kirekoの末路

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5月30日

2008年05月30日 13時49分10秒 | 小説の感想と批評
真正直に生きるのが何より難しい@kirekoです。


>今日の感想と批評

そろそろガチで書けなくなるスランプ期に入ってまいりましたが
色々なものを企画段階で諦めるには、まだまだ早そうです。


■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============



兵隊 ジャンル その他 作:三太夫

:あらすじ
短いので、お読み下さい(嘘泣)

:感想
他の読者はどう思うかわからないが、作者のあとがきにもある通り、これは雰囲気を楽しむ作品だと思う。事実、kirekoはこういう物が嫌いではないのでスラスラ読めたし、特筆すべき表現や描写も無いのだが、『眼を瞑るには勿体無いし、眼を開けすぎると痛ましい』、その心情とやり取りのバランス、ややリアルに進む作者の文脈には好感がもてた。予備知識が無くても、それほど苦にはならないと思うし、日常という部分では良く描けていると思う。最後の呟きも、意味さえ判別できれば面白い。


ゲーム感想雑記 ジャンル その他 作:三太夫

:あらすじ
ふと、これまでのゲーム人生を辿ってみると・・・。感慨深くも無い逸話がちらほらと。たかがゲーム。されどゲーム。趣味とは何ぞや??

:感想
あれ?これさっきのと同じ構成じゃね?と思ったら同じ作者だった。
そのままタイトルを読んで字の如く。古き良き思い出というか、ゲームというものと社会を繋げて啓発するというか、内容に関しては殆ど回顧録に近い。問題は小説という枠組みの中に入るかどうかだが、これはおそらくエッセイに近いかなぁ。考えるとするならば、人生の日記帳にツラツラ話すという御伽噺的なジャンルか。個人的に共感は得れたと思ったが、物語として補足説明部分である(○○)の多用が、文章の重みを失わせている気がする。まあ、それほど重い文章でも無いが(笑)


後悔 ジャンル 恋愛 作:真浦塚真也

:あらすじ
未熟な男が未熟な恋を後悔する短いお話

:感想
終始『もやもや』の印象を受けた作品。なんというか、本末転倒というか。事実までのプロセスは上手いが、後が続かない。『もやもや』を解消させるためのオチが、また『もやもや』を呼ぶといった感じで、このもやもやの連鎖に耐えられない人はオススメしないかも。二度目の反復の仕掛けは物凄い上手なのに、最後が、なんだかなぁー。まだ読んでない人に、この気持ちを例えるとするなら、長さ50mのプールを息継ぎなしで一気にバタフライで泳いだ感じ。慣れてない人だと酸欠状態に陥ってプールに沈んじゃうよ。


ありえない、本当の話 その2. 怪 ジャンル その他 作:渓 かおる

:あらすじ
10年前の怪が怪により怪となる。

:感想
あらすじからして捻りが見えて面白そう!と感じながら読んでみたら、謎が謎を呼ぶミステリー色(あくまで色)が強い文脈。文章に色気が無いというか、読み取るに実話らしいので実際そうだとは思うのだが、興味半分で読む読者側にとっては、理解の範疇を超えた点(意地悪な作者のマーキングか?)が幾つかあって、とても読み辛い。最後の五行と、終盤の相関図でやっと理解が出来てスカッとするが、それまで読者の記憶の容量が耐え切れるかが問題。スローテンポになってしまうのは仕方ないが、起承転結の転に繋げる部分で、構成的にもう少し説明の描写があっても良かったんじゃないかと思える。


声にならない僕達の声 ジャンル その他 作:スグル

:あらすじ
多感な時期の少年、青年達の叫びの数々。

:感想
なんというドコメディー。
いわゆる小ネタ集というか、コメディーに入り浸るものなら誰でも通る道といっても過言ではない『こういう風に突っ込みをいれますから笑ってね』というショートショート。いやー、久々に笑った笑った。なんといっても作者が考えたであろう、各々のネーミングセンスが抜群。2chのVIP臭いという意味合いで捉えてもよし、昔のはがき職人的なネタと捉えてもよし。個人的に良いカンフル材であった。うむ!天晴れ!


ガマガエルの仮説 ジャンル コメディー 作:後藤詩門

:あらすじ
醜い男が何故か、極上の美女と一夜を共にできた。その背後にある理由は?

:感想
この企画をやり始めて1週間以上たつが、良くも悪くも覚えた作家の名前の一人や二人出てくる。この作者さんは、その中の『良い方』の一人なのだが、毎回この作者さんの話を読んで思うのは、『始点からオチまでの二段、三段のギャップ的発想』に頼りきるという単純なプロセスで上手くまとめあげていることが凄いと思う。話の展開は好き嫌いがあるかもしれないが、実際、男の抱く仮説の部分は説得力があり、美人局などの実例を挙げる辺りがリアリティをかもし出している。だが、それをも上回る仮説が最後に出てくるあたりが、やはりコメディーとしてのこの作品の完成度を高めていると思う。事実、この作品が描く話の筋書き的には、いわゆる『やっつけオチ』に近いものを感じるのだが、なぜだか納得してしまう部分が幾つかあった。それはやはり、作者の文脈に対するバランス感覚が秀逸だったからだろう。後付として、コメディーとして笑えるかどうかは別として、実際想像してみたら、脛に傷のある男性諸君であれば、ゾゾッとするホラー話なのでは?とも感じた。秀作。


==========終わり==========


>ロケットスタートにはまだ早い

2シグナル目でアクセルを吹かすのが俺のジャスティス!
ところでgooブログがニコニコ動画に対応したらしいが、ちょっちやってみるか。

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