月は、地球と地球上の全ての生命にとって、命の恩人であり無くてはならなかった存在だと言われている。
地球が誕生した直後、とても速かった自転速度を月が『 引力 / 潮汐力 』によって速度を下げ、地球上の生命発生を助けたとされている。さらに、その『 引力 / 潮汐力 』によって、地球の回転軸を 約 23.4度傾けて、適度な季節の循環を作り出して、生命の進化を助けたとも言われているからだ。
そして、今でも、地球上の全ての生命は月の大きな影響を受けている。
サンゴが月の周期に合せて満潮の夜に産卵するし、海の多くの生物でも似た傾向があるようだし、陸上の動物でも満月の夜の出産が多いと言われている。
さらに、動物と同様に、海から陸上へと生息域を広げた植物の中にも、月の周期によって生育が影響されると聞いて驚いた。
トヨタ自動車傘下の自動車部品メーカー・トヨタ紡織の研究機関が発表した結果によると、一部の植物は月の周期を敏感に感じ取っているようだ。屋内で LED光源によって植物を育てる研究で、太陽の周期で光源の照射を制御するよりも、月の周期で光源を制御する方が圧倒的に生育が良い結果が出ているのだ。具体的には、毎日、干潮時刻から満潮時刻まで照射を止め、夜に眠る状態にして、満潮時刻から照射を始めているという。
それならば、人間の僕にも同じ事が起きるかも知れない、と考えても自然だった。
早速、6月の満潮時刻を調べてみた。6月21日の満潮時刻は 12時12分 だから 朝 4時頃に寝れば良いから、僕にピッタリだ。 そして、6月22日は 14時21分だから、朝 6時か ・。 で、6月23日は 18時10分だから、午前10時。次の日、6月24日は 19時23分だから、午前11時に寝ることになる。
月の周期に合せて生活すれば、その『 潮汐力 』によって スクスクと、瑞々しく、健康に育つかもしれないが、人として育つかどうかは、不安になってきた。まあ、無理のない範囲で『 潮汐力 』に従って生活して、寝起きの体調や気分を見てみよう。
でも、どうしても拭えない心配が一つだけある。
満月の夜に変身する 『 オオカミ男 』になってしまわないだろうか。