社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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欧州世界遺産の旅 その2

2011-04-30 23:58:00 | 欧州世界遺産の旅
4月最後の日。教員生活ちょうど1か月です。さすがに少々疲れが溜まっていたのか、昨日は休息中心の一日でした。今日はようやく気力が戻ってきて、日中は生産的な活動ができました。そして此処では、延び延びになっていた「欧州世界遺産の旅」を書き始めようと思います。・・・・といっても、もう三か月以上経過しているので、駆け足モードになりますが。

出発したのは1月17日月曜日の夜。海外旅行オフシーズンである1月中旬の平日、それも月曜日に出発というのは、まさに「サラリーマンの夢」。ついに実現です。到着した成田空港は、これまで見たこともない「閑散!」「ガラガラ!」な世界で、大感動。チェックインも出国審査も待ち時間なしだったので、搭乗手続き開始まで、の~んびり過ごすことができました。

最初の目的地はベルリンですが、直行便ではなく、パリ経由。成田~パリ、パリ~ベルリン、どちらもエールフランス便です。エールフランスと言えば「パネルクイズアタック25」を連想してしまうワタシ(児玉清さんは体調を崩されているそうで、お早いご復帰を祈念しています)。

パリに到着してすぐに世界対応ケータイの設定にチャレンジ。問題なく繋がり、ツィート開始。おフランスと言えばイヤミ、という世代なので、「~ざんす」口調での舞い上がった内容で始まったのは、フォロワーの皆さんはご存知の通り。

乗り継いだ便がベルリンに近づき、高度を下げると、パリ近郊の「柔らかく、いい意味で不規則な街並み」ではなく、「角々しい、定規で描いたような幾何学的な街並み」が見えてきました。そして実際に歩いてみたベルリンの街のほとんどは、「石!」「角!」「冷え冷え!」「実用的!」「灰色!」という感じでした。

ベルリンでの移動は、バスと鉄道(地下鉄&地上電車)が便利。お得な1日乗車券を買えば、いちいち切符を買う必要はありません。空港からバスで市内中心部に行き、まず目指したのは定番のブランデンブルグ門。むろん、石、角、冷え冷え、灰色です。そのあと、日本人ビジネスマンとして見ておきたかったソニーセンターへ行ってみると、ソニーのショールーム、映画館、ショッピングセンターやらが集まっていて、そのあたりだけは「日本とアメリカとドイツの混合シャッフル」になっていました。

そして向かったのは、ベルリン訪問の最大目的である「ベルリンの壁」があったあたり。歩いていくと、「古いけど洒落たデザインの建物」と「古くて安っぽくてボロっちい感じの建物」が道を挟んで並んでいる場所が増えてきます。資料で見ると、やはり旧西ベルリンと旧東ベルリンが「壁」で分断されていたところ。もはや「壁」は観光資源や歴史遺産の保存などの特別な目的のため、ごく一部だけしか残されていないのに、です。写真は、その中でも最も大規模に残された「壁」。そのあとで見学した「壁博物館」には、この「壁」を突破して自由を得るために命を懸けた(散らした)人々の、膨大な記録が残されていました。知識や映像としては知っていた「ベルリンの壁」、でも、やはりその場所に来て本物に触れた実感、迫力は想像以上。「来てよかった」、そう思うと、ツィートのテンションがウナギのぼりに。

はっと気が付くと、さっき朝だったのに、もう午後遅い時間になっていました。博物館を出たところに、美味そうなソーセージスタンドがあったので、さっそく注文。でっかいソーセージをパンにはさみ、たっぷりのケチャップとマスタードソースをかけてくれて、2ユーロ弱。この時の交換レート(現金)は「1ユーロ=112円(今は128円!)」だったので、だいたい220円。さらに、大きめのカップに入ったホットコーヒーを頼んで1.5ユーロ(約170円)。合わせて400円かからない昼食を、ベルリンの街中の立食スタンドでパクついていると、今朝着いたばかりとはいえ、なにか「地元民」のような気持ちになってきます。

腹が満ちたところで、地下鉄に乗って今日の宿に向かうことにしました。というところで、次回に続きます。


挑戦の日々

2011-04-23 07:39:00 | アニメ好き教師
授業デビューから約2週間。

膨大な情報量である世界史を、「受験者のほぼすべてが入学している」我が校の生徒たちに、いかにわかりやすく楽しく教えるか、に挑戦する毎日が続いています。3月までに考えていた「理想プラン」は原型をとどめておらず、まさに「週18回の舞台出演のため、ネタづくりに追われている新人芸人」のようです。「今作っている教材は来年以降も活用できるから、とにかくこの1年間は走り続ける!」と、自分を叱咤激励しています。

現在までの自己採点では、受け持ち8クラス(世界史7地理1、うち2クラスは自由選択による混成編成)で「5勝1敗2引き分け」。いい授業ができている時は生徒たちの反応が「打てば響く」状態になり、それを受けて自分もノリが良くなり、教室中に活気ある幸せな空気が満ちる。そんな授業のあとは、不思議と疲れが残らないんですよ。
・・・・逆の時は、もう疲労困憊です・・・・。

来週は学校行事のため授業が少なく、再来週はゴールデンウィーク。この期間にできるだけ授業準備を先まで進め、まずは「1敗」を「引き分け」に引き上げられるように頑張ります。

初めての授業

2011-04-14 00:37:00 | アニメ好き教師
 高校教師になって10日あまりが過ぎました。着任式、入学式、学年始めの各種行事が続き、今日(もう昨日ですが)が初めての授業でした。記念すべき授業デビュー日は、1時間目から5時間目まで5コマ連続スケジュールの水曜日。昼休み時間に会議もあったため、昼食もまともにとれない忙しい一日となりました。

 初めての授業の感想は、「楽しかった、けれど、時間が足りない」です。時間が足りなくなった理由は、1年間の最初の授業なので、自己紹介や授業ルールの説明をしたから、だけだといいのですが・・・・。

 クラスによって生徒たちの反応は少しずつ違いましたが、40歳台後半の新人教師をおおむね好意的に受け入れてくれたような感じがします。「今日が初授業」だと言うと、一番反応の良かったクラスからは、拍手と、「初めてだなんて思えない」という嬉しい反響をもらいました。本当の年齢を言う前に「いくつに見える?」と聞いたところ、ほぼすべてのクラスで「実年齢マイナス5~10歳」という答えが。・・・・「授業態度でも評価する」と言ったからだったりして(笑)。

 これからは、発問への反応が盛り上がり過ぎた時のコントロール、少数ながらいる「寝ている生徒」へのより適切な対応、短時間かつ正確な出欠席確認、生徒の名前覚えなどの課題をクリアするよう頑張ります。

 分掌業務については、予想通り進路指導を行う部に配属され、就業体験や就職活動等において企業との交渉を行う担当者の一人になりました。正直、そうした分野は得意業務です。なので、初授業の好感触と合わせ、生意気なようですが「高校教師、なんとかやれそうだ」と感じられた日でした。