鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

おくのほそ道を書く 白川の関

2012-05-28 18:52:39 | おくのほそ道を書く(月)






白川の関は 芭蕉が訪れたころには 廃絶されていました。

そんなことは 一向にかまわない 芭蕉一行

古人の風雅とロマンを 味合わせる一句です。


この白川の関は 奥羽三関のひとつで 風雅をあいした文人たちがこころをよせた史跡である
能因法師の歌
「都をば霞とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白川の関」を思い出す。
そのときの秋風が耳に聞こえるようだ

この時期には卯の花が真っ白に咲いているうえに 白い茨の花が咲きそろって まるで 雪につつまれて
関を越えるような気分である

その昔 武田太夫国行がこの関を越えるときに 能因の名歌にちなんで冠をきちんと被りなおして
衣服を着替えて通ったという 話がある




      白川の関



      卯の花をかざしに関の晴れ着かな




          そら




   卯の花を髪にさして 晴れ着のかわりして関をこえましょう。