むむちゃんは図書館で、『なんでもふたつさん』という変な本を借りた。題名が面白かったから、と。
小人の本も借りたいと、言ったけれど、「ハナハナミンミ」シリーズはなくて、『ハンカチの上の花畑』は自力では読めなそうで、コロポックル物語の、絵本版を一冊借りた。
むむちゃんは、小さい声で「図書館の本はただで借りていいの?」
「本を読むことは生きるのに大事なことだから、図書館では本をただで貸してくれるんだよ」
答えながら、自分の言葉にハッとすり。生きるのに大事な読書。
むむちゃんが、モモや、果てしない物語や、ナルニア国物語や、指輪物語や、ゲド戦記や、アンシリーズや、オズの魔法使いシリーズや、リンドグレーンシリーズを読めるようになったら楽しいだろうな。バッテリーのあさのあつこや、森絵都や、上橋菜穂子や、私も読んで無い、たくさんたくさん楽しい本が待ってる。
命を育んでくれる、本たちが。