房総族

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5/20 むらちん諸国漫遊記 仙台

2015年05月22日 00時01分00秒 | むらちん
むらちんです



火夜

21時半頃ホテルにチェックインしてすぐに散歩に出かけた

とりあえず水の匂いのする方へと

西の方角へと歩を進める



途中通り過ぎた交番の掲示板には凶悪犯の指名手配写真はなく

似顔絵がたくさん

未だ身元不明の亡くなった方の似顔絵と発見当時に身に付けてた遺留品の写真

未だ不明なんだから、この先もずっと不明のままなのだろう

なんだかじっと見るのが後ろめたい

そして似顔絵はほとんど目を開けてた様な気がする

描き手の精神的苦痛も相当なものだったろう

確かに街は明るさを取り戻し活気づいてはいるが、あの惨事を体験した人たちの記憶は消えることはない



歩いてるうちにだんだん暗い気持ちになってきたが、ホテルから20分もかからずに川に着いた

見上げるとタワーが見える

ここは押上でも神谷町でもないが、タワーが見える

しかも青いタワーも





堰下に近づくことは無理そうだ

堰下ナマズでもと思ってたんだがな



川沿いの真っ暗な遊歩道を河口方面へと下る

適当な運動公園が目についた

キワの段差以外は何のストラクチャーも見あたらない箇所

橋脚まで歩いていくのも面倒

とりあえずキワを撃つ



数投でやめた

やる気が出ない

ライトで川面を照らす

水は澄んでいる

上流はもっと澄んでいるのだろう

上流はイワナやヤマメがいるらしい

けどそんなこの澄んだ川にも規定値以上のベクレルだかシーボルトが潜んでいるという

あの惨事の爪跡はいつになれば薄れるというのだろう



杜の都の清流

帰り道

ふと思い出したフレーズ

瀬音ゆかしき杜の都



暗闇のなか、ながらスマホンで調べる



やはりそうか

この川が、あの例の川だったのか



かつて祖母が生きていた頃

俺が小学生の頃だったか

祖母が言ってたなと思い出した


この歌を聴くと涙が出ると祖母は言ってた

杜の都におそらく一生涯一度も行ったことのないであろう祖母がだ

俺はそんな言葉を聞きながら、俺は千葉の人間だから仙台なんて一生縁なんてないだろうなと

だからこの歌詞にそこまで感情移入することはないかなと

そんな感想をもった



流れる岸辺

思い出はかえらず

時は巡りまた夏がきて

あの日と同じ流れの岸

けどあの人はもういない



この歌に出てくる川だったのか、この川は

センパチの歌

今の今までまったく気がついてなかった



街角の風景はかわらないが、俺のまわりの人たちは変わっていく

ある人は旅に出るし、ある人はやがて亡くなってゆく

街角の建物だって、人ほどではないが、ゆっくりと変わってゆく

何でもかんでも、ひとところに留まるものなんてこの世にはない

いづれは皆と同様に終焉を迎える俺の人生

だったら生きてるうちに何だって楽しんでやるさ



とっとと西を目指したいぜ・・・・





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