高校生向け就職試験の一般常識ジャンルで良く出題されるのが基本的地理知識。日本地理では都道府県名や都道府県庁所在地、世界地理では主要国の地図上の位置や首都名が頻出問題になっています。特に近年は経済のグローバル化が進んでいて、企業も「多少なりとも国際感覚を持った生徒を採用したい」という気持ちが強くなっているようです。
私の勤務校では就職する生徒の割合が非常に多いので、選択の地理の授業はもちろん、必修の世界史の授業でも「就職試験で役立つ基本的な地理知識」を習得できるように工夫しているのですが、今年度最初の考査の結果は「できる生徒とそうでない生徒の差が昨年以上に顕著」という結果に。採点していると「これはギャグのネタか?」と思いたくなるような珍答が続々と(詳細は生徒たちの名誉のために伏せますが、正直、小学生レベルの問題での誤答です)。
地理関連の問題がほとんど全滅だった生徒の何人かに理由を聞いてみると、「地名を覚えるのが苦手」「地図を見るのが苦手」ということで、これまで地理知識を身につける訓練をほとんどしていないことがわかりました。・・・・このままで就活させたり、ましてや卒業させていいわけがありません!今後の授業や考査でしつこく繰り返し、最低限の地理知識を身につけさせる所存です。(あ、世界史知識もね)
追伸:先日「モラルの欠如」について書いたばかりなのに、またもや「コメントの返信に無反応」が発生し、ブルーな「礼くらいは言ってほしいものだな(byシャア)気分」になっている今日この頃です。