社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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就活指導1

2011-07-31 08:32:00 | アニメ好き教師
夏休みに入り、ここまでのメインの仕事は応募前職場見学の申込みです。基本的に学生個人で就職活動を行う大学生と異なり、高校生の就職活動は学校を通して行います。そのため、生徒が就職を希望している企業に進路指導教諭が連絡し、採用担当の方と打ち合わせをして見学日時を決めるのです。

高校生の就活スケジュールは、だいたい次の通り。
「7月1日:求人票公開」→ 「7月中ごろまで:志望企業決定」→「夏休み中:応募前職場見学」→「8月下旬まで:受験企業決定」→「9月初旬:応募書類提出」→「9月16日~:選考開始」→「9月下旬~10月初旬:合否決定」。
合格した生徒は就職内定となり、4月の入社に向けて高校生活の仕上げに入ります。残念ながら不合格だった生徒は、再度、「志望企業決定→見学→応募→受験」を行うことになります(受かるまで)。

応募前職場見学のやり方は、それぞれの企業によって異なります。高卒採用数が多い企業は、集合形式の見学会を開催するケースが多く、正直、日程調整は楽です。見学会を行わない企業の場合、先方の都合と生徒の都合のすり合わせが必要になります。・・・・といっても、ほとんどの場合、企業の都合を優先して調整するのですが。

見学日時が決まると、担任の先生に生徒を呼び出していただき、一緒に、ないし、どちらかから、見学前の生徒指導を行います。応募前見学は面接ではありませんが、何事にも「第一印象」はものすごく大事。「応募前見学は実質的に第一次面接的な意味合いを持つ」と言われているほどです。なので、髪形や服装、身だしなみをチェック。生徒によっては「床屋に行け」「ワイシャツ、鞄、靴を変えろ(買え)」などの「強い指導」が必要な場合も・・・・(^^;)。同時に、「時間厳守」も徹底的に指導し、「30分前に行け」「必ず事前に下見をしろ」と言っています。

これらの仕事はすごく時間と手間がかかるので、進路指導の先生方でクラスを分担して行っています。私の場合、金曜までで、現時点で志望企業が決まっている生徒たちの見学手配はほぼ終了(すでに見学を終えた生徒も数人)。来週と再来週は、私自身の夏休みと部活の合宿で不在がちになるため、その間に志望企業が決まった生徒の分は、他の先生が代行してくださることになっています。

夏休み後半は、面接や筆記など、応募する企業への受験指導がメインとなります。1人でも多くの生徒が第一志望企業に合格できるように頑張ります。

夏休み前の授業終了

2011-07-17 08:30:00 | アニメ好き教師
15日の金曜日をもって、夏休み前の私の授業は終了しました。教員経験0からのスタートだったので、とにかく全速力で駆け抜けた!って感じでしたね。疲れが出たのか、昨日の土曜日は「最低限の外出&家事以外はひたすら睡眠」の一日でした。

ここまでの戦績を厳しめに自己評価すると「3勝2敗3分け」って感じでしょうか。学習意欲の低い生徒が多いクラスでの「統制」と「関心喚起」が不十分だと反省しています。また、当初計画より進行が遅くなってしまったので、夏休み期間で授業計画を練り直します。

民間出身のせいか、生徒たちのだらしない行動に対し、他の先生方がスルーするようなことにもチェックを入れたので、たぶん「この先生はウザい」「めんどくせー先生」などと思われていることでしょう。・・・・いいのです。「いずれ理解してくれる」と信じて、この点はあまり譲らずにやっていこうと思っています。実際、慕ってくれている生徒達もいるのですから。

「夏休み」といっても、それは生徒達の話で、教員は毎日出勤します。夏季講習や部活指導もあります。とはいえ、いつもほど授業に追われるわけではないので、教員はこの期間を利用し、夏休み明けの授業準備、授業改善、教材づくり、各種研修への参加などを行います。私のような新採教員は宿泊研修に参加せねばならず、他に数日間の校外研修もあります。その合間を縫うように、短い夏休みを取得するわけです。

我が家は毎年夏休みに家族旅行をしていたのですが、昨年は教員採用試験準備のために行けませんでした。ですので、今年はやります。今年のテーマは「がんばろう東北~宮城・青森・秋田・岩手ドライブ一周旅行」。家族のスケジュール調整が年々難しくなってきて、今回も5日間で東北4県を巡る忙しさですが、久しぶりのロングドライブを楽しもうと思っています。

今年の論文試験

2011-07-09 17:38:00 | 教員採用試験
期末テストが終わりました。良かったのは、中間より平均点が2点ほど上がったこと。課題は、赤点対象者が中間より大幅に増えたこと。これまでの業務に、成績評価と、追試やら補講やら追加課題やら、成績のおもわしくない生徒を指導する仕事も加わり、本当に忙しい学期末を過ごしています。ちょっと残念なのは、成績の良い生徒を追加指導する機会がほとんどない点。初年度研修の時間が減る来夏以降は、より深く歴史を学びたい生徒向けの夏季講習を設定したいものです。

さて、「平成24年度東京都公立学校教員採用候補者選考」の一次選考が終わりましたね。教育委員会の報道発表資料、新聞報道、各種ネット情報によると、今回は論文試験の最中(後半以降)に「試験時間を30分延長」を告知される、という事態があったそうです。理由は会場では案内されず、翌日発表資料で、特例カ(国公私立学校における非常勤講師等経験者)受験者への論文問題選択指示に不明瞭な点があったため、であることがわかりました。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr110704.htm
・・・・今回受験された方々、本当に大変でしたね。

もし自分が今年受験していたら、と考えた場合、当初の終了時間の30分前に延長を告げられたとしても、その段階ではすでに7~8割くらいは書き進んでいて、正直「何それ?90分で書けるように練習してきて、実際もう書けそうだから、そんな延長いらないよ。途中で条件変えるなんでおかしいよ。どうなってんの?」と思ったはず。この突然の延長で、「特例カ」の受験者以外で「最も得をした人」がいるとしたら、それは「本来なら時間内に書き終えられなかったが、延長のおかげで間に合っちゃった人」でしょう。「もともと90分で書けていた人」のメリットは・・・・告知された時点以降はゆっくり書けた、その前に書いていた部分は字数を変えない範囲程度内で書き直せた、くらい?

1年に1回しか行われず、人の人生がかかっている試験なのですから、今後はこのようなことが無いことを望みます。そして「もともと90分で書けていた人」に、「お気持ちはよくわかります。あなた方は正しい。でも、もう仕方ないので、気持ちを前向きに切り替え、一次合格を信じて二次試験の準備を頑張りましょう!」という言葉を捧げたいと思います。