日々徒然なるままに

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行って参りました 神迎祭 2

2017-11-29 21:29:00 | 神様等について
こんばんは。
朝から静かな雨の降る日でしたけれど、夕方には上がったようです。
気温はそれほど下がらず暖かい一日でもありました。
このところ雨も降っておりませんでしたので、ちょうど良いお湿りとなったように感じられます。
とはいえ、外で仕事をされる方にはあいにくの空模様、どうぞ風邪など召されませぬようにと思う次第です。
そんな日の朝はこのようにどんよりとして始まりました。



                                   





                                  



昨日、期待して見て下さっておられた方、失礼致しました;。
全然、お祭出て来ないじゃん、と感じておられたかもしれませんね。
大丈夫ですよ、今日は書かせて頂きますね;。



さて、ご一緒にどうですかとお誘いして二人して浜まで歩き出しました。
辺りは灯りがあったかどうか殆ど感じないような暗さで、しかも暮れて行く一方です。
それでも二人してお互いの事をなんとなく自己紹介めいて話しながら歩いておりますと、それほど寒さも感じられません。
浜までは大社から歩いて20分程と聞いておりましたが、それくらいであったかと思います。
普段は浜へは車でものの5分もかからず来る距離ですのでそんなものでしょう。
浜に近づくに連れ、だんだんと人が増えてきておるようでした。
自分ひとりで歩いているとおそらく浜までは来られても、どこから浜へ入ってよいのかわからなかったかも知れません。
連れの方に、こちらですよと教えて頂きながら道を行き、浜へ下りる手前でこの神事のお世話をして下さっておられた青年会の方に今回の御幣
(ごへい)を一人にひとつずつ頂戴し、いよいよ浜へと向かいました。
浜への道はこの神事でご奉仕する神官らが通れるように、というよりも後にそこを通りお越しになられた神様方を大社までお連れ出来る様に茣蓙
(ござ)が敷いて道にしてありました。
自分達はそこを踏まないようにと、これも警備の方らに注意を受けながら斎場となる場所へと向かいました。



                                     




                                     



わかり難いかもしれませんが、人の頭越しに見える白い柱へ注連縄を引き廻らし紙垂(しで)を取り付けてあるところが斎場となります。
写真では案外明るく写っておりますけれど、実際にはもっと暗かったですね。
空も上の方は濃い青というよりも黒に近く、下に行くに連れてヴィーナスベルトと呼ばれる仄かにピンクがかった色合いの暮れなずむ空が
広がっておりました。
このころで時刻は多分午後五時半位であったかと思います。
神事はこの後七時からですけれど、既に大勢の方で斎場の周りは埋まっておりました。
これより後に着いておればこの斎場が臨める処へは辿り着けなかったかもしれません。
時間と共に人垣もまた増していくばかりです。
三時間程車で走り、いい加減脚も痛かったのですけれど、そんなことも言っておられません;。
時間まで、脚痛いなぁ、だるいなぁと内心感じつつ、時折片足ずつを休めるような格好をしつつお祭が始まるのを待っておりました。
その間にご一緒させて頂いております件の女性とあれこれ話をさせて頂いておりました。
この方のお父上が元々此方の大社へ出仕されておられ、また今現在は甥っ子さんが同様に此方へお勤めとのことでした。
話をしております最中に折りしもその甥っ子さんご自身がマイクを通して、今日の神事で皆さんに謹んで頂きたい事柄等を伝えておられました。
神事が始まれば携帯やカメラはご遠慮下さい、明かりとなるものは慎まれて下さいとの事でした。
当然のような話ではありますけれど、近年この神迎祭に来られる方の中には注意されても聞かず、神様が渡って来られる海の側から無遠慮にも
写真を撮る輩もおったようでした。
厳粛な神事であり決してイベントではないにも関わらずに昨今はどこか勘違いされた人も多くなって来ており、その対処にも困るとは聞いており
ました。
けれど今回はそのような行為は見られず、神事が近づくにつれ次第に静けさも増して行くようでした。
尚、神事の最中にはこの方、甥っ子さんが今回の奏楽の中で笛を吹かれるとのことでした。



                                  


段々と暮れていき、次第に半月の所在が感じられるようになって来ました。
空には一片の雲とてなく星の輝きも見え始めております。
大概この祭の日には海が荒れ、ともすれば小雨が降ることもあるのですけれど、どうしてか今日はそのような事は全くなく風すら吹かず
非常に穏やかな様子でした。
遮るものなど何一つない浜辺です、この静けさは不思議な程でした。
近隣の建物の灯りも消されて行きます。
こんな星空見たことないわ、と近くの女性らの声がします。
小彦神(すくなひこなのかみ)の話をして友人と盛り上がっておられる若い男性の声も聞こえます。
投光器に煌々と照らされていた辺りでしたけれど、やがて木々に火が点けられると人工的な灯りは一つ、また一つと消されて行き次第に暗闇が
勝る一帯となりました。
とはいえ頭上の月のおかげでぼんやりと感じられる程の明るさはあります。
ふとこれは、月読尊(つくよみのみこと)ではないかしらと感じられました。
今日、来しなは太陽の天照大御神をその夕暮れの陽射しに眩しさとして感じられ、今はこうして穏やかな月光を降り注いでいる月読尊を感じさ
せて頂けている、そう思うと出来すぎのようにも思いながら、なんとも有難いことではあるなぁ、と心の中でこの二柱の大神様に感謝の念を抱く
のでした。
そのような中、皆さん今か今かと神事の始まるのを待っております。



                                  


やがて奏樂が笛の音と共に始まりました。
辺りは水を打ったように静まり返っております。
そこへ先導を勤める神官を始めとして斎主等がお越しになられました。
先に神官、続いてこの神事をひと目見ようと集っております我々を大麻(おおぬさ)にて祓われます。
続いて斎主の奏上される祝詞の声が聴こえて参ります。
この祝詞の後に 警蹕(けいひつ)と称する声を上げると、海を渡り八百万の神々がお越しになるとされております。
この一連の神事の始まる前、自分の想念の中では、遥か彼方の海上にて数多のそれこそ八百万の神々が既に大挙して今や遅しと待ち構えておられる
ように感じておりました。
ただし、これはあくまでも想念の中の事ですので実際はどのようであるのかはわかりません。
いずれにせよ、おおーーという警蹕の後に三宝の上に備えておられた龍蛇神のもと、また神籬(ひもろぎ)へと八百万の神々がお越しになられた
のでした。
この後は絹垣(きぬがき)と呼ばれる白い布帛で覆われた中に先の龍蛇神を先頭に出雲大社の神楽殿まで町内を御神幸して参ります。



                                 

                                 


この後、町内を御神幸して行かれる神々について浜で参列しておりました我々もご一緒に歩いて回ったのですけれど、思う以上にその速度は速く
途中、何度か小走りのような状態で着いて行きました。
かなりの人数の方々が一斉に後を着いていくのには訳がありまして、御神幸の後に神楽殿にて奉迎の神迎祭が執り行われるのですけれど、その中へ
入れるのは、このように御神幸の行列に着いて回った方を優先するとのことで、おられた方々はそれこそ我先にとばかり先頭に続いて行こうと
されたからでした。
自分達二人もそのような大勢の中ではぐれてはいけないとの思いから、いつしか手に手を取る格好、手を握り合って人々に半ば揉まれるようにして
町内を着いて歩きました。
道中、町の人々はそんな我々を物言うこともなく見守るようにして眺めておられたようです。
街の灯りも殆ど消されており、薄暗がりの中を大勢の人々が早足で行く様は、町内の方にしてみれば毎年の事とはいえ、ある意味大変なことでは
あるよなぁ、と内心すみませんと何となく謝りながら先を急いでおりました。
実際、あの雰囲気は今にして思いましても神様の後を粛々と付き従うというよりも、どこかしら(言葉は悪いですけれど;)物々しいような雰囲気
もあったように感じました。
それほど人数が多く、道行く人々の様相も普通ではないように思えたのでした。
寒かった身体がこうして歩くことにより段々と火照ってくるようになり、終いには暑くにも感じられるほどでした。
そうこうするうちに出雲大社の大きな鳥居の前までどうやら辿り着いたようでした。



                                




此処からまだ続き、というよりも此処から後、神楽殿で感じた事をお伝えさせて頂きたいのですけれど、申し訳ございません、今夜はこの辺りで
一度終わらせて頂ければと思います。
こうして思い出しながら書いておりましても、あの時の様子も未だに目に浮かぶようですがその分お伝えさせて頂きたいことも多くあります。
昨日も申しましたように幾度かに分けてお話させて頂ければと思います。
これでも大分、端折って書いておるつもりなのですが、要領悪いせいか;縮まりません;。
本当に申し訳ございません。



このようなブログへのお付き合い、本当に有難うございます。
感謝申し上げます。

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