むらちんです
秋・冬の釣り
俺はたいがいウェーディング
潮にもよるが、金夜から始めて2時とか3時くらいまでやることが多いかな
海
夜の海
なんだかロマンチックで素敵な響きのする言葉だ
木更津あたりなら
たとえば新月で月の出てない夜だったとしても
たいがいはそれなりに杭とかヨレなんかを見ることはできる
だが雨降りだったりモヤがかかってたりするとそうはいかない
そんな夜にひとり海の中
そしてなかなか釣れないような夜
釣りもいよいよ終盤を迎えそろそろ撤収しなきゃなんだがどうしても1本捕りたいような状況
潮がアゲてきてカサが増してくる
最初は砂地だった箇所もとっくに水の中に埋もれてゆく
みるみる水深を増す海の真ん中にいる俺
だんだんと心細くなる
エイの恐怖を身近に感じる
エイじゃない何かが
サメとか何か得体の知れないものがやってきはしないだろうかという恐怖
ヤバい・・・・
落ち着かなくなってきた
気が気ではない
何か他のことを考えよう
何か他のことを・・・・
こんなん時に限って思い出してしまう
昔みた写真
海中から白い手が無数に延びている写真
断崖絶壁から身を投げる人をまさに海に引きずり込もうとしているかのような写真
恐怖新聞の巻末でいつだったか見たような記憶・・・・
ヤバい
ヤバ過ぎる
闇の中
俺の想像力は極限まで恐怖を増殖させようと膨らんでくる丑三つ時！！！
うしみっつ！
マチャアキがそう叫んでくれれば俺もくすりと薄く笑って冷静になれるだろう
けどそんなマチャアキはいない
俺だけの海
俺と亡霊しかいない海・・・・・
とまあ、夜の単独釣行はこんな恐怖に押し潰されそうになるときもたまにあったりするんだが
最近はデイしかやってないから至って健全
オバケなんか怖くない
むしろズカズカ俺の射程圏内に入ってくるやつの方が怖い
てかウザい
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