こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ (2005)

2005年05月21日 | いかすMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★★

映画館

上映時間 102 分
製作国 アメリカ
公開情報 FOX
初公開年月 2005/04/23
ジャンル サスペンス/ドラマ/ホラー

彼らの愛する妻であり母だったアリソンが、自ら命を絶った。浴室で手首を切り、血塗れになった母の姿・・・・。それはまだ9歳のエミリー(ダコタ・ファニング)が受け止めるには、あまりに大きな衝撃だった。すっかり心を閉ざしてしまうエミリー。心理学者であるデビッド(ロバート・デ・ニーロ)は幼い娘の心の傷を癒そうと、エミリーと飼い猫のセバスチャンと共に、ニューヨーク郊外の湖のほとりある静かな町に移り住む。しかし、エミリーは周囲と打ち解けようとせず、いつしか地下室で“見えない友達”と遊ぶようになっていく・・・。
(資料より抜粋)

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恐かった。(笑)

さっそく余談ですが、(笑)こっちゃんのお家はシネコンまで車で5分のトコロにあります。だから、あらかじめチケットを買っておいた場合、10分前に家を出ればOK!余裕でジュースとポップコーンを買って、指定のシートで映画を楽しむことが出来ちゃいます。うらやましいですか?おや?何故だか「恨めしい~」という声が聞こえて来ますが。(笑)

しかしながら、そんなトコに住んでいると逆に足を運ばないものでして。(笑)今回ホント久々にそのご近所シネコンに行ったわけです。このハイド・アンド・シークを観るためにね。鑑賞はもちろん。格安レイトショーですよ。

まぁこの時期まで観ないでジラしてきた作品ですので、そのシネコンではとうとう上映最終日となってしまったのですが・・・。そんな映画の感想ですが、コレって思っていたより遥かに上出来なホラーに仕上がっているじゃぁないですかっ!正直、観る前までは余裕シャクシャク。鬼でも何でも来いやっ!って気持ちだったんですけど、その古典的な演出にすっかりハマってしまいました。

何と言っても音響が巧い!古臭く何処かで聞いたことのあるような・・・・。そう、例えるなら「13日の金曜日」とか「死霊のはらわた」とか、あんな類のホラーミュージックがバックに流れるんですよね。やっぱりホラーはこうでなくっちゃ!そんな懐かしい思いが蘇ります。

ああ、こんなイヤ~~~な感じは久しぶりだなぁ。途中で「もう止めてぇぇぇぇぇっ!」って叫びたくなるような心地良い怖さ。さも自分がその恐怖の家の中で一緒に見ている錯覚を起こし、本気でその場から逃げ出したくなるような。そんな恐怖感が遠慮無しに襲われました! もう、この作品のレビューはあちこちで観ることが出来るでしょうが、ホラーが絶対的に苦手な人はやっぱりダメ!でしょう、コレ。そんな方には無理にはオススメしません。

でも「ココ最近マトモなホラーを観てないナァ」なんて思っている人には、是非一度観て欲しい作品ですね。ちまたの噂でシックス・セ○スみたい」だの、「シャ○ニングっぽい」だの言われてたって気にしないで下さい!そうかどうか、是非その目で確かめて下さいませ。(こなれた人にはそれほど怖くないかもしれませんが)

これは先日観たフォーガットンのように、完全ネタバレ禁止作品だとも言えますが、この話は事実が分かった後も気が許せない部分もあって、最後の最後までなかなか侮れない展開になっております。

ただ、キャスティング的にはちょっと不満というか大いに疑問もあり、ロバート・デ・ニーロは、ダコタ・ファニングの父親というには、年齢的にさすがに厳しい感アリアリでしょう?しかも、この2人のショットを見てると無意識のうちに自然とダコちゃんの方へ目が行ってしまい、デニ郎さまが霞んでしまう。(汗)役者としてのキャリアはデニ郎さまの方が遥かに上のハズなのに、そのオーラも跳ね除けるほどのダコちゃんパワーに圧倒されてしまいました!(ていうか買いかぶり過ぎかもね)

だって、この映画の彼女。はじめは本当に可愛いんですよ。ママとおやすみ前のかくれんぼをしている時の無邪気な子供らしい顔ときたら。それが《見えない友達チャーリー》の登場のお陰で、ドンドンとやつれて行くんです・・・・。気がつけば、ああっ!アナタ!目の下にクマなんかできてるぢゃないですかっ!可哀想すぎます。

そんなダコちゃんが父親以上に気を許す女性キャサリン役にファムケ・ヤンセンが登場しますが、意外にも彼女の存在に救われます。時には母親のように優しく、そして時には見えない悪魔にでも立ち向かうがごとく頼もしく・・・・と、この作品では他の出演作に無いほどの輝きっぷりを見事に披露してくれましたね。更にはインヴィジブルリービング・ラスベガスで注目を浴びたエリザベス・シューお姉さまもご出演。ファムケ姉さんの黒い瞳や髪とは対照的な魅力を振り舞いてらっしゃいましたヨ。

そんなこんなで、この作品。ラストだけに縛られず、作品全体のホラー感覚を楽しめる作品となっております。この作品で、ひたすらオチだけを詮索し、「オラ、途中で見破ったもーん!」なんて威張っちゃうのはチョット野暮な感覚のような気もしますね。言わずともこの話のオチなんて、誰だってある程度想像はつくでしょうから。
見終わったら「あ、やっぱり!」なんて言っちゃうかもしれませんね。」

それでもあのラスト。ダコちゃんが最後に描いた絵には鳥肌が立ってしまったのです。
おお。恐ろしい。  

《2006.07.09 記事一部改訂》

 
【作品】ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ