房総族

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むらちん諸国漫遊記【和歌山】ブルースがきこえる編

2014年07月01日 00時40分33秒 | むらちん

むらちんです



音楽でブルースというジャンルがある

俺が好きなのはブルースを感じさせてくれる町や雰囲気

ブルースといっても、レフトアローンみたいなジャズ寄りのではない

ましてや青春知らずのスニーカー関係のぶるーすでもない

昭和な香りの漂うブルースがいい

港町ブルースも良いのだが、今じゃもう引退してしまったナオミちゃんが歌うような掠れたブルース

そんなブルースを求めて南紀和歌山を旅したのはつい先日のこと



和歌山ひとり旅を回想

遠くの知らない町をひとり旅

男のひとり旅といえば地酒と美味いもん

そういったものを求めて夜の歓楽街に出る

ただし目的はそれだけではない



【1日目】

温泉街白浜に着いた初日

ひとまず源泉かけ流しの長生の湯でさっぱりした俺

近くで軽く食事



そして夜の街にくり出した

何件か覗いてはみたがどれもピンとくる店はない

あちこち廻ってみて
ここならいいかな?なんて来てみた海辺の町

温泉街白浜からはだいぶ外れてしまった

駅でいうと椿駅というとこが近い町

寂しげにポツリと灯るオレンジ色の常夜灯が俺の心をくすぐる



場末な雰囲気

まさにブルースがきこえてきそうな港町

先ほどすれ違ったお母さんは子どもを託児所に預けて出勤した様だ



その路地というか暗がりの店で立ち止まる

ごめんください・・・・

声を掛けてみれど返事はない

みんな出払ってるのか?

ダメなのかなぁ・・・・

諦めついでに店の中を照らしてみる

店の奥の方にはストライプのドレスを着たコが・・・・

俺に気付いてない様だ

ごめんください!

再び店の奥に声を掛けてみる

俺に気付いたそのコは奥にゆっくりと姿を消してしまった

暗くてよく判らないが40代のコか?
もしかしたら40の後半かもしれない

どうやら一見さんお断りの店の様だ



少し歩いてみた

先ほどの店からそう遠くない店

無機質な白い街灯が店先を照らす

そこだけ明るい田舎町のコンビニエンス

ここでもご多分にもれず毛の生えたばかりの若いのがたむろしている

暗がりにポツンと建つ店

そこの灯りには虫や若いのが集まる

知能指数の低いのが

40代が相手もしてくれなかったんで多少ムシャクシャしてる俺

コンビニエンスで小便臭い若いやつらに小銭をチラつかせてみる

すぐに食いついてくる若いやつら







田舎の若いやつはいつだって引っかけやすい

垂水のひとり旅でもそうだった

すぐに6、7匹ほど

けど相手は所詮小便臭いガキ

俺のハートに火をつける相手ではない

店選びを間違ったようだ

白浜より南下すれば
人里離れたあたりまでくれば俺好みのグラマーに巡り会えるかななんて期待してたんだが・・・・



そんな初日はここいらで見切りをつけて

明日に備えて眠りにつくことにした





【2日目】

更に南下した夕方

かつては超絶グラマーだらけだったという店に行ってみた



客はすでに何人かいる

うち1人は30代後半のを数人はべらせて

そのコ達の腹のあたりをグリグリまさぐってる



ここの常連爺さんの様だ

かなり羨ましい

俺も誰か相手してくんないかな・・・・

だが爺さん達と同じ店というのも何だかちょっと気がひける



俺は少し離れた店に入った

店の入り口には30代後半のコが数人

昨夜ガキ相手にチラつかせた小銭を

昨夜よりは少し上乗せした小銭をチラチラと・・・・

だが誰も俺の相手はしてくれない

目すら合わせない

完全シカトかよ・・・・



この店にはイイコがいると思ったんだがな・・・・

いづれにせよ小銭ごときでは誰も相手にはしてくれないということか

仕方ない

大枚はたいて誘ってみるとするか

ごめんくださーーーい!

今度はひときわ大きな声で俺の存在を知らしめる

店中に俺の声は届いてるはずだ



するとまだ20代前半のコが

控えめな水色が印象的なボーダーシャツのコが俺の相手をしてくれた





しかし・・・・

また随分とイカツイ顔のコだな

俺好みの顔ではない

君、名前は何ていうんだい?

・・・・

訪ねてみても無言

終始無言



一戦交えた後は速やかにお帰りしてもらった

あの風貌

あの貫禄

若く見えるがもしかしたらこの店のチーママだったのかもしれない

グラマーがみんな出払ってたんでママが相手してくれたのだろうか?

違う時間帯に来れば俺好みのグラマーに会えたりするのだろうかとの思いも頭をよぎったが

この店は今回は縁が無かったと思うことにしてもっと南下した別の店を目指すことにした





【3日目】

今回の旅も今日が最終日

雨に煙る本州最南端

この辺りは八丈島と同じくらい温暖な気候

温暖だと身も心も開放的になる

ちょっと良さげな店をみつけた



店先には超絶グラマーなママが・・・・

けど無言

そしてその目は虚ろ

何を見つめているのだろうか



若いときはものスゴいモテただろうな・・・・



朝イチで店に入る

客は俺ひとりの様だ

今回は小銭ではなく最初から大枚握り締めて

ごめんくださーーーい!

!!

一声目からすぐに出てきてくれたコ

昨夜のチーママのお母さん?

そんな30代手前のママ



水色ボーダーシャツではなく地味な黄土色ババシャツ

オマケに目は赤く充血してる





朝まで客の相手してて寝てないからなんだろう

それにしても娘よりも更にイカツイ顔のママだ

君、名前は何ていうんだい?

・・・・

訪ねてみても無言

できれば君じゃなくてグラマーなコでお願いしたいんだけどどうかな?

・・・・

やはり無言

だが構わず話を続ける俺

この辺りの店だと会えるって聞いたんだけどさ
超絶グラマーなコ・スズキちゃんとか高知から出稼ぎに来るとかいうアカメイちゃんは今日はいないのかな?

ようやくママが口を開く

凶悪犯を思わせる口を開いて

そのコ達ならもうずっと昔に辞めてったさ
もしかしたら近くのどっかの店で働いてるかもわかんないけどアタシは知らないね

・・・・

そうか・・・・

それは知らなかった

丁度入ってきたこの店の常連爺さんが口を挟んできた

出稼ぎグラマーだったら昔は日置川でたくさん働いてたんだけどねぇ・・・・

どこもかしこも摘発されて今じゃ閑古鳥が鳴いてる有り様さ

だから俺はいつもイシガキちゃんと遊んでんだよ

イシガッキーちゃんはイイゾ!

年取ると恐い顔になるけど若いうちはイイゾ!

絶品ボディだゾォ!

そう言ってはべらしたガッキーちゃん達の腹辺りをグリグリまさぐる爺さん



かなり羨ましい



俺のひとり旅は今日が最終日だ

時間も後わずか

焦る俺

逆効果なのはわかっちゃいるんだがつい強引にママに迫ってしまう

ねえ!

ホントはスズキちゃんとかアカメイちゃんのお店知ってんでしょ?

頼むから教えておくれよぉ!

懇願する俺にママが諭すように言う

ダメよーー
 ダメ ダメ

一見さんには教えられないのよ、悪いけど



ママはそれっきりきびすを返して店の奥に引っ込んでった

気が付くと爺さんもすでにいない

ムシャクシャした俺はすぐ近くにたむろしてるやつら

色とりどりの流行りの服で着飾った小便臭いガキの前で小銭をチラつかせる

ガキは何も考えずに目先の小銭にグイグイくる





・・・・

やはり虚しい

ロリ趣味ではない俺にはとても虚しい



暖かな場所とはいってもやはりよそ者には冷たい

もう今回は諦めよう



帰り際に店の奥に声を掛ける

また来るからね!

今度来るときはもう一見さんじゃないからとびきりグラマーなのを用意しといておくれよ!

店の奥のママの耳には俺の声は届いただろうか



アクセルを踏み込んで走り始める

いつの間にか雨も上がっている

雲間から届く初夏を思わせる日差し

やがて梅雨も明けてゆくのだろう

超絶グラマーには会えなかったが、できることは全てやり尽くした俺

日差しのなか心も爽やかに晴れ渡るような気持ちで海沿いの町を後にした





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