。適役というか、そのマンマというか、観ていてなんの不満も不安もありませんからね。

でもこの映画の見どころは、むしろ柄本明演ずるところの猫田定吉(通称:ネコ)の、顔をしかめちゃうほどのハマリっぷりにあると思います。あの眠たそうな怪しい目。どっからどー見ても「ドロボウ」そのものジャンねぇ。大変失礼かもしれませんが、普通のお仕事の人とはとても思えません。

最近観た柄本明といえば「容疑者 室井慎次」で、チョイ役ではありましたが田中麗奈ちゃんの勤める弁護士事務所所長で、くたびれ具合が良いカンジでした。

その前の作品で印象に残っているのは、「レイクサイド・マーダーケース」で、中学受験を控えた子を持つ父親の役。これまた怪しげなニオイをぷんぷんを放っておりました。

実際、こっちゃんは柄本サンが結構好きなんですが、彼の場合、出演作が多く、なかなか全部を観ることは出来ずにいるのが実際のトコなんです。この映画が作られた2003年に至っては、なんと5本もの映画に出演されているのですね!Yahoo!ムービーによるスゴイ体力!そして人気です。

そんな柄本明 本来の面白ろ可笑しさが光るのがこの作品。なかなか見どころ満載ですよ。他人の懐をかすめ生計を立てる泥棒ではあるものの、困っている他人の自転車を修理してあげたりするあたりが根っからのワルではないとも思わせ、感情移入させられちゃいます。ま、そのせいで逮捕されちゃうんですけど(笑)

いいですねー。体全体から滲み出るような可笑しさです。

 
映画の話としては、そんなネコこと猫田にドロボウ稼業のイロハを伝授を受けた関川仁が、やがて出所した猫田定吉と勝負するという流れ。そしてその中で、実にしっかりとした父子愛が描かれて行きます。

実は父・仁は、一度、再婚のチャンスに恵まれます。お相手は、娘を夕方預かってもらっている教会の牧子先生(夏川結衣)。「あぁ、この人ならきっと良い奥さんになるだろうなぁ」そう思いホッとした気分で見守るのもつかの間、なんと亡くなった母親想いの娘・美咲の決死のストライキにより、敢え無く断念せざるを得ませんでした。

 「ご飯だって作れる!お洗濯だって、お掃除だって出来るもん!」子役の菅野莉央ちゃんが熱演です!

ん?この子は・・・・?「ジョゼと虎と魚たち」で、ジョゼの子供の頃をやってた子です・・・よね?記憶に新しいトコでは「いぬのえいが」でパン屋さんの女の子をやってましたし、ミツカン「味ポン」や花王「ハミング」のCMにも出てる他、「仄暗い水の底から」なんてホラーなんかにも出てる娘です。

この歳にしてなかなかの演技派!しかも売れっ子だったのデスね!遅ればせながら、こっちゃんも今後注目したいと思いますッ。

さてさてこの映画、作品としてはそんなに派手な作りではありません。でも反面、意外なほど丁寧に作られている印象を受けました。例えば、最初の「おいっちに・・・」のおまじないが、その後に出るテーマ音楽に自然と繋がって行く流れや、夜道で牧子先生と美咲が歌う「もりのくまさん」が祭りの太鼓のリズムに変調していくあたり・・・・。見逃してしまいそうなこんな作りがとても楽しい気分にさせてくれます。

展開のテンポとしては非常にのんびりで、ところどころでクスッとくる程度の感じの作りではありますが、ラストで柄本明の涙を見るころには、きっと誰もがあったかい気持ちになっていると思います。そして最後にはまたまたクスッとくるオチでしめてくれたりもします。

ちょっとこれ、掘り出し物でしたね。

唯一気になったのはタイトルなんですが・・・。これ原作の方が良かったんじゃないかなぁ?捕まえるヤツ、逃げるヤツ」って方が。「油断大敵」ではピンと来ない映画でしたけど???それでも、こんなお話に実在のモデルがいたと言う事に更にビックリのこっちゃんなのでした。

刑事とドロボウ。互いの心をどんなに分かり合っても、所詮 別の世界の人間。決して握手はしないんです。

(2006.08.01記事一部改訂)

 

【作品】油断大敵

 

油断大敵

ビデオメーカー

役所サンと柄本サンの掛け合いが見もの!
捕まえるヤツ 逃げるヤツ―刑事(デカ)部屋事件簿

文藝春秋

こちらも要チェック!


特設:【菅野莉央ちゃん応援コーナー】

ジョゼと虎と魚たち(通常版)

角川エンタテインメント

名作!
仄暗い水の底から

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こわ~い!でも観たあい!
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泣かせます。。。