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おはなしきっき堂

引越ししてきました。
お話を中心にのせてます。

ほくろクラブ株式会社3≪任命!≫

2006年10月22日 | ほくろクラブ
学校から帰り大急ぎでランドセルを玄関に置き、皆が集まれる用意をする。
集合は僕のうちの庭だ。
僕んちはお母さんが働いているので家の中に友達を呼ぶのは禁止だけど、庭ならいいんだ。
小さい庭の中に椅子とテーブルを用意して、お母さんが用意してくれているお茶をのせる。

・・・そうしているうちに皆がやってきた。
「ヤッホー!ウッチ~!」
「ポテチ持ってきたよ~!」
みずっちとテンちゃんがやってきた。

少し2人より家が遠いやまさんがちょっと遅れて来て、さぁ!会議の続きだ!

・・・と思ったんだけど・・・

「カードバトルやろうぜ!」と言うみずっちの一言で遊戯王カードで遊んでしまった。
ポテチ食べてバトルしてたらもうすっかり忘れてしまった。

バイクの音がした!
僕のお母さんが仕事から帰ってきた。
もう6時なのか・・・今日は残業しなかったんだな~。
と思ったところで、何にも決めてないことに気がついた。

「皆、いらっしゃい!でももう6時だから解散だよね。また遊びにおいでよね」とお母さん。

僕はお母さんに慌てて聞く。

「そうだ!お母さん!お母さんの会社ってどんな名前?」

「にいじま株式会社って言うんだよ、それがどうかしたの?」

僕は他の3人に手招きをする。
「僕らの会社も『株式会社』って言うのをつけようよ」
「おー!賛成!なんだかカッコいいぜ!」テンちゃん。
と言う事で「ほくろクラブ株式会社」と言うのを正式名にした。

「おばさん、会社にはどんな人がいるんですか?」これはやまさん。

「えーっとね。1番偉い人が『社長』。それから『専務』そして『常務』『部長』『次長』『課長』『係長』かな~」

「おばさん、ぼくら会社を作ったんです。役をそうしたら決めてくれますか?」同じくやまさん。

「う~~ん、そうだね・・・」お母さんちょっと考えて。

「そうしたら、社長は背が高くて貫禄があるから山内君。専務はどうしよう・・・」

「僕やりたい!」とみずっち。

「そうだね、そうしたら水上君。4人だから偉い人ばかりがいても変だから天童君は課長にしようか」

「いいよ!ぼく『次長課長』が大好きだから」とテンちゃんがあんまり関係なさそうなことをいった。

「ねえ!ねえ!お母さん僕は?」

「そうね勇気は・・・平社員」

「!」

・・・という事で僕らの役割が決まってしまった。

遅くに帰ってきたお父さんにこの話をすると

「勇気!会社ではな~。平社員が1番本当は偉いんだぞ!」
と平社員のお父さんが言った。
僕は大好きなお父さんの言う事だから一応信用してみる事にした。

布団に入って「株式会社」ってどういうことなんだろう・・・と考えていたけど、すぐに眠たくなってきた。
明日、明日・・・おやすみ~(*+_+)ノ・・・
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ほくろクラブ株式会社2≪会議≫

2006年09月30日 | ほくろクラブ
『ほくろクラブ株式会社』


という事で僕たちは放課後集まって相談する事になった。
校庭の裏の秘密の場所で。

議題はもちろん
「ほくろクラブ」とは何をするのか?と言うことだ。

テンちゃんが言う。
「そうだ!皆でサッカーの練習チームって事にしようぜ!」
テンちゃんは地域のサッカーチームに入っている。
運動神経がとてもいい。
でも、あとの僕ら三人は運動はどちらかと言えば苦手だ。
当然、×。

「コナンの少年探偵団みたいなのはどうだ!」
これはやまさん。
「おぉ~~~!結構いいかも!」
テンちゃんと僕は声をあげる。
「・・・駄目だよ。僕・・・。お母さんが危ないことしちゃ駄目だって言うんだよ」
みずっちがぼそって言った。
みずっちは小さい頃から体が弱くてなんでもお母さんの許しがないと出来ない。
僕のうちなどでは「想像」も出来ないことなんだけど。

「う~~~ん」僕たちは皆うなってしまった。

・・・・   ・・・・    ・・・・   !!!   「そうだ!」

突然僕はひらめいた!

「皆で会社を作るって言うのはどうだろう!会社を作ってクラスの皆から仕事をもらうんだ!」
「仕事してお金をもらうの?」とみずっち。
「いや、それは先生やお母さんに怒られるだろう・・・だから・・・う~~ん・・・」
「じゃあ、なんかもらうってのは?」・・・これはテンちゃん。
「それも怒られるんじゃないかな・・・」

「それじゃあ、こうしたらどうだ!」

!!!

後ろから突然大きな声がした。
僕たちが振り向くと窓から赤城先生がのぞいていた。
僕たちの秘密の場所は実は職員室の横だった。

「たくさん、クラスのことで「役に立つこと」をいっぱいしたら卒業式の時に先生が君らに何かプレゼントすると言うのはどうだろう」

決定!

こうして僕らの会社が出来た。
なんだか、ワクワクする。
ただ、職員室の側ではやっぱり秘密の相談が出来ないので帰ってからもう一度僕のうちで相談する事になった。

先生の意見が入るとやっぱり・・・ちょっとねヾ(´▽`;)ゝ

                                  ≪続く≫
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ほくろクラブ株式会社1   ≪結成!≫

2006年09月30日 | ほくろクラブ
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毎日、毎日学校や友達と楽しい時間を過ごしてくる私の息子の王子。
そんな王子や仲間達の日常をお話に出来たら・・・と思い、書き記して行こうと思います。
私が想像した彼らの日常の話です。
楽しく、そしてちょっぴり切ない物語です。
(気が向いたときに更新)

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『ほくろクラブ株式会社』

≪結成!≫

僕の名前は内田勇気(うちだゆうき)、今小学校6年生だ。
皆からは「ウッチ-」と呼ばれている。
6年生になったとき今まで中がよかった友達と別々になってしまい、ちょっぴり悲しくて落ち込んでしまったが、すぐにたくさんの友達が出来た。
その中でもとっても仲良しなのが・・・
天童 直太(てんどう なおた通称・・・テンちゃん)
山内 透(やまうち とおる・・・通称やまさん・・・これを言うと何故か大人が喜ぶ)
水上 真之介(みずかみ しんのすけ・・・通称みずっち)
何で仲良くなったのかは・・・忘れた・・・。
友達になるってそう言うことじゃない?
僕のお母さんは
「皆、名字であだ名が決まるんだね~。お父さんとお母さんは『ゆうき』って名前付けたのは友達から呼んでもらいやすいようにつけたんだけど」
チッ!チッ!チッ!
甘いでお母さん!
女の子は結構名前をチャン付けで言ってるけど、僕達男の子はそんな格好が悪いことをしないだんよ・・・と言うとお母さんの目が「?」になった。
お母さんも女の子だから僕らの理由なんてわかんないんだろうな~。

そんな僕達4人組だがラッキーな事に今席が皆近い。
縦に一列に並んでいる。
「テンちゃん」「やまさん」「みずっち」そして「僕・・・ウッチー」

ある日・・・
終わりの時間にみずっちが僕の方を向いてニヤニヤ笑った。
「あのな~、ウッチー手見せてよ」
「なんで?」
「いいから」
僕はしぶしぶ手を出す。
するとみずっちが
「チェッ!ウッチ-だけないや!でも、こうしちゃえ!」
僕が返事をするまでもなく、みずっちは油性の黒マジックで僕の手に大きな黒い丸を書いた。
「何するだよ~~!」
と僕がいうと
「テンちゃんも、やまさんも僕も皆手にほくろがあるんだ。ウッチ-もこれで今日から「ほくろクラブ」のメンバーだ」
「なんだよ~!そのほくろクラブって!」
「今、決めたんだ。何するかは今日の放課後に決めようぜ!このほくろがみんなの友情のあかしなんだ!」
「わけわかんないよ~~!」

と僕が言ったところで担任の赤城先生に怒られた。
「うるさいぞ~!」
赤城先生は男の先生で、ハヤシライスよりカレーライスが好きな先生だ・・・と言う事は置いといて・・・

とにかく何をするかは決まっていないけど「ほくろクラブ」が結成された。
ただ、間違いないのは手にこんな大きな丸を書かれたのでお母さんに怒られるということだ・・・油性のマジックは取れにくいんだ(;´д`)トホホ
画像


                                                 ≪続く≫
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