『 前を見て!』
人には「前を見る時は、顔を上げるべきだ!」という固定観念があります。そして、日本では見た目で判断されやすいのか、顔をあげていないと良くない印象があるのか、授業中に注意されたりします。 そして、オートバイの運転でも、特に安全運転講習と銘打った会場では、受講者の顔の向きをチェックして、インストラクターの「前を見て!」という声がよく響いています。しかし、これは危険な事だと僕は考えているのです。
そう考えている理由は二つあります。 一つは「顔を上げると、視野が狭くなるから」、二つ目は「バランスが崩れるから」です。
『 水平視野を広く 』
オートバイの運転で大切な視野は「水平視野」だと思います。道路の上を走り続ける限り、対向車や自転車・歩行者も道路の上を移動している限り、一番大切なのは道路上を見回す「水平視野」です。そして、顔を上げている状態が一番「水平視野」が広いとは限らないのです。
個人差はありますが、頭を少し前傾させている状態こそが、左右の視野が広がるので、60 ㎞/h 以下の一般道では安全だと思うのです。
『 バランスが大切 』
バランスと言っても、他人が見た時のバランスではありません。 オートバイを運転中は、頭を無暗に振って左右を確認すると、大切なバランスを崩して進路を乱しやすいという事。これは、ライダーなら殆どの人は体験済みでしょう。
ただ、インストラクターや採点教官が居る会場では、とてもバランスを崩しやすい 低速走行時や、タイヤへの荷重が抜けやすい旋回中に限って、頭を振って顔を向ける事が求める “悪習” があるのです。
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以上の様な内容でコラム記事をまとめる予定ですから、もっとオートバイを上手に安全に乗りたい人はご期待ください。 なお、このコラム記事は、【オートバイの基本講座】の “体” カテゴリー で最初の記事になる予定です。 ようやく、このカテゴリー記事も始められそうです。
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