ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

iPadがどうした 電子書籍がどうした 

2010年05月29日 10時42分12秒 | 
iPad効果で紙の本も売れる?注目は電子書籍(読売新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100528-567-OYT1T00769.html

科学技術の開発能力はすごいなぁ・・・と思うけれど、
もっぱら本好きの私にはiPadは全く食指が動かない。

紙をめくってなんぼ、紙とインクのにおいを愛する私としては、
紙のデジタル化はちょっぴりつまらない。

開発されてしまうと、私も手紙好き一転、メールで済ませてしまう文化に身を投じてしまって、何か大事なものを失っている。

辞書を引くのも電子辞書のおかげでピンポイントにそれを探し当てられるがために、
その周辺にある言葉に興味を持つ機会を失われている。

ましてや、かつてどっぷりつかっていた古典文学の研究においては、その言葉を捜し出すために読んだ某大なその他の文脈、文章、テキストがすべて基底に生かされて、そのたった「一言」が重要なキーワードになるという「発見」の仕方は、今後減っていくのだろうな、と思えてならない。
新しい研究手法がまた生まれるというだけのことであるのかもしれないけれど。

iPad、ぜったいに視力低下に貢献するぞ~。
PCの普及のおかげでテキストをPC上で読むようになって、がっくり視力の落ちた私の経験からいうと、ペーパーの活字をいくら読んでも視力は落ちないけれど、PCの画面で同じ分量読んでしまうと、確実に視力が落ちる。
科学的に説明する知識は無いので、別の人にお任せするけれど、経験的には。

そして、本の重みと手触りは案外あたたかい。
内容によって重さもあたたかさもかわる生き物だ。
紙は植物だからね~。

反動で紙の本回帰、紙の本懐古が進むこと、求む。

TSUTAYAに社会貢献コーナー

2010年05月29日 10時25分59秒 | 日記
DVDで目覚める社会貢献 TSUTAYAとNPO法人コラボ(産経新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20100528047.html

TSUTAYAの儲けにはたぶん、あまり貢献しないかもしれないけれど、TSUTAYAの中には社会貢献コーナーが設けられている、そのコーナーの存在の価値はと~っても高いと思う。ぜひ、よくお店で商品CMがたとえば牛乳コーナーで牛乳のCMが小さいDVDプレーヤーみたいなので流れているように、このコーナーでは、そんな風にエンドレスにいろいろな団体の社会貢献映像、流してくれるといいな、と思います。

企業は社会を構成する一員として、何をするのがこの社会にいいのか、を常に問われ続ける、とは、たまたま直接耳にすることができた、企業人元イオンの上山静一さんの言葉でもあり、東大の経済史学者の武田晴人先生もおっしゃっていた。
きっと私の知らないところでそういう発言、そういう意識をもって企業経営や日本経済の行方を見ている人がたくさんいるのだろうな。
そこには大きな期待があります。企業が変われば日本は変わる!
政治よりも期待できる、とか思ったりする。

でもさらには、経済同友会だったり、経団連だったり、私のわからない大きな組織の意向やら何やらがうごめくのが、「国」の怖さなのらしいから。

そういう枠組みをとっぱらって、一人の市民として何を考えるか、
上山さんや、武田先生のように、発言してくださる人がたくさんいるといい。
私のような名もなきヒトも、発言していけたらいい。
そんな発言が集約される発言のテーブルみたいなものがあればいい、
そうつくづく思う。