kirekoの末路

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8月19日は今日も晴れだった

2008年08月19日 21時21分31秒 | 小説の感想と批評
だからといって無駄が好きなわけではない@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )褒められて育った人よりも、褒められないで育った人のほうが
( ゜д゜ )我慢できる根性もってるし、仕事もちゃんとやるんだよな。
( ゜д゜ )ちやほやされて育った奴ほど、口ばっかりで仕事が出来ない
( ゜д゜ )これはガチ。(まさかの休日出勤だったとさ)

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

君といた日々 ~俺の思い~ ジャンル 詩 作:尾崎豊

:あらすじ
最初は、歌です。詩のように、読んで下さい。最後は、全部俺の思いです。A.M

:感想
尾崎豊というと、やっぱり『汚れた絆』かなぁ。と、そんな昔の歌手の話はいいとして、前々から言ってるように、詩は普通の小説より情報量が圧倒的に少ないので伝わりにくい。だからこそ文字の中に含まれた表現の旨味が冴えるのだが、この作品は作者も言っているように詩というより歌詞だ。目も当てられない。なんといっても駄目だと思うのは、恋愛詩のくせに、このパサついた表現力の無さは何なんだ。人に気持ちを訴えかけようとするには、余りにも稚拙だ。想像を読者に任せるのなら、もう少し解説なりなんなり小細工して、場景把握をさせたらどうなんだ。まあ、歌詞なら歌詞で、自分で曲つけて声つけて、MP3でアップすりゃいいのに。駄作!読む価値なし!


異世界のうた ジャンル ファンタジー 作:ルト

:あらすじ
理由も分からず、異世界に飛ばされてしまった俺。そんな俺に唯一残されていた物は、一つの音楽プレイヤー。――そして歌を歌うことだけだった。

:感想
一般人が異世界に放り込まれた話。ファンタジーというジャンルが余り好きではない理由の一つに、文中の質感の無さがある。どうしても書き手が話を進行させたいがために、台詞描写や展開描写に拘りたがるのは仕方がないのだが、kirekoとしては、毎回その質感の無さが気になる。シリアスファンタジーで自分が一番大切だと思うのは、異なる世界観の構築、物質や感覚の違いなどを精密に書き表し、読者へ判りやすく想像させる見せ方だと思う。と、長々と前口上が続いたが、感想に入っていこう。最初に言っておくと、数あるファンタジーを謳う作品の中でも、この作品は好きなタイプだ。表現や展開描写に関して言えば、余り特筆すべき点は無いのだが、いわゆる見せ方が上手いタイプの小説だと思う。序盤の主人公のメタな発言(映像や本の中で描かれた異世界ものの主人公を皮肉る描写など)が、なかなかリアルな思考の仕方で面白かった。あとはやはり、音楽という展開パーツに限る。今では何処にでもありふれた、音楽という身近な存在が、はたして異世界にも存在しているのか?普通のファンタジー作家なら、すぐに「存在する」と答えそうなところだが、この作品はあえて音楽の無い世界という部分に焦点を当てて、話を展開させている。村同士の抗争の理由、背景については余り描写されていなかったのが個人的に不満だったが、そこも「音楽が無いから」という理由付けだとすれば、ある意味納得してしまう。昔から、人間同士が戦うのは人の心に余裕が無いからだ、という言葉があるのを考えると、この村同士の抗争も、音楽や娯楽によって人の心に余裕を生み出すことが出来ないからとも感じられる。まあそこが、実はこの作品の矛盾点でもあるのだが…。心に余裕の無い村人たちが、行き倒れに近い他人を助ける事などするだろうか?ただでさえ他村と抗争中なのに、見ず知らずの人間を村に入れることなど、例えばこの家族が良い人であったとしても、他の者が納得しないのではないだろうか?と、こういう本文中の矛盾点の解消が、実はファンタジー作品の中で一番難しいと思うのだが、そういう点も踏まえて質感のあるファンタジー作品なのではないかと、kirekoは思う。ようするにファンタジー世界は、決して掴めない無色透明の幻想ではなく、もう一つの生きた現実だということだね。


真実の果実 ジャンル 詩 作:Maria

:あらすじ
真実の果実は甘い?酸っぱい?苦い?それとも無味だったりして…難しいですね~

:感想
潔癖症というか、ニーチェくせえ文面だなぁ。いや別に好きならいいんだけどさ。綺麗に生きたいということと、綺麗に生きるということは別の話で、綺麗に生きている人間なんてのは世界に数えるほどしか居ないんじゃないだろうか。まあ汚いと思うのは勝手なんだけど、kirekoからすると「それって普通のことじゃん」って話になる。何が言いたいかというと、こと発想を変えるのも大事なんじゃないかなってこと。人間世界において居るのは、腹の中が綺麗なホワイト人間と、ちょっと綺麗なグレー人間と、やっぱり普通なブラック人間って思ってれば、別に汚いことを差別することもないんじゃないんだろうか。酸いも甘いも噛み分けるのが人間だ。


手紙 ジャンル 恋愛 作:斎木尚

:あらすじ
先逝く彼女から、彼へ遺された一通の手紙。

:感想
大人の恋は人間を成長させるというが、こういう場面を自分も見たことがある。いわゆる別れ際に良く起こる当人同士の『恋愛の高昌化』という、ナルシズムのぶつかり合いなのだが、これは他人が読むとすると不快でしかないと思う。kirekoが相談を受けたのは、良く知る友人が恋人との破局を迎えようとした時なのだが、何通か了承を得て当人同士の送ったメールの内容を見せてもらったのだが、口では「大変だね」と言いながら、心では「気持ち悪い奴等だな」と感じてしまった(今でもその二人は良い仲らしいのだが)。つまり、何が言いたいかというと、当人同士だけが燃え上がっている熱は、他人には伝わらないということ。ある程度の脚色や描写がなければ、話として面白いとは思えないってことだ。


自己中って!? ジャンル 文学 作:山川 海空

:あらすじ
自己中について考える。勝手な意見です

:感想
自己中という概念についての考察。決して学術的な話ではないのだが、例題においてkirekoが感じた、作者の自己中心的に捉えられる範疇の内容を聞いて、なんとなく「それがどうした」という感じに陥ってしまった。こういう感想ブログをやっておいて、何かおこがましいところはkirekoにもあるのだが、この作者は、自己中という言葉に何か悪意を感じ過ぎているというか、一種のコンプレックスなのか?こんなものは人間の生き方の中で言えば、それこそ言い方次第というか、受け取り方次第だと思うし、人を助けること、人間が己の物差し(モラル)に従って人間らしく生きる事が自己中だというのなら、自己中が人間のアイデンティティーだとkirekoは言い切る。そもそも、捻くれた思考というのは、実際こういうことじゃない。これは、ただの反骨的哲学の中に生きる自己中だ。いつも思うのだが、何もかも、こういううがった見方や思考の仕方をしていると、いつか寂しい人間になってしまうのではないかと心配してしまう。まあこれが作者の想像の世界の住人の話なら、本当に自己中なのは、真面目に答えてしまったkirekoだったのかもしれないが。


アドゥヴァイス星人 ジャンル コメディー 作:灯宮義流

:あらすじ
異星人が日本にやってきた!奴等は、本当にやりたい放題やりやがるんだ!

:感想
どこで笑えばいいんだこれ。むちゃくちゃな侵略方法に笑えばいいのか、それとも抵抗も何もしない日本人に笑えばいいのか、どっちにしても中途半端な書き方だった。ジョークという観点で言えば、三流コメディアンのアメリカンジョークと言った感じだ。不思議に文章的な突っかかりや、まどろっこしい書き方ではないので、読むのに問題は無い。無いのだが、なぜそこまで出来て、目新しい展開演出に拘れないのか、書き手として疑問だった。結局こういうので大切なのは、終始のネタ性というか、出す例題一つ、オチ一つで読者を魅せる面白さが肝心となってくると思う。締まりの悪いオチ、煩雑に並べられた例題、小説的にオチもネタもひねれそうな美味しいテーマであるのに、ここまで何も無い平坦な道が続いていると、一種この「何も無い感」がコメディーなのではないかという錯覚に陥ってしまう。もう少し波乱含みの展開にしてほしいところだ。


=============終わり==============

>それなりに思うこと

( ゜д゜ )捻くれ率255%の俺が言うのもなんだけど
( ゜д゜ )皆には頑張って欲しいと思うのよ。
( ゜д゜ )そういうわけで、自薦他薦問わずガンガン話を持ってきてくれ
( ゜д゜ )スケールのでかいのも、素朴なのも全て喰らってやるぜ。


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