JR市川駅南側に隣接して、45階の展望ロビーと屋上展望デッキがある。少し時間ができたので行ってみた。
地震のあった後なので、登れるかどうか分からなかったが、エレベータが1台動いていて、無事登れた。しかも無料ですよ。市川という街をこういう高さから見るのは初めての経験である。地上150メートル。平日の夕方近くだったので、見物人もチラホラ。目下には江戸川が悠々と流れ、ちょっと先にはスカイツリーがかすんで見える。遠くには東京のビル群が壁のようにそびえている。なかなかいい眺めである。
秘密のケンミンショウという番組があり、2週間ごとに転勤を繰り返す東京一郎。なぜか自分を重ね合わせてしまう。こんな2週間という極端な転勤はあるはずはないが、どこへ行っても良いところというのは、同感である。
さて私、4月から岐阜に行くことになりました。過去3回くらい行ったことはあるが、楽しみである。しかし、なぜか、今年、引越し業者がなかなか決められない。
でも、岐阜もきっと良いところだろう!
自分が被災したわけではないが、被災した人々、亡くなった人々、原発事故、停電、ガソリン不足、電池が売ってない、などなど。通常の生活がすこしでも狂うと精神的に落ち着かなくなるものだ。
地震でも絶対大丈夫だと建設されてきた原発。ところが実際には安全ではなかったことが明らかになってしまった。反対賛成にかかわらず、現状ではこれがないと電力需要に応えられないのも、事実。福井など多くの原発をかかえる県も深刻。新たな建設はかなり難しくなるだろう。
こんな激しい揺れは初めてであった。本当にやばいと思った。東京のホテルで会議中であった。「あれ、揺れてるね」みたいな感じから始まり、段々激しくなった。3分くらいは揺れたのではないだろうか。長く感じた。テーブルの下に隠れ、揺れが収まってすぐ電話をしたが全くつながらない。ホテル側の誘導で外へ非難。外でも余震があり、電線が揺れる。この時は、とうとう東海地震が来たと思った。しかも都内にいる時という、最悪の状況だ。困ったのは、その後。ホテルがテレビを出してきてくれる。帰るにしても地下鉄、JR全部だめ。歩くということも考えたが、人口の多い都内で歩く危険を考え、交通機関が動くまでホテルにとどまることにした。夜も更けてきたが状況は変わらず。外からは宿泊できないかとお客が来るが、満室とのこと。テレビではターミナル駅が帰宅できない人々で混雑している。しかし、このホテルすばらしく親切であった。ロビーにたむろする我々に、飲み物、おにぎりを提供してくれた。さらに和室の大広間まで開放してくれたのだ。お陰で暖房の効いた部屋で一晩過ごすことができた。感謝である。次の朝は地下鉄、新幹線も動いており、無事静岡に帰ることができた。