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デンマークの高齢者が世界一幸せなわけ

デンマークの高齢者が世界一幸せなわけ

澤渡 夏代ブラント

大月書店




デンマーク生活40年の夏代さんの
実体験や詳細なレポートに基づいた本著においても
デンマークの「自立」についてよくわかる。


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 デンマークは「福祉の豊かな国」として世界的にもよく知られています。ともすれば「デンマーク人は福祉サービスの恩恵に依存した生活をしている」という印象を与えがちですが、実は「できるかぎり自分の生活は自分で」と人に依存することを好まず・・・「自分らしい生活」を送っています。
 デンマークではよく「歳を取るために生きるのではなく、生きるために歳をとる」といわれます。(本書より引用)
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このことにつきると思う。
下記にも書いたように
私の経験からもよくわかる。
From Denmark「自立と自治@福祉施設」

ちなみにこれは高齢者に限ったことではない。
幼少期から、責任を持った「自立」した個人としての
成長を促す社会であるからこそ
高齢者になってからも
自立的に「自分らしい生活」を謳歌できるのだ。
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自ら学ぶ子どもを育てる 桜井茂男

前々回、前回とデシのことについてかいた。

その研究実践を学校教育領域において
日本で最も行なっている桜井茂男の著書
「学習意欲の心理学 自ら学ぶ子どもを育てる」

この本は研究者として理論を研究し、
教師として自ら実践・試行錯誤し
そして親として、子育てを考えてという
この3つの立場での自身の視点を真剣に持って
取り組まれているのがよくわかる。

それだけに
学習意欲の心理学研究という学術専門的な内容だが
教師や親にとっても比較的親しみやすいのではないか。

学校教育における学びを考える上で
学習意欲の理論の研究を、実践的に思いを持って実践されおり
様々な立場において示唆をあたえてくれている。

最後の第8章では、
具体的にわかりやすく実践的なアドバイスしていることに
非常に好感が持てる。
理論ばかりでなく実践的であろうとしている本。

以下、本著8章にある誰にでもできる学習意欲の育て方の事項を抜粋
これは自身のアプローチを反省する上で役立つと思う。
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【学習意欲を育てる】
1.子どもの個性を認める
   目先のことを気にせず、子どものほんとうの成長を考えよう
3.遊びを大切にする
4.基本的生活習慣の自立をうながす
   知的好奇心の芽は基本的な生活習慣の自立とともに大きく開花する。
5.子どもの手本となる

【有能感を育てる】
1.応答的な環境を用意する
3.自信を持たせる
   うまく期待する
4.努力できるように援助する
   「もっと努力しようね」と激励するのはいかがなものだろうか。
5.適切な評価を用いる
   自己評価ができるようになれば、
   自分だけで学習をすすめていけるようになる。

【自己決定感を育てる】
1.できるだけ子どもの決定にまかせる
2.子どもの決定したことがうまく運ぶようにお膳立てをする
3.過干渉、過保護にならない
4.外的報酬に依存させない

【適切な目標をもたせる】
2.自分の良さに気づかせる

【他者受容感を育てる】
2.子どもと一緒に遊ぶ
4.よき話し相手になる



学習意欲の心理学―自ら学ぶ子どもを育てる
桜井 茂男
誠信書房


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「探究する力」 市川力

これからの社会で求められる学びとは何か?
それを実現するためのヒントになる実践が書かれている本
となっていることを期待してやまない。

既に教育や学習についてのすばらしい理論は多くあり、
実際の教育現場を考えると意外にも研究はかなり進んでいる。
「探究」という言葉もあらゆるところでその重要性が主張されている。

そしてその中で必要なことは
この日本という社会の中で、それらをどう実践するかということ。

さらに、現場の実践者としては
その「ベストプラクティス」を相互に学び、
高めあっていけるかどうか。
つまり、
ローカルな実践をインターローカルな実践に進展させ、
活動理論のエンゲストロームがいう
「拡張的学習」を実践していけるかが重要だ。


この著者の活動の本質的な要素を
『本』というカタチでどこまで伝達できるかが楽しみだが
一つの事例を題材にして、
そこから優れた実践者がそれぞれの現場で
実践に応用していくことが重要だと思う。

そして、学びに関する本質的な要素は
家庭教育、社会教育にも統合していくことで
学校・家庭・社会において、
一貫した「学びの環境」を構築することが必要だ。



知識創造型社会において、
自律型・問題解決型の人材が求められ、
ハイパフォーマンスのための
楽しみのマネジメント、内発的モチベーション、フロー理論なども
注目されている。
(これらは「探究」と渾然一体のモノばかりである。)

そして、その前段階として、
自律性・セルフマネジメント力をどう育成するか。
そして、
知識創造の場をつくり、創発のための対話をする
実践共同体をいかに形成するかが課題となっている。

また、
ピーター・センゲは「学習する組織『5つの能力』」の中で
「メンタルモデルの取組みの中心となるのは、
『内省』と『探求』という2種類のスキルである。」と
いっている。

ビジネスにおいても
知識量だけでは評価されないことがよくわかる。


知識からコンピテンシーへと基準がかわっていく中、求められるのは
・教師は単なる知識の伝達者ではなく、総合的に能力を育てる支援者になること
・本物の学力(コンピテンシー)は学習者の中にしっかりと根づくべきこと
・「教える教育」から「学びを支援する教育」へ
・教師の役割は創造的で批判的な学びを支援すること
・創造的で批判的に思考する技能 学習するための能力


とにかく、
既存の「知識習得型」学力観で読み進めるのは愚の骨頂。
知識創造型社会に求められる能力、
キーコンピテンシーをどう開発していくのかという視点で
本著を読み進めていきたいと思う。
提唱される探究型学習の実践、それがどう展開されていくか。
楽しみだ。



※キーコンピテンシーとは、
OECDによるDeSeCo Projectにおいて、これからの社会において大切な3つのキー・コンピテンシーが定義されている。
Desecoの出発点は旧来の学力観では重要な資質を見落としてしまうということ
Successful lifeとwell-functioning societyに貢献するコンピテンシーに焦点を当てた。人間が望ましい社会生活を送るのに必要な能力

3つのキーコンピテンシー
●Use tools interactively (e.g. language, technology) (相互作用的に道具を用いる)
●Interact in heterogeneous groups (異質な集団内で相互交流する)
●Act autonomously(自律的に行動する)

(参考:競争やめたら学力世界一 フィンランド教育の成功」福田誠治 著
Key competencies for successful life and a Well-Functioning society.2003)
探究する力
市川 力
知の探究社

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会社を変える社員はどこにいるか-ビジネスを生み出す人材を育てる方法 川上真史

以前なぜビジネス界でも
デンマークの教育が注目されているかについて書いた。
その続き。

日本企業の人材開発の現状と
世の中に蔓延している会社で求められる人物像が正しくないことと
その先にあるものを理解しておくことは
デンマークを理解する上でも、教育を考える意味でも有意義と思う。


私も多くの日本の大企業の人材開発の担当者に
会って話をしてきたが
人材育成への見識は、押し並べて不十分と
いわざるを得ないのが現状だ。
人材マネジメントの基本的なことさえ欠落しており、
偏った思い込みや経験だけで行われている場合が多い。
(もちろん素晴らしい会社も日本企業でもあるし、
 素晴らしい人材育成担当者もたくさんいる。)

世の中に蔓延している
「会社が求めている人物像」の誤解に騙されず、
本当に「人財」とは何か考える上で
この本も非常に参考になる。

よく蔓延している誤解の事例として下記のようなものがある。
知識や経験も重要だが、
それは最も陳腐化する能力である。
しかし、
これがすべてといわんばかりに
知識・経験偏重の評価をしている会社も多い。
実際、現在の転職サービスなども知識・経験でマッチングする。

これでいい人材が採用して、育成できるわけがない。
知識、経験は過去の成果として評価はできるが
将来の成果を約束するものでは決してない。
なぜなら、この激動の時代には知識や経験は一瞬して陳腐化する。

これに気づいてない企業は、
いい人財は決して集めることはできないと思うし、
実際私が知る限りできていない。

うまく良い人材を集めているリーダーに話を聞くと
やはり見ている視点が違う。
それはもちろん「知識や経験」ではない。



ところで、このビジネス界と同様の
人の能力への誤解が
教育にも蔓延している。

これが日本の教育(家庭教育も含む)に
与える悪影響は大きいと思う。
その誤解によって育てられた人材というのは
期待されるパフォーマンスは発揮できるわけがなく
育てた人も育てられた人にも良い結果はうまれない。

このような状況下において、
人の能力とはどういうものかを正しく理解し
ビジネスでハイパフォーマンスを出す人財とはどのような人かを
理解するためにも下記の本は役立つ。

もちろん、
教育の目的は、ビジネスでパフォーマンスを
あげることだけが目的では決してない。
しかし、
本当に魅力ある人財は
どの分野であろうと本質的なところで共通点がある。
ビジネスという研究が進んでいる分野で
これを理解しておくのは有益だと思う。

会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法 川上 真史会社を変える社員はどこにいるか
―ビジネスを生み出す人材を育てる方法
川上 真史
ダイヤモンド社
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英語を子どもに教えるな

英語を子どもに教えるな 市川 力英語を子どもに教えるな
市川 力
中央公論新社
2004/02


デンマークの留学先であるInternational People's Collegeでは
公用語が英語で(デンマークはデンマーク語にも関わらず。)
授業も私生活も英語が基本。
その英語について。
さらにはコミュニケーションということについて書こうと思う。

英語を考えるときこの本ははずせない。
自分のIPCでの体験とこの本はばっちりくる。

というのは、英語は所詮コミュニケーションのひとつの手段。

あたりまえ。

でも意外とこれが誤解されているじゃないかな。
英語が出来ればコミュニケーションを取れるか?
答えはNO.
英語が出来ることとコミュニケーションが出来ることはぜんぜん違う。

自分の意見を持つこと
人の意見を聞き理解すること
自分の意見を人にわかりやすく適切な方法で伝えること
つまり、論理的にモノゴト系統立てて、
相手の状況を考慮し伝達手段を工夫すること。

これらができなければ、
英語が出来ても、日常会話ができる程度で
英語でコミュニケーションすること、
まして、学ぶことも仕事することもできない。

英語ももちろん重要だがそれ以前に
上記のようなコミュニケーション能力が重要。

日本語でコミュニケーション低ければ
英語で十分にコミュニケーションができないということ。

TOEICで900点以上とろうがそれは関係ない。
英語ができることと、英語でディスカッションができることは違う。
日本語で議論できない人は英語でディスカッションできない。
日本語でプレゼンできない人は英語でも出来ない。

英語を学ぶことは、コミュニケーションや国際理解のツールのひとつ。
まあ海外行きの飛行機の航空券みたいなもの。

英語が片言でも
伝えることが明確で論旨がしっかりしていれば完璧に通じる。
逆に、
いくら英語がペラペラでも
ポイントがない話をする人の話はわけがわからない。
結果、この人の話は誰も聞かなくなる。
英語が話せたとしても。

日本語で考えれば、ちょっと考えればあたりまえ。

でも、
英語できれば国際的交流ができると思ってないかな?
日本語でも人を認めてコミュニケーションとれない人は
まして国境を越えた真のコミュニケーションなんて出来るわけがない。

もちろん英語は話せたほうがいい。
だが、それよりも重要なことがあるといいたい。
それをいやというほど留学中に理解した。

言葉がわからなくても
真の意味でコミュニケーションができれば
友達は出来るし、信頼関係も生まれる。
逆に
コミュニケーションが取れない人は
英語できても、対した国際交流は出来ない。
英語を話せれば、国際的に友達ができるというわけでない。

まあ国際的というと国と国ということだけど
とにかく国内でも多様性を享受し
他人を尊重できなければ
国を超えた多様性も享受できない。



ちなみに、英語がわからなくても人間性は伝わる。
こどもが大人のことぜんぜんわからなくても
大人の人間性を見抜いてたりするけど
それに近いものがあると思う。

言語情報にあふれている社会にいると気づかないけど
一旦言語が通じないところに行くと
言語以外のコミュニケーションがものすごく重要だとわかる。

言葉はわからなくても人間性はわかる。
優しい人なのか、恐い人なのか、表面的な人なのか、自分勝手の人なのか
知恵があり頭がいい人なのか、知識に偏重の頭でっかちの堅物か、
差別的な考えの人か、寛容な人なのか
愛情ある人なのかもわかる。

これは言語スキルに比例してわかるものではないと思う。

実際、私はデンマーク留学後英語さえ通じない人の家に1ヶ月程滞在していた。
ビーフもポークもミルクも通じないような国。
始めはその家の人は私を人間的によく思ってなかった。
不信感を抱かれていること、それは私にもわかった。

ただ、おはようやおやすみ、ありがとうをいったり、
家事をして、一緒に生活しているうちに
本当に信頼関係が生まれたと思う。
それは言語を超えたコミュニケーションがあった。
故にうまく言語では言い表せない・・・

今はヨーロッパのお母さんと私は思えるほどだし
多分彼女も私のことを非常に身近にいまでは感じてくれると思う。
もちろん、私たちはまともに英語で会話したことはないが
毎日どうしていたかよくわからないけどよくコミュニケーションしていた。
もちろん第3者が通訳してくれるときもあったけどたまにでしかない。

実は私にとっても、
彼らに会う前に聞いていた彼らの情報は最悪なものだった。
愛情のかけらもない人たちなのかと思っていた。正直。

でも会ってすぐわかった。
ちょっとうるさいごちゃごちゃ言う人だけど
愛情にあふれた人たちだと。

今、人とコミュニケーションするときに
言語というのはごくごく一部に過ぎないということがわかる。
確か、ビジネスでもそんなこといってる本があったな・・・

英語は所詮ツールでしかなく
コミュニケーション能力や人間性が
あって始めて役に立つ。

英語を学ぶのはいいことだと思うけど
コミュニケーション能力や人間性が
ないまま学んでも意味がない。
どちらが大事かといえばもちろん後者。

早期英語教育には反対しないが
世論を聞いてるとそんな小手先の英語より
もっと大事なことがあるだろうと思う。

その私が大事だと思うことは
このブログでデンマークの体験を基に書いた。


ちなみに「英語を子どもに教えるな」だけど
バイリンガルへの幻想、早期英語教育の弊害、
バイリンガルを育てようとして日本語も英語も未熟になり、
セミリンガル(どっちの言語も低レベル)になってしまうという実態。

帰国子女への幻想と実態などがアメリカで
13年間駐在員の子ども対象の予備校講師としての経験をもとに書かれており、
非常に説得があり、非常に興味深い。

そして最終章では親が留意すべきポイントを挙げており、
決して英語が不要と論じているのではない。
著者は幼少期から英語を教えることには反対しているが
英語「で」何か(例えば、理科、アート、音楽など)を
教えることを推奨している。
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いま、生きる力

岡本太郎と共にあるいた女性岡本敏子著のこの本も
「自分の中に毒を持て」をさらに理解というか
また別の表現での「自分中に毒を持て」と言えると思う。

なので、自分の感じたものは自分の中に毒を持てを読んだときの感想ほぼ同じ。
さらに強く深く感じることができたいう感じ。

ただ、下記に書いたが趣味なんかで全人間的に爆発できないというのは
新たに考えさせられ、自分の中に気づいたものがある。
今自分が求めているのは趣味でないと。真剣な遊びなんだと。
それを探しているんだと認識した。

いま、生きる力 岡本 敏子いま、生きる力
岡本 敏子
青春出版社 2005/09

ところでこの本でこころに特に響いたのは・・・

”自分らしく”なんてヒマ人の寝言だと。
そんなん考えている暇があったら、とにかく今を精いっぱい生きろと
今ある自分が自分そのものなんだから
かっこわるくても醜くてもそれが自分
他人にどう思われようが関係ない。
今動くように動いているのが自分で
とにかくその瞬間を精いっぱい爆発させろと。

生き甲斐が見つからないという人が多いけど
生き甲斐は自分の足元にあると。
それを見てないだけだと彼女はいう。
今をおもいきり生きないで、それ以外の何が自分なのかと。
そんなことを考える暇があったら、一歩を踏み出せと
何もしなければ何も始まらないと。
道は歩いた後にできると。

エネルギーがあるから創るのでない
創りたいからエネルギーが湧いてくるんだと。

生きる事は遊び
命がけ真剣に悔いなく遊ぶ
趣味なんかで人間は本当に生き甲斐を感じて、
全人間的に燃焼することはできないと

生きる事は創ることだと。
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ビジネスで求められている人材とデンマーク教育

人が育つ会社をつくる―キャリア創造のマネジメント 高橋 俊介人が育つ会社をつくる―キャリア創造のマネジメント高橋 俊介日本経済新聞社 2006/05

教育を考えるとき
今、ビジネス界でどのような人材が必要とされているのか
そして、どのような企業教育が行われてるいるのかを
知っておくことは非常に参考になる。

多くの初・中等教育者は大学受験までのことしか念頭においておらず
大学後の社会人としてどうなったかをフォローとしていないのではないか。
というのは、
知人の小中高の教育者と話をすると
企業の最先端の人材に対する考え方に対する誤解をもっており
説明すると驚かれることも少なくない。

少なくともこのブログを読んでいただいている方は
教育に関して高い関心があり
それは最終的に大学ということでなく社会人とへのプロセスとして
高い意識がある方達と思っているが
それであれば、その社会で成功している会社や個人が
どのような人材というものかを学ぶことは非常に重要であろう。
 ※成功とは必ずしも高収入だけをさしているのはない。

上記の本の著者は高橋俊介氏で
企業の人材育成に関しては、日本の権威の一人といえる。
ビジネス書は苦手という方でもわかりやすくかつ有益な本と思う。
事例も多く非常に理解しやすい。

この本に書かれていることはデンマークの教育に通じる。
この本を理解したとき
なぜデンマークの教育がビジネス界で注目されているのか
なぜデンマークは経済的にも世界トップクラス(日本より一人当たりGDPは上)で
生活もゆとりがあり、生活満足度が世界NO1なのかも理解できると思う。

つまり、デンマーク教育と同様にビジネスにおいても
知識スキルがある人材が求められているのでも
スキル知識がある人材が成功しているわけでもないことが
わかっていただけると思う。

にもかかわらず、多くの教育者や保護者が
知識スキルにのみ執拗にこだわっているのであれば
その認識とトップビジネス界での認識のギャップがあることがわかる思う。

でも、そうはいっても
「ほとんどの会社は・・・」というような声が聞こえてきそうだが
そのような人材育成に対して遅れている会社は淘汰され
今後間違いなく負け組みになると思う。
そのような会社の評価を気にするのであれば、それはそれでいい。

この淘汰は世界の例を見れば一目瞭然。
日本は日本語の問題でグローバル化が遅れていて
じわじわとしか実感しないかもしれないが
いやあるいは実感しにくいかもしれないが
ヨーロッパなどにいくとボーダレス化の怒涛の波を感じることができ
その時日本でもゆっくりだが確実にその波にがきていることが認識できる。
その波、第3の第4の波に乗れる人がこれからの価値ある人材となる。
このあたりに関してはこの本が詳しい。
これからの情報化社会の次の社会に向かう上での必読書と思う。
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 ダニエル・ピンクハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代ダニエル・ピンク三笠書房 2006/05/08
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きれいと美しいは厳格に区別する

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか<br>
 岡本 太郎自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか
岡本 太郎
青春出版社 1993/08


岡本太郎は言う
美しいときれいは厳格に区別しなければならないと

なるほど、きれいな人は多いが美しい人は少ない。

美しいものは時代を超えて美しいが
きれいなものは一時的で流行ものだ

美しいものは飽きないが
きれいなものは飽きる

きれいとは
相対的なもの
型にはまり、時代にあってないといけない
おしゃれでかっこいい、体裁のいい
気持ちいいもの

美しさとは
絶対的なもの
ときに気持ちのいいものではない。
強く、不快なときもあると。


今までなんとなくきれいと美しいの違いを感じてはいたと思う。
だからこの本を読んだとき、理解できたし、めちゃめちゃ感銘を受けた。
でも、明確に区別し意識できてなかったと思う。
むしろ混同してたと思う。

これからは明確に意識しよう
きれいさでなく、美しさを、

絶対的で内側からあふれだす美しさを。
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何かするからそこに意志もエネルギーも湧いてくる

今回も「自分の中に毒を持て」について



エネルギーや意志があるからするんじゃなくて
何かするからエネルギーや意志が湧いてくる。

納得、納得。

自信なんてなくても、とにかく人生賭けて
それにぶつかってみる。
そうしたら、エネルギーも意志も湧いてくる。


会社やめたんもデンマーク留学したのも
すっごい意志があってしたんじゃない。
やろうと決めて、やりだしてから
意志もエネルギーもすっごいでたな。そういえば。
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「いずれそのうち」と言うやつに限って、自分に責任を持てない人間

「自分の中に毒を持て」続き

●「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と言わない。
 「いずれそのうち」と言うやつに限って、
 自分に責任を持てない人間だと
 生きるとは瞬間瞬間を生き抜くってことだと。

私も小さい頭でごちゃごちゃ考え、
なんやらそれらしい理由をつけて
自分の「今」を回避してたりする。
今をいきる。
無意識に自分に素直に正直に自分を貫くことが大事。
失敗したらやりなおせばいい。
失敗こそが財産だし、
失敗を次につなげれば、それは成功。

何もしなければ何もおこらない。
やりたいことを全力で今やる。

そう心がけようと思う。
明日なんてわからんから。

これに関しては、Internationl People's CollegeのJogaのクラスであった
Unconsciously Choise というものと通ずる。
どっかの学者のものだったけど
すばらしい文だった。
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