北沢住人の雑記

とりとめのない事、あーでも、こーでもない事。そんな事を書きます。

浅田次郎 一刀斎夢録

2013-11-24 21:05:51 | 書籍
 夢中で「一刀斎夢録」を読み終える。浅田次郎の新選組3部作になります。
新選組三番隊長助勤、斉藤一の物語。幕末、明治、大正の時代を駆け抜けた居合抜きの達人で、100人以上を斬り殺す、とんでもない剣豪。あの戦の時代から、戦争になっていく、ただの剣豪小説ではなく、激動の時代を生き抜いた時代小説です。

 大政奉還がなって、江戸の大名屋敷が空っぽになる。なになに藩が無くなり、侍たちは皆、国に帰ってしまう。侍がいらなくなる、凄い時代です。
 今ある、東京大学の跡は、加賀藩の上屋敷あとです。日比谷公園も、霞ヶ関の官庁街、ホテルの椿山荘、丸の内のオフィス街、あるいは公共施設、国会議事堂なんかも、どこかの大名屋敷の跡地なのでしょう。
 それにしても、江戸から東京への血に塗られた新選組の人間ドラマです。