しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第34回 アンダルシア

2005-12-16 16:24:04 | カンテ
えーとこれはちょっと不思議なアルバムです。
いわゆる企画もの、になるのかな、
アンダルシアの州歌(というのか?国歌の自治州版でする)を
フラメンコのいろんな曲形式にあてはめて
いろんなアルティスタが歌い、演奏してるっていうものなんです。
参加メンバーは超豪華!パコ・デ・ルシア大先生も出演しています。
各曲種へのアレンジを担当しているのは名プロデューサーとして知られている
イシドロ・ムニョス。マノロ・サンルーカルの弟です。
で、企画はアンダルシアの放送局カナルスールで
フラメンコのスペシャリストとして活躍のマヌエル・クラオだったのではないかな。
(実は今日本で手元にアルバムがない)

いや、これ面白い仕上がりです。
同じ歌詞、メロディがどういうふうに各曲形式にあてはまっていくか
というポイントもいいし、オールスターキャストも楽しい。
ベテラン・ファンにはなつかしいニーニョ・ミゲルもひいてるし、
買って損はありません。。。。
ちなみにパコ様はヘレスの二人、フェルナンド・デ・ラ・モレーナとカプージョを
伴奏していまする。

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6 コメント

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面白そう! (CARMEN)
2005-12-16 23:32:12
アンダルシア州の歌ってどんなんでしょう?

豪華な顔ぶれで州歌とは素敵な(?)企画ですね。

今度セビージャに行く時には買ってみようかな?

聴いてみたいです!
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何!ニーニョ・ミゲルも弾いてるんですか (shushu)
2005-12-24 12:53:30
ニーニョミゲルって80年代に病に倒れて・・・ってそれ以降音沙汰なかったけど復活したんですか。ワルツフラメンコ最高でした。
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ニーニョ・ミゲル ()
2005-12-25 10:44:42
はい、なんと!弾いているんですね。

アルカンヘルの伴奏でファンダンゴ・デ・ウエルバを。

彼はウエルバで、通りで小銭をもらって弾くような生活だったりなんですが、今年の3月にはセビージャのエル・モンテでもコンサートがありました。アグヘータ、ディエゴ・デ・モロンとの3部構成でした。。。

彼は幕開けで登場。すごいパワーをもった音で、圧倒されました。天才健在。

借り物のギターだったそうなんですが、そのギターを手にし、引き出したらもう止まらない、っていう状況で、最後は係員に導かれて舞台をおりました。

この日のことはパセオに俵さんがかいていましたね。



今年はもう一人、やはり舞台からちょっと遠ざかっていたラファエル・リケーニも同じエル・モンテの舞台でみごとな演奏をきかせてくれました。万歳。



つーわけで今年も収穫の多い年でした。



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ニーニョ・ミゲル (shushu)
2005-12-27 00:26:33
そうですか。復活万歳です。

なんせ私にとってニーニョ・ミゲルのファーストアルバムはパーフェクトですから。1曲目から5曲目までは黄金の5曲と思っています。6曲目のファンダンゴデウエルバも他の人であんなに鮮烈なものはきいたことありません。もちろんセカンドアルバムもよいです。最後のルンバなんてなんともせつない。



そんな彼が通りで小銭をもらって・・・とても信じられません。いったい彼に何があったのでしょう。
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ニーニョ・ミゲル ()
2005-12-27 09:49:01
なにがあったのでしょうね。

わたしも詳しいことはまったくわかりません。

でもかなり前からです。わたしも一度、カルメン・リナーレスらの公演のあとでごはんたべにいったときにウエルバの町で会ったことあります。



でもそんな風ではあっても、地元のギタリストであるフアン・カルロス・ロメロをはじめ、皆、敬意をもって接していますよ。

ニーニョ・ミゲルのアルバムはほんとすごいですよね。

わたしも久しぶりに聞いてみたい気になってきました。
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ニーニョ・ミゲル (shushu)
2005-12-28 01:16:17
アルバムの裏には

The dazzling appearence of Nino Migel was a revulsive for the already vigorous flamenco guitar. Tomatito's uncle,with the endorsement of a successful Paco de Lucia, left us these two albums -reproduced wholly-,unforgettable and essential, before retiring into his inner world.

とありました。彼の内面世界にリタイアする前に・・・との表現から精神的な病を患ったのかなあと心配してました。(スペイン語でも自分自身の世界に閉じこもってしまう前にと読めます。)



近況を聞けて本当にうれしかったです。
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