おもしろケアマネ全員集合! (監修:アヒルとガチョウの2人)

主任介護支援専門員・社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の男2人が『笑い』と『気づき』の情報を共同発信いたします。

患者支援センター副部長 (´∀`) 家鴨

2013年06月12日 | ケアマネジャー

三ヶ月に一度やっている医療連携ミーティングをやる。

今回は、近くの有名大学病院の患者支援センター部の先生をお招きする。

在宅医療に長く携われてきた経験と、データを基に相模原、町田地域で何か起きているのか? 今後、どのようになるのかのお話をもらう。

いま何もしなければ5年後、10年後はトンデモない世界になると言うことが結論。

この地域で医療・介護などの職についている人が、人口比6%で15年後には22%は必要になる。最低限必要な人的資源だが到底確保できない。

国は医療から介護へ、病院・施設から在宅への流れを作ろうとしているが、人口構成予測からみれば完全に不可能な状況となっている。

地方は既に高齢化のピークを迎えたり、伸び率に対応できるだけの施設、人員が揃っている。問題は以前から指摘されている首都圏である。

何となくそのことは理解していたが、具体的なデータで示されると、背筋が凍る思いがする。

団塊世代は、ジュニアが何とか介護をカバーしてくれるが、団塊ジュニアは子供が少ないのでまったくダメ。その中間に位置するアヒル世代も余波を受けることになる。

2025年の病院ベット数は、病人の数に対して約20%は不足する。入院治療が必要な患者が100人いれば20人は入院できないことになる。

病気にもよるが、在宅医療に適さない治療を家で受かられるのか??

医療崩壊、介護崩壊が専門家であるハズのアヒルが知っている以上に深刻化していること、それが担当地域であることで二重に驚かされる。

退院支援をやるにしても家族介護者がいるかどうかがポイントなる。

男性は女性より短命で、男性のほうが年上の夫婦がほとんどだ、となると男性が病気なっても妻がいるから介護が受けられるが、寡婦となった女性は介護者がいない。

運良く子供に介護をしてもらえる人もいるだろうが、絶対数からみれば断然少ない。

そうなると都市部では孤立死する人の多くが女性となる。無縁社会が今でも社会問題なのに。。。。

国が目指している地域包括ケアシステムが本当に解決策となりうるか??

懐疑的にならざるを得ない。

 


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