これはもう絶対の自信をもって皆様におすすめしたい1枚。
最近最も驚かされた1枚でございます。
ヘスース・トーレス、といっても知らない人が多いかも。
というのも彼はもっぱら、舞踊伴奏で活躍しているから。
1965年バスク地方はバラカルドの生まれ。最初はクラシックやロックを弾いていたそうな。マドリードにでて、舞踊伴奏を学び、マリオ・マジャ監督時代のアンダルシア舞踊団やアントニオ・ガデス舞踊団などでも弾いていた。日本にもベレン・マジャやイサベル・バジョンの伴奏などで来日している。
なんで、彼の演奏はずっと聴いているわけだし、
テクニックがあるギタリストだってゆーことはわかっていたはずなんだけど、
このアルバムにはほんとびっくりさせられました。
いや~新鮮。ほかの誰にも似ていない。めちゃオリジナル。
しょっぱなのブレリアにまずやられました。なんなんだこれ?って感じ。
ぶっ飛びました。いや、このアルバムの噂はずいぶん前からきいていたんですけどね。でもきいてみなくちゃわかんない。なんでぜひ聴いてくださいまし。
ほんとすごいです。
どこか不安をあおるような、それでいて興奮に導くような。曲が似ているという訳ではないけど、ちょっとカニサーレスの音を思い出させるような。
ちなみにタイトルのカジェ・エスパダはヘススのお父さんが生まれたセビージャはエシハの通りの名前だそうです。
2曲目のマラゲーニャの美しいイントロ。ドラマチックなメロディのこの曲には、今、最も脂ののったカンタオール、ミゲル・ポベーダがハベーラを歌って参加。彼もめちゃいいです。ちなみに二人は、このアルバムにパルマスで参加しているイサベル・バジョンの作品「プエルタ・アビエルタ」でも共演してますね。。。
後半、バンドネオンが参加してアルゼンチン・タンゴ風味となるちょっと不思議なあじわいのタランタ。
エンカルニータ・アニージョが歌っているソレア・ポル・ブレリアはモダンな感じ。
アルバムのタイトル曲、ビエント・デル・ノルテ(北風)はフラメンコのコンパスにしばられていない自由曲だが、フラメンコな味わい。どこか寂しげな感じとのびやかさ。
続くブレリア。指が三つ編みになりそーなファルセータ。舞踊のバックでの共演も多いマヌエル・ガーゴのカンテ、レメディオス・アマジャの妹カルメンと、カルメン・リナーレスのパルメーラ、アナ・マリのコーラスもいいかんじで、テミータとよばれる売れ線狙いのよくあるような曲におちていない。
ビセンテ・アミーゴ以来?、再びギターソロに取り上げられることが多くなってきたサパテアードもいいし、最後の母に捧げたナナまでほんと息をつかせぬ8曲でございまする。
ちなみヘスースがこのアルバムを録音しようと思ったのは、
「つくった曲を忘れないため」
だそーだ。
先のヘレス・フェスティバルでの、初めてのソロ・リサイタルのとき、舞台の上でそういっていた。
「ソロになろうとか考えたわけじゃない」
って、もう、ほんと謙虚で初々しい。
このアルバムを初めて聴いた翌日、会ったので、すごくよかった~、って感想をいったら、ぽろぽろ涙をこぼしていた。(実話)そんなピュアな彼の心がいっぱいにつまった1枚です。
最近最も驚かされた1枚でございます。
ヘスース・トーレス、といっても知らない人が多いかも。
というのも彼はもっぱら、舞踊伴奏で活躍しているから。
1965年バスク地方はバラカルドの生まれ。最初はクラシックやロックを弾いていたそうな。マドリードにでて、舞踊伴奏を学び、マリオ・マジャ監督時代のアンダルシア舞踊団やアントニオ・ガデス舞踊団などでも弾いていた。日本にもベレン・マジャやイサベル・バジョンの伴奏などで来日している。
なんで、彼の演奏はずっと聴いているわけだし、
テクニックがあるギタリストだってゆーことはわかっていたはずなんだけど、
このアルバムにはほんとびっくりさせられました。
いや~新鮮。ほかの誰にも似ていない。めちゃオリジナル。
しょっぱなのブレリアにまずやられました。なんなんだこれ?って感じ。
ぶっ飛びました。いや、このアルバムの噂はずいぶん前からきいていたんですけどね。でもきいてみなくちゃわかんない。なんでぜひ聴いてくださいまし。
ほんとすごいです。
どこか不安をあおるような、それでいて興奮に導くような。曲が似ているという訳ではないけど、ちょっとカニサーレスの音を思い出させるような。
ちなみにタイトルのカジェ・エスパダはヘススのお父さんが生まれたセビージャはエシハの通りの名前だそうです。
2曲目のマラゲーニャの美しいイントロ。ドラマチックなメロディのこの曲には、今、最も脂ののったカンタオール、ミゲル・ポベーダがハベーラを歌って参加。彼もめちゃいいです。ちなみに二人は、このアルバムにパルマスで参加しているイサベル・バジョンの作品「プエルタ・アビエルタ」でも共演してますね。。。
後半、バンドネオンが参加してアルゼンチン・タンゴ風味となるちょっと不思議なあじわいのタランタ。
エンカルニータ・アニージョが歌っているソレア・ポル・ブレリアはモダンな感じ。
アルバムのタイトル曲、ビエント・デル・ノルテ(北風)はフラメンコのコンパスにしばられていない自由曲だが、フラメンコな味わい。どこか寂しげな感じとのびやかさ。
続くブレリア。指が三つ編みになりそーなファルセータ。舞踊のバックでの共演も多いマヌエル・ガーゴのカンテ、レメディオス・アマジャの妹カルメンと、カルメン・リナーレスのパルメーラ、アナ・マリのコーラスもいいかんじで、テミータとよばれる売れ線狙いのよくあるような曲におちていない。
ビセンテ・アミーゴ以来?、再びギターソロに取り上げられることが多くなってきたサパテアードもいいし、最後の母に捧げたナナまでほんと息をつかせぬ8曲でございまする。
ちなみヘスースがこのアルバムを録音しようと思ったのは、
「つくった曲を忘れないため」
だそーだ。
先のヘレス・フェスティバルでの、初めてのソロ・リサイタルのとき、舞台の上でそういっていた。
「ソロになろうとか考えたわけじゃない」
って、もう、ほんと謙虚で初々しい。
このアルバムを初めて聴いた翌日、会ったので、すごくよかった~、って感想をいったら、ぽろぽろ涙をこぼしていた。(実話)そんなピュアな彼の心がいっぱいにつまった1枚です。