kirekoの末路

すこし気をぬくと、すぐ更新をおこたるブロガーたちにおくる

9月13日の感想から始めよう

2008年09月23日 21時39分38秒 | 小説の感想と批評
バトリング@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )雲散雲散。塩まき塩まき。
( ゜д゜ )嫌な事は、すぐ忘れるに限る。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

ドラマ「日本終了のお知らせ」最終話 ジャンル その他 作:にも

:あらすじ
あのメガネの人の有名なセリフだけを書きたいがだけのために五分で適当に考えた作品。※このお話はフィクションです。某人物・団体とは一切関係ありません。

:感想
明日にはその座を奪われるであろう、あの人をドラマ化という話。くだりは結構面白そうな雰囲気が漂っているのに、少しオチにドラマ的要素が足りなさ過ぎるようにも感じた。実際あの幕引きは意外なものがあったし、ドラマ性もあったのだから、そこを忠実に書いて皮肉るだけでなく、本家の引き際のように、もう少し意外性のあるエンターテイメントに仕上げて欲しかったなと思う。

:読める判定 読める :好き嫌い判定 安直な皮肉が好きな人は



花が纏う匂い 赤い蜜 ジャンル 恋愛 作:姉子

:あらすじ
*たいしたことはありませんが、多少残酷描写があります、お気をつけください*姉が連れてきたのは結婚を前提に付き合う真坂勝則。姉は完璧だった。それに比べて、いや比べられないほど何もない妹綾子。そんな彼女に勝則は「いつか大輪の花を咲かすだろう」と言う。そして彼女が咲くとき、二つの犠牲を払う。

:感想
聡明で美しい才色兼備な姉を持つ妹の劣等感が、次第に確執的な嫉妬に変わり、婚約を決めた姉とその相手の男性を…という作品。台詞後に数段も空ける意図的な改行、ところどころの脱字や、変な言い回しはあるものの、序盤で薄く描写された主人公の劣等感が嫉妬へと確実に変わり、不道徳な恋愛感情の目覚めから、事件が起こった時の感情の爆発は、少々過激ではあるがとても人間的であり、その後の破滅的な内容を見るに、作者曰くの「ダーク」な部分は読者に伝わっていると思う。kirekoが面白かっと思うのは、そんな激情的な主人公の様と姉の最期、そして序盤は普通だと思っていた姉の婚約者である男性の後半での様変わりしたようなキザ台詞っぷりが、なんだか読んでてキャラクターのギャップがあって、思わずシナリオはダーク路線なのに笑ってしまった。どちらかというと後半の描写は唐突で、主人公と同じ感情的なものが作者の筆を走らせているのか、構成的には褒められない点も見当たるが、それでもドラマ性は確かにあり、恋愛模様の一編だと思えば面白い作品だと感じた。

:読める判定 改行その他気になるところあり :好き嫌い判定 姉の自決の早さはヤバイ



霞の詩集7 ジャンル 詩 作:呪いのマリア

:あらすじ
今回は親友に向けて親友ってぃうのはなんなのだろぅ・・・

:感想
人間嫌いな人が書いた…ってもう説明する間に読み終わる作品だと思う。書き込みが足りないというか、寂しいから構ってくれという文章にしか感じられないんだが、まあこういうのも文化の一つと思えば、また一味違うってやつですかな。ところで文中に「ぅ」とかいう表記の小文字があるが、どうなんだ。俺は嫌なんだぜ。

どうでもいいけど最期の一言でスプラッターハウスのこのシーン浮かんだ。
ジェニファー「kill me please……」

:読める判定 \(^o^)/ :好き嫌い判定 \(^o^)/



My High Powered Girls♪ ジャンル SF 作:allie

:あらすじ
綾香と葵は警察の犯人逮捕特別組織の団員だった。その組織とは、日本中の天才少女だけを集め、女だけで構成された、組織だった。っそして、今回の犯人は・・・

:感想
台詞主体でジェットコースターのように話がトントン進むので、読むのは辛くないと思うが、やはり改行や、台詞の中の作者独特の変な言い回しが気になる人は気になると思う。動きの描写は殆どないし、手慣れている事を表す表記も殆ど無い、ただ容姿がこうで天才的であって、唐突に起きる事件を唐突に解決するという話。終始思うのは練りこみが足りないというか、容姿や組織の設定はエンタメ性があって、ぶっ飛んでいて面白いのに、描写が圧倒的に不足していて読みきれないというのが残念。あ、でもオチは結構好きかなぁ。

:読める判定 改行、変な言い回し :好き嫌い判定 設定は良いけどな



比較される世界 ジャンル エッセイ 作:炎

:あらすじ
一人の高校生の、比較されることへの思い。

:感想
出来た兄への劣等感を感じる弟という、さっき読んだ話と似ているが、こちらのほうが幾分か爽やかさがある。比較されることを嫌って、不良という存在が蔓延る世界へと身を投じる主人公が、高校入試に失敗し、不良の溜まり場の中で思った事。なんだが最期の主人公の一文が、矛盾があって良いなと思ってしまった。成績や容姿など比較されることを嫌い、競争する世界から逃げ出した主人公が、力さえあれば何でも出来る世界の中で「兄と一緒にするな」と口にする。これは、彼が属している力さえあれば何でも出来る世界も実際は競争の世界にあり、実は主人公が知らず知らずの内に兄と同様の土俵に上がり、兄同様に認められたかったという気持ちも孕んでる、劣等感の叫びなのではないだろうかと推測した。基本的にこれは明言されてないし、kirekoの推測でしかないが、なんだかそう思うことによって主人公が少しいじらしく感じた。

:読める判定 読める。 :好き嫌い判定 感じ方次第


チャンスの女神 ジャンル 恋愛 作:藤夜 要

:あらすじ
初恋が実ったあの日から二年とちょっと。雅之の、綾乃に『言えないこと』が二人の間をぎくしゃくさせる。――高校生になった二人の、雅之視点の後日談。姉妹作品『チャンスの神様』(べた恋企画参加作品)の続編的読み切り短編です。

:感想
続き物らしい。前作を読んでいなくてもわかるという事だったので読んでみた。バスケの推薦入学で高校に通う主人公が、中学高校生活での紆余曲折の末、深い因縁のある『男みたいな』彼女との関係を、大学受験の手前に清算(すっきりさせよう)という恋愛話。最初に言っておくと、主人公の一人称で進むためか、煮え切らない感情の描写が強く出てしまって、読み手を選ぶ作品だと思う。初見の人でも読めるようにと、序盤であらかた設定の説明が工夫して描写されているが、個人的には、本文の勢いを殺すような詰め込みすぎの内容にも見える。実際、焦りの見える中盤までの話は、あくまで後半クライマックスに持っていくための蛇足のような感じがして、「文章の焦らし」と言えば聞こえは良いが、kirekoにとっては、主人公の感覚的に飲み込めない描写も幾つかあった。あと年齢相応、いわゆる等身大のキャラクターを演出するための、やや短絡的な感情表現や「orz」などで描写を表す文章表記などは気になった。その分といっては何だが、主人公の焦りに耐えかねて行為に及んでしまう部分は、とても面白く。主人公の動機を知った後だと、確かにしてしまうのではないかと思うぐらい、共感は出来た。そして、母親に蹴たぐりにされたあげく飯抜きになった主人公と人生の先輩との会話、クライマックスの彼女を誘い出すシーンや、誘い出した後でのブランコでのシーンの台詞や感情表現は、とてもドラマ仕立てで恋愛作品として面白いと感じた。ただ、前述のマイナスイメージが付き纏ってしまったためか、主人公の決意もなんだか綺麗すぎて人間ぽくないし、ほぼなし崩し的に二人が付き合っているようにも思えた。その辺のところは、読者の感じ方の違いだろうか。

:読める判定 設定を飲み込むまでが一苦労か :好き嫌い判定 後半は好きだな。



=============終了=================

>恋愛物が苦手というより

( ゜д゜ )他人にもロマンチストと呼ばれるように、おそらくkirekoは恋愛物が好きだ。
( ゜д゜ )だが、恋愛物は人間心理の揺れ動きが美味しいのに、
( ゜д゜ )短編では、それを勘違いしてる作品に出くわす事のほうが多い。
( ゜д゜ )どうしても表面的な感情に縛られ、感情の奥に見える人間欲みたいなのが
( ゜д゜ )描写されない事が多いのが不満だったりする。
( ゜д゜ )綺麗な恋愛を美化するのは大事だが、綺麗なままでは人間ではない。
( ゜д゜ )その辺が、たぶんkirekoが他人から恋愛物を嫌いだと思われる所以なんだろうなぁ。

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