社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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平成30年度社会人特例合格者数・倍率分析

2018-10-14 09:31:00 | 教員採用試験
10月12日に平成30年度東京都公立学校教員採用候補者選考(31年度採用)第二次選考の合格発表がありました(「平成30年7月豪雨」の影響で実施を延期した神戸会場は含まず)。合格された皆様、おめでとうございます。

今年度の全体の採用倍率は昨年度から1.6倍も下がって2.8倍(昨年は4.4倍、一昨年は4.7倍)と3年続けて減少し、この10年間で最も低い採用倍率になりました。内訳は、小学校は昨年度2.7倍からなんと2倍を切って1.8倍、中高共通は昨年度7.1倍から2.8倍も下がって4.3倍、特別支援学校は昨年度4.2倍から1.4倍下がって2.8倍。この倍率大幅低下の要因としては、民間企業の求人好調が継続していること、「教員はブラック労働である」という見方がさらに広がったこと、今回から実施された「改善策」が影響したことなどが考えられます。(「改善策」については、本ブログでは2018.06.11記事「平成31年度採用、応募者大幅減!」の後半追記部分で記載)

というわけで、今年度の社会人特例受験者の合格者数と倍率(応募者数ベース)を推測しましたので掲載します。推測手法と注意点はこれまでとほぼ同じで、応募者数の推測も「一次合格者の最後の受験番号に統一」しています。( )内に昨年の推測数値も入れました。

社会人特例合格者数は、そもそも社会人特例での応募者数自体が大幅に減っていますので、当然、昨年より大幅に減少しています。全体の応募者数も倍率も大幅減という結果を受け、このまま今回の「改善策」を続けるのか、何らかの変更を行うのか、注目されます。

「平成30年度東京都教採(29年度採用)・社会人特例受験者の合格者数・倍率推測<一般受験>」
※( )内は前年の推測  ※倍率は応募者数(推測)ベース  

小学校全科:26(46)人、3.2(5.3)倍 <915(516)人、2.6(4.5)倍>

中高国語:4(15)人、4.5(5.7)倍 <93(75)人、6.3(8.8)倍>

中高地歴:2(13)人、7.5(9.3)倍 <66(29)人、11.2(29.3)倍>

中高公民:1(2)人、15.0(26.5)倍 <23(8)人、11.0(34.1)倍>

中高数学:2(14)人、3.0(6.9)倍 <127(91)人、5.5(8.3)倍>

中高物理:1(0)人、1.0(-)倍 <33(10)人、5.1(16.6)倍>

中高化学:0(2)人、-(14.0)倍 <35(16)人、5.7(11.1)倍>

中高生物:0(3)人、-(10.0)倍 <26(9)人、8.2(24.6)倍>

中高英語:8(19)人、5.6(6.7)倍 <145(86)人、3.7(7.2)倍>

中高音楽:0(2)人、-(4.7)倍 <30(8)人、5.0(24.7)倍>

中高美術:1(1)人、1.0(10.0)倍 <29(11)人、4.0(10.6)倍>

中高保体:0(6)人、-(18.5)倍 <87(53)人、13.4(21.8)倍>

小中音楽:1(2)人、3.0(7.5)倍 <35(26)人、5.5(8.8)倍>

小中美術:1(3)人、7.0(6.3)倍 <25(25)人、4.1(4.7)倍>

小中高家庭:2(4)人、1.0(4.8)倍 <18(16)人、7.5(6.4)倍>

中学技術:2(2)人、2.0(3.5)倍 <17(16)人、1.9(2.3)倍>

高校情報:2(1)人、6.5(18.0)倍 <2(1)人、7.5(29.0)倍>

高校商業:0(2)人、-(4.0)倍 <0(7)人、-(8.1)倍>

高校工業機械:1(0)人、4.0(-)倍 <2(1)人、2.0(11.0)倍>

高校工業電気:1(2)人、4.0(3.5)倍 <2(2)人、9.5(7.0)倍>

高校工業建築:0(1)人、-(4.0)倍 <1(0)人、6.0(-)倍>

高校農業園芸:1(0)人、1.0(-)倍 <0(3)人、-(5.5)倍>

高校農業畜産(昨年なし):0人、-倍 <0人、-倍>

特支小学部:2(8)人、4.0(4.8)倍 <62(40)人、3.0(4.8)倍>

特支中技術:0(0)人、-(-)倍 <3(3)人、1.3(2.0)倍>

特支中高国語:1(1)人、1.0(10.0)倍 <6(6)人、4.5(3.8)倍>

特支中高社会:1(0)人、4.0(-)倍 <5(2)人、12.6(39.5)倍>

特支中高数学:0(5)人、-(1.8)倍 <7(7)人、2.4(2.8)倍>

特支中高理科:0(2)人、-(2.0)倍 <5(3)人、1.8(3.0)倍>

特支中高英語:0(3)人、-(4.3)倍 <1(5)人、17.0(4.8)倍>

特支中高保体:0(0)人、-(-)倍 <5(5)人、17.2(16.6)倍>

特支小中高音楽:1(2)人、1.0(3.5)倍 <10(5)人、2.8(3.6)倍>

特支小中高美術:1(1)人、3.0(8.0)倍 <5(3)人、3.0(4.7)倍>

特支小中高家庭:2(2)人、1.0(3.5)倍 <6(3)人、1.2(2.3)倍>

特支理療:0(0)人、-(-)倍 <0(0)人、-(-)倍>

養護:2(3)人、2.0(29.3)倍 <47(25)人、13.8(28.2)倍>


今日は都教採発表日

2018-10-12 05:06:00 | 教員採用試験
公私ともに忙しい時間を過ごし、本ブログの更新が滞っているうちに、夏休みはとっくに過ぎ去り、生徒たちが頑張った文化祭も盛況のうちに終わり、アニメ「あずきちゃん」の同人イベントで個人誌を発行したりしているうちに10月も中盤となりました。という似た感じの書き出しの記事が続いているのは、どうも最近疲れが抜けにくくなったからでもあります。睡眠時間を削ることが以前よりもできなくなり、「トシを感じます」と年上の副校長にボヤいたら、「夏が暑すぎたせいですよ」と言われました。なるほどそういう考え方もあるのですね。

さて今日は平成30年度東京都公立学校教員採用候補者選考(31年度採用)第二次選考の合格発表日です。受験された方々はドキドキされていることでしょう。8年前の私もそうでした。受験された本ブログの読者の皆様の合格をお祈りしております。合格発表後には例年通り社会人特例の合格倍率等を考察しようと思っています。実は私もある試験を夏に受験し、その結果を待っている身ではあるのですが、8年前ほどはドキドキしていません。教員採用試験ほどは人生に影響がないからです。とはいえ合格した方がありがたいことは確かなので、本ブログの読者の方々もよろしければ私の合格をお祈りください(笑)。

なお、今回も「宇宙よりも遠い場所」の学校現場的考察はお休みです。申し訳ありません。アレを書くのには相当時間とパワーを要するもので・・・。