こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

この森で、天使はバスを降りた (1996)

2005年05月24日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★★★

こっちゃんシアター

上映時間 116 分
製作国 アメリカ
公開情報 東宝東和
初公開年月 1998/01
ジャンル ドラマ

ある冬の夜。パーシー(アリソン・エリオット)はたった一人で田舎町のバス停に降り立った。古ぼけたレストラン『スピットファイヤー(戦闘機)グリル』で働き始めた彼女に、住民達は好奇の目を向ける。しかし、彼女には誰にも言えない暗い過去があったのだった・・・・。(作品資料より抜粋)

誰もがこの邦題に心惹かれて観るらしいですね。こっちゃんも単にタイトルに惹かれてレンタルしたのが最初。「天使好き」なので。(笑)その後、何度観たでしょうか?もうハッキリとその回数は憶えていませんが、たぶん軽く20回以上は観ているはずです。

原題はこのレストランの名前である『ザ・スピットファイヤーグリル』

「ハイ。こちらメイン州観光局です。」そういって電話を取り観光案内をするパーシー。しかし、そこは刑務所の中での観光案内サービスの仕事であるとすぐに分かります。物語は、そんな彼女が刑期を終え、ギリアドという小さな町にやってきたところから始まるのでした。

何しろこんな小さな町ですから。唯一の楽しみと言ったら「人の噂話」くらいのもので、パーシーがやって来たその日から町人の興味はスッカリ彼女に集中します。保安官の紹介で、年老いたハナが一人で切り盛りするレストランで住み込みで働くことになるパーシー。興味津々の町人。「いったい何処から来たのか?」「どんな人間なのか?」そんな好奇な目で見る皆の前で彼女は「私は5年間刑務所にいた」と堂々と公言してしまうのでした。

その後の人の反応は様々です。過去を知っても心優しく接する者。その事実に面食らう者。露骨に警戒心を抱く者・・・。しかしハナを初めとして、ネイハムの妻であるシェルビーとの暖かい気持ちの触れ合いによって、パーシーは少しづつ心を開いていくのでした。このあたりはお約束といったところでしょうか。
ところがパーシーが何の気なしに言った一言が、町中の人が手紙を回し読みする光景に結びつく。これには胸が熱くなってしまいました。 良いですね、ここが。

そんな物語はあろうことか悲しい事故に結びついてしまいます。 人々の暖かさや不信感の間に置かれ、微妙なバランスで保たれていたパーシーの生活。最終的に観ればこれは悲劇ですが、でも最後にはほっこり感動気分になれますよ。

こっちゃんの大好きな映画です。

この作品、1996年サンダンス映画祭観客賞受賞。映画祭での上映後、5分以上もスタンディング・オベーションが続いたらしいですね。
こっちゃんもやっぱり泣いちゃいました。

《2006.07.09記事訂正》

 
【作品】この森で、天使はバスを降りた