LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

メルセデス・ベンツ190E(Cursor)

2008年03月21日 11時07分35秒 | ミニチュアカー入手
最近、190E限定で物欲全開モードな私。また落札しちゃいました。

ウチのべんぞーと同じ、後期型(サッコ付き)のノーマル190E。Cursor Modellというドイツ(西ドイツ)のメーカーの製品です。
スケール表示はありませんが、寸法を測ってみたら1/36でした。標準スケールである1/43よりふたまわりくらい大きく、パッと見はファミレスのレジ横ワゴンに並んでるゼンマイ仕掛けの玩具みたい。

80年代の製品ですから、最近の精密なミニチュアカーとは別世界。マトモに比べちゃいけません。前後フードと前ドアが開閉しますが、開けると内部は塗装がのっておらず、なんともザックリした出来。写真では黒1色に見えますが、サッコはちゃんとツヤ消し黒になってます。塗料が弱いようで(エナメルか?)塗り分けの境目が少し剥げています。どうやらこれだけは手塗りっぽい。
素朴なミニカーらしさがなかなか好ましく思えます。

プロポーションは非常に素晴らしいです。全スケールを通じて、おそらくこれが最も実物のカタチに忠実なんじゃないかな。1/1持ってる私がそう感じるんですから確かです。
フェンダーラインの微妙なウェッジ具合とか、サイドシルのエアロな絞り込みなんか、実にイイ感じ。全体がコロンとした「小ベンツ感」の再現が絶妙です。
一番カッコ良く見えるのはミニチャンプスだと思いますが、あれはかなりスマートなディフォルメが入っているように思えます。

ネット上でいろいろ調べてみたところ、どうやらこれ、メルセデス・ベンツのディーラーで販売あるいは配布されたプロモーショナル・モデルらしいです。同じメーカーから前期型も出ているみたいですし、W126とか戦前のレーシングカーや速度記録車とか、メルセデスの他の車種もいろいろあるらしい。
ちなみに、2.3-16も同スケールのプロモがあるんですが、あちらはNZG製で、全くの別物です。

今回の落札価格は1000円で、送料を合わせても1700円ほどという非常に格安な買い物でした。一般的な相場は3000円くらいではないかと思います。まあ、安いのには理由がある。箱が無いし、ブツ自体の状態も若干良くありませんでした。

大きな破損や色剥げはなかったんですが、長年ムキ出しで飾られていたのか、全体にホコリがこびり着いて白っぽくなっていました。ソリッドブラックのボディ色がメタリックブラックに見える程。
ガラスのクリアーパーツは曇ってすりガラス状だし、インテリアもホコリだらけ、タイヤにはカビが。また、リアガラス上部には角度によっては細かいヒビが見えます。

アンティーク・ミニカーのコレクターは、こういうのを「イイ感じにヤレてる」と考えるのかも知れませんが、私は薄汚れているのは大嫌いです。即、全バラシしてクリーニングしちゃいました。
幸い、ボディとシャシーはネジ止めで、プラパーツもほとんどが緩めの圧入だったので、キズを付けたり壊したりする事なく、精密ドライバー1本でキレイにバラせました。

全てのパーツを中性洗剤でよく洗い、メタルパーツはコンパウンドで軽く磨いてやると、見違えるように美しい光沢を取り戻しました。
ついでにプラパーツのバリ取りもしたので、組み上がりがかなりシャキッとしました。再組立て後にタミヤ・モデリングワックスをかけてピカピカに。リアガラスのヒビ以外はほぼ新品状態に回復ました。

コレクションというものは、数が増えてくるとますます欲しくなるんですね。次はオートアートの1/43後期型を狙おうかな。





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