８日間のトルコツアー。ガイドさんがついてすべて回ってくれるので、色々話が聞ける。ところが今回のガイドさん、話過ぎたのか声が出なくなってしまったとのことで、急遽違う人が来た。
さて、カッパドキアである。前日の夜に入ったのだが、よく写真で見るあの不思議な岩の風景がライトアップされていて、とても美しかった。
カッパドキアは美しい馬の国という意味だという。世界史の教科書の最初の方に出てくる、ヒッタイトという古代国家があった場所だ。そしてこの不思議な岩山の中を掘って人々が住んでいたのだ。（今でも住んでいるしホテルもある）外敵から身を守るため、蟻の巣のように縦横に地下道があるのがカイマルク地下都市だ。そしてギョレメ（という村らしい）の野外博物館、少しハイキングをしてギョレメ谷を見物。どちらを見ても奇妙な岩ばかりで、しばらく居ると慣れてしまって有り難みがなくなってしまう。
ここは石灰棚とヒエラポリスの遺跡。石灰棚は一言でいうと、ぬるい温泉水が流れていて、その石灰成分で白い岩の棚田のような景色が連なっている。そこのぬるま湯には素足で入る事ができる。水底はかなり滑るので要注意だ。そこから見る景色は絶景。近くの遺跡には円形劇場もある。
シュリーマンが発掘したという有名なトロイ。恥かしいことにギリシャだと思っていたがトルコの世界遺産。このアナトリア半島はトルコが支配する前はギリシャ、ローマ文明圏であり、アレキサンダー大王の支配、東ローマ帝国と古代文明の地。イスタンブールはコンスタンチノーブルということで、西洋文明の発祥の地でもある。
発掘された遺跡は広大で何層にも重なっている。文明の重みを感じる。
今年度で定年退職を祝って。ではないけれど、無理矢理休みを取ってトルコ旅行に参加した。世界遺産５カ所の遺跡などを見て回る。シリア情勢など少し心配だったが影響なく無事に旅行できた。
成田空港から約１２時間でイスタンブール到着。その日は夜なのでホテルへ直行。窓からはモスクが見える。ガイドさんによると最近ではシリアの影響でクルド人などの外国人が多くなっており、公園で暮らしている居る人もいるそうで、トルコ人も驚いているとの事。
トルコって何となく、中近東、発展途上国ってイメージがあったが、全く違って、どちらかというとヨーロッパ。街も清潔だし、自動車の運転マナーもよい。ただ空港で感じたのは役人が威張っている感じはした。
