鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

おくのほそ道を書く 雲巌寺

2012-05-07 12:46:49 | おくのほそ道を書く(月)





雲巌寺


   きつつきも庵は破らず夏木立


        と とりあへぬ
        一句を柱に残しはべりし



しずかな 夏の林の中で 啄木鳥の木をつつく音がきこえる
その 啄木鳥も 仏頂和尚の庵には 敬意をはらって つつき破らないと みえて
もとの形をたもっている   季語 夏木立



この下野の国 雲巌寺の奥に 私の禅の師である 仏頂和尚の山篭りした あとがあった。

山は奥深い雰囲気が漂い 谷沿いの道がはるかに続き 松や杉が 生い茂っている

初夏の空も寒々と感じられた。

さて あの 仏頂和尚の あの 山篭りの跡はどのあたりかと 寺の裏山によじのぼると

岩の上に小屋が洞窟に寄せ掛けて造ってあった


その場の気分を一句にしたてて 庵の柱にかけておいた。