こんにちは。
昨日(2023年9月29日)に令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6年度採用)の結果が発表されました。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2023/release20230929_01.html
「受験者数は、7,948名で、選考合格者である名簿登載者数は、4,926名となった。名簿登載者数に対する受験者数の倍率は、全体で1.6倍となった。」ですって。小学校は1.1倍で、ほとんど全入w ちなみに前年度の全体倍率は2.1倍、一昨年は3.2倍で大幅減少が継続中です。大変だなぁ。
そんな中、47歳で民間企業社員(東証一部上場企業の広報部門管理職)から教員に転身したワタシは今年度で60歳になり、令和6年3月31日をもって準定年退職します。令和6年度から時間講師になる予定です。
定年延長により61歳到達年度まで、つまり令和7年3月31日まで今の職(主幹教諭、学年主任)のまま働くことはできますが、来年度は現状の激務はそのままで、現在でも残業代が4%しか出ない報酬が自動的に3割減となるため、「やってられない」ので「準定年退職して令和6年度から時間講師に」なることにしました。
今日は概算で「定年延長wと時間講師の収入比較」をしてみましたのでご紹介します。
昨年のワタシの給与収入は約840万円です。47歳で社会人特例選考に合格して教諭となり、8年後に主任教諭、その2年後に主幹教諭になり、今年度は主幹教諭3年目。最速の昇任スピードでしたが、60歳到達のため、管理職選考受験資格を得ることなく昇任は終了です。つまり、47歳で民間企業社員から都の教員に転職した人のほぼ最高額の年間給与が約840万円だということです(前職40~45歳頃の年間給与収入を超えることなく退職)。ただし、ワタシの妻は公務員、長男も次男も成人して就職して現在扶養関係の手当はゼロですので、手当がある方は収入はやや増えます。
そんなワタシが来年度「定年延長w」したら、年間給与収入は3割減で約590万円です。主幹教諭、学年主任&担任の激務はそのままで。
一方、「時間講師」になって、もし最高の週26時間の授業を受け持ったら、報酬と手当で概算収入が最高で年約480万円(最初の年は4月からの勤務で6月の手当は出ないのでもっと少ないですが)。
※2024.6.30追記:2024年度の年収予測は週22時間の授業で538万円となりました。時間額は退職時主幹教諭だったせいか最高の3,390円で、期末手当だけでなく勤勉手当もあって(つまりこの時の予測の倍)、正規教員から連続して時間講師になったので期末・勤勉手当は6月から支給だったためです。なお、最高の週26時間受け持ったら年収約580万円で、3割減の年収とほとんど変わりません。
収入はやや少なくなりますが、仕事は基本的に授業関係だけですので、拘束される時間や、精神的・肉体的負担は大幅減です。ワタシは迷うことなくこちらを選びました。なお最高額収入でなくても、教育費負担が終わって不動産や金融資産をそこそこ所有の我が家は大丈夫なのでw
ということですので、全国的に「定年延長w」する先生方がどのくらいいらっしゃるか甚だ疑問なのでした。
※時間講師年収額計算根拠:週26時間(上限)、経験年数13年(本 則 時 間 額2,970円)として
1 報酬・期末手当
(1) 第一種報酬 経験年数等及び勤務時間数を基に、勤務の対価として支給されます。
(ア) 中学校の通信による教育、高等学校の通信制課程以外に勤務する場合
a 月の初日から末日までの勤務の場合
(1時間当たりの報酬額)×(月曜日から金曜日までの1週間当たりの勤務すべき勤務時間数)×52週÷12月+(1時間当たりの報酬額)×(当該月の土曜日に勤務すべき勤務時間数)
(3)期末手当 基準日に在職し、かつ6月以上の任用期間がある時間講師に支給されます。
ア 基準日 (ア) 6月1日 (イ) 12月1日
令和5年度の期別支給割合は、6月期で1.20月、12月期で1.20月です(社会情勢により、変更になる場合があります。)。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/staff/recruit/teacher/files/part-time/gaiyou_r5.pdf