自ら学ぶ子どもを育てる 桜井茂男

前々回、前回とデシのことについてかいた。

その研究実践を学校教育領域において
日本で最も行なっている桜井茂男の著書
「学習意欲の心理学 自ら学ぶ子どもを育てる」

この本は研究者として理論を研究し、
教師として自ら実践・試行錯誤し
そして親として、子育てを考えてという
この3つの立場での自身の視点を真剣に持って
取り組まれているのがよくわかる。

それだけに
学習意欲の心理学研究という学術専門的な内容だが
教師や親にとっても比較的親しみやすいのではないか。

学校教育における学びを考える上で
学習意欲の理論の研究を、実践的に思いを持って実践されおり
様々な立場において示唆をあたえてくれている。

最後の第8章では、
具体的にわかりやすく実践的なアドバイスしていることに
非常に好感が持てる。
理論ばかりでなく実践的であろうとしている本。

以下、本著8章にある誰にでもできる学習意欲の育て方の事項を抜粋
これは自身のアプローチを反省する上で役立つと思う。
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【学習意欲を育てる】
1.子どもの個性を認める
   目先のことを気にせず、子どものほんとうの成長を考えよう
3.遊びを大切にする
4.基本的生活習慣の自立をうながす
   知的好奇心の芽は基本的な生活習慣の自立とともに大きく開花する。
5.子どもの手本となる

【有能感を育てる】
1.応答的な環境を用意する
3.自信を持たせる
   うまく期待する
4.努力できるように援助する
   「もっと努力しようね」と激励するのはいかがなものだろうか。
5.適切な評価を用いる
   自己評価ができるようになれば、
   自分だけで学習をすすめていけるようになる。

【自己決定感を育てる】
1.できるだけ子どもの決定にまかせる
2.子どもの決定したことがうまく運ぶようにお膳立てをする
3.過干渉、過保護にならない
4.外的報酬に依存させない

【適切な目標をもたせる】
2.自分の良さに気づかせる

【他者受容感を育てる】
2.子どもと一緒に遊ぶ
4.よき話し相手になる



学習意欲の心理学―自ら学ぶ子どもを育てる
桜井 茂男
誠信書房


コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
琉球大学教育学部 (鍬塚 薫)
2011-01-21 13:04:57
先生の学習意欲の心理学を読んでいます。
ちょうど、テスト期間なのでとっても役に立っています。将来は小学校の先生になるため、心理学など勉強していきたいです。
 
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