LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

マツダ・コスモAP(2)

2011年01月09日 12時16分20秒 | モデルカー製作記
コスモAP、ボディの少しずつ修正を進めています。

白い成型色のボディをキリッと写真に撮るのって、ちょっと難しいですよね。ペーパーをかけた部分は反射が少ないせいか、なかなかピントが合わなくて、ピンボケになっちゃいます。早くサフ吹きたいんですが、そりゃまだ相当先のハナシです。

さてさて。
コスモAPのボディで特徴的なところと言えば、前後フェンダーのプレスライン。Bピラーのオペラウィンドウに合わせて前後が途切れている独特の形状ですが、キットのボディはこのラインがボケボケになっちゃってます。
プレスの稜線は金型では凹みになりますが、稜線の下の谷は金型では凸になってるわけで、ここがすり減っちゃってるんでしょう。なんかもう心霊写真に写り込んだ地縛霊みたいな有様です。

これを修正するには、稜線を盛るよりも谷を削り込む方が簡単。モーターライズ時代のキットは頑丈にするために肉厚をたっぷり取っていますから、少々削り込んだってヘッチャラです。
400番のペーパーを二つ折りにしたカドでガリガリ削り込んで谷を深くしてから、稜線の下側の崖面にもペーパーを当ててカドを立たせてやりました↓。





これ、かなり効き目があります。ボディのピントが一気に合った感じ。コスモ度数、2割くらい上がったかな。

続いてデカ過ぎるホイールアーチ対策。ただでさえ大きすぎるアーチに加えて、フレアもちょっと大袈裟についているので、そのままだとどれくらいアーチを狭めれば実車のイメージに近付くのか、見当がつきにくいんですね。

真横から見た写真はありますが、パースがかかっているから寸法は信用できないし、ボディの他の部分が実車どおりの比率になっているとは考えにくいので、数字で正確さを出していく手法は意味を成しません。
それよりも自分の目で見て「らしく見える」寸法にしてやる方が確実でしょう。

そこで、ホイールアーチの回りのフレアを削り取って、周りのフェンダーパネルとツライチにしてみました。ここもかなり肉厚があるので、完全にフレアが無くなるまで削り込んでも、アーチの寸法と形状はまったく変わりません。
せっかくキレイに仕上げたプレスラインにキズをつけないように、マスキングテープでがっちり養生しておいて、リューターとニコルソンの平ヤスリと100番の空研ぎペーパーの3段攻撃で削り倒しました。





おやおや。童友社のキットの中に埋もれていたコスモが少し掘り出されてきた感じですよ。この状態で撮ったのが一番上の写真です。
このホイールアーチがちょうど適正サイズのホイールアーチの周りのフレアの外周、くらいな感じでしょうか。コスモ度数、これで3割アップかな。
なんだかイケそうな気がしてきました。



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3 コメント

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Unknown (たかとと)
2011-01-09 17:56:03
いやー楽しいですね。
フレア削り取ってもまだプラ残っている。
プレスラインのしゃっきり具合も最高です。
この時代のキット、手を動かせば動かした分、
その見返りが凄く多いので本当に楽しいですね。
しかしAPのデザイナー。なかなかロマンチストですね。
初代コスモと正反対ですが、とてもカッコいいです。
懐かしい (ミゾロギ)
2011-01-10 08:46:06
このクルマ、小学生の頃チラシを模写してコスモAPって大きく書いたのを覚えています。
あの頃チラシを細かく模写してセリカXX(初代)とか描いていました。
童友社を化けさせてマルイにする、いいですねえ。
これはホイールはどうなんですか?
期待しています。今日こちらに雑誌届くはずです。
ホント楽しいっす (kitazawa)
2011-01-10 13:30:40
>たかととさん
出来の良いキットをすんなり作るのも楽しいですけど、こういうのを弄りまくるのはまた別種の楽しみがありますよね。
初代コスモとのコンセプトの違いはホント大きいですね。マツダはなぜこれをコスモという名前にしたのかな?
でも、初代も2代目も、なぜか「コスモ」という言葉の意味や響きは似合ってる気がします。不思議ですよね。

>ミゾロギさん
私もクルマの絵をよく書いていました。真横から見た絵しか書けなかったけど、コスモもよく書きましたっけ。
ホイールは、一応純正アロイの形にはなってます。リムをちょっといじって、タイヤを替えてやれば、かなり雰囲気は出るんじゃないかと考えています。
雑誌、楽しみにしてますよ!

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