おはなしきっき堂

引越ししてきました。
お話を中心にのせてます。

デマ

2020年02月28日 | 絵日記


今日はどうしてもまわらない駄目なところがあり、午前中に結構な距離を原付で走った。
いつもなら2日間に分けるのだけど、もう明日は1日家に居ようかと。
ここ数日、バイクで行ってもあまり買い物していない。
何故なら給料日前だったから。
だから少しまとめ買いもしたかった。
市役所によるついでに図書館に本の返却をしてあと2冊ほど追加で借りてきた。
図書館の蔵書が少なくなっている!

そして、その後の買い物で衝撃的な光景を見る。
いつも寄っているディスカウントドラックストア。
最近は野菜や精肉などがおいてあり、何屋かわからないような感じになっているけど便利だ。
一昨日も来た。
いつも安いのでお客いっぱい入っているけど、今日は駐車場がもっといっぱいだった。
私は原付なのでさっと止めて入った・・・。

朝にそういえば、ハンドソープなどがあちこちで品切れっていう情報をいただいたんだけど、うちの方ではどうなのかな?とのぞいてみた。
我が家は、年末に安いからとダブってたくさん買ってしまい、かなりたくさんある。

果たしてハンドソープはあった。
しかし!
なんと、トイレットペーパー、キッチンペーパー、そしてなんと生理用品まで「おひとり様1個」という貼り紙が!
えええっ?
昨日、ニュースで見たけど「デマ」だと言っていたけど。
一昨日来たときは、こんなの貼ってなかった。

店内はそこそこご高齢のご夫婦連れが多かった。
しかし、何故そんなものまで?と。

うちは、トイレットペーパーは長年生協で買っているのとキッチンペーパーも愛用しているのがあるので、普段から備蓄はしている。
特にトイレットペーパーは、年末に共同購入で安くで買えるので箱買い。
当分ある。

ちょっとびっくりしながら、必要なものだけ購入してそのドラックストアを後にした。

駅前の銀行にも振替をしないと駄目なのでよって、少しだけのぞいていこうとコープによると駅前もいつもより人が多かった。
駅前はもっとご高齢の方が多かった。
車ではなくキャリーカートをひいて、歩いてきている人が多い。

念のためトイレットペーパーのコーナーを見てみたけど、ここは個数制限はしてなくて、いつも通りだった。
他のものもそうだった。

紙製品は国産のものが多くて、どうしてこんなデマが出回ったのかと不思議だ。

落ち着こうよ・・・と思う。
「デマ」だよ!

図書館の蔵書が少なくなっているのはわかる。
家にこもるためだろう。
ハンドソープも売れているのはわかる。

しかしな、後のは。

参考


ドラックストアの駐車場にめったにみない他県ナンバーの車があった。
まさかね。

*************************************************



もう、何にでも反応するし、今日もちゃんと薬飲んでマスクして走ったんだけど薬が切れてきた途端に目がかゆくて泣きそう。
ただ、鼻は結構大丈夫だった。
テレビの気象予報士が、「鼻の穴にワセリンを塗ったら多少予防できる」と言っていたのを聞いて、出る前に塗っていった。
効果あった?

花粉症用のサングラスしたら、曇るんだよね。
何かいい方法が、ないかデマに惑わされないで検索してみよう。

そんな人の騒動には関心がない猫。



コメント (4)
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茜色のお花畑 5(カレー)

2020年02月26日 | 茜色のお花畑


世間は、えらいこっちゃになっている。
正直に言うと私も毎日ニュースにかじりつきだ。
多分、息子が東京にいなかったらそこまで心配していなかっただろう。
自分自身はできる限り、買い物以外は出かけるのはやめようとは思ってはいる。
図書館通いもしばらくは、やめようかと。
今日買い物に行くとマスクをしている人は、3分の1ぐらいだった。
私のように花粉症の人もいるだろう。
ただ、正直そこまで気にしていない人が多いような。
まだ対岸の火事の人が多いんだろう。
今まではそれで済んでいたけど、今回はそれじゃあ済まないというのが今の状態。
とりあえず私は私が出来ることをしないと。
それは出歩かない事だな。

さて、今日は「おはなし」です。(長いので興味のない人は読み飛ばしてね)




********************************************************************
【茜色のお花畑 5(カレー)】

働き始めて、初めての給料が出た。
10日締めで25日払いだという事で、月初めから働き始めたので少ししかなかったが、私は大いに感動した。
何故なら通帳の残高が今まで減るという事はあっても、増えるという事はなかったから。
仕事帰りに銀行により、キャッシュカードでお金をおろした。

花屋により仏壇に供える花を買った。
そして、母が好きだった望月堂のブリュレを買った。
これは、中身はトロトロのプリンでその場でカラメルをパリパリに焼いてくれる。
ミエコさんとタクミの分も買い、家に持って行った。
「誰かに自分で買う」というのも私にとっては初めてだった。



ミエコさんがとても喜んでくれて、先に父の仏壇に供えるわと言っていた。

自宅に帰り、私も花と一緒に仏壇に供えた。
「ママ、私の初めてのお給料で買ったのよ」と一人でつぶやいた。
もし、母が生きていたら喜んで食べてくれただろうか?
少し複雑な気持ちが胸をよぎった。
なんだか、喜ばないような気がした。
「アカネちゃんは、働かなくていいのに」と母の声が聞こえたような気がしたからだ。
心の中で思う。
「じゃあ、ママは私がこのままお金に困ってどうしようもなくなったらどうするつもりだったの?」と。

買って来たお弁当の後にプリンを食べた。
カラメルが、ほろ苦くてそしてプリンが甘くて少し心が和んだ。

翌日、会社に行くとマエダさんが申し訳なさそうに言った。
「今日、義母を病院に連れて行かないと駄目なの。忙しい中申し訳ないけど、お昼までで帰るわね」と。

私やジンデさんやサトウさんもみんな「大丈夫ですよ」と言った。
マエダさんは、お義母さんの介護があるので、たまに途中で帰る時がある。
また今は旦那さんの扶養控除内で働いているので、普段からも時間が短いし、休みも多い。
1年前まではフルタイムで働いていたそうだ。
でも、お義母さんを引き取られたことで時間を短くしてもらったのだとか。
それで、以前から組立の仕事が多くなってきたのともあり、私を雇おうという事になったようだ。

「旦那の収入があるし子供も独立したから短時間に切り替えるのにちょうどよかったよ。イトウさんが来てくれて本当に良かったわ。義母を病院に連れて行くのなんか、平日しか出来ないし」とマエダさんが言う。
「でも、ノグチさんとかは大変よね。お母さんのお世話をしながら営業の仕事なんて」

ノグチさんと言うのは、48歳の男性で独身。
営業に出るついでに自宅の様子を見にいき、間に病院にも連れて行っているのだとか。
会社も黙認しているようなのと、営業職は手当てが一律で決められているので、ある程度は自由にさせてもらっているようだ。



「私、義母と別々に暮らしている時に、休みを取って病院に連れて行くと先生が『もっとお義母さんのお世話が出来ないんですか?』と言われて腹が立ったことがあるのよ。仕事を抜けたり有給とったりしてやっと連れて行っているのに。仕事を私がしないと当時息子を大学に通わせられなかったのよね。じゃあ、私が働かなかったらどこからお金が出るよって思ったものよ」

マエダさんは、ぷりぷり怒りながら言った。

「ノグチさんは、自分でお弁当も作ってきているでしょ。自分は結婚もしていないし兄弟もいないから、出来るだけお金を残さないとと、ずっと言っているみたいよ。今の住んでいる家は昨年お母さんのためにバリアフリーにリフォームしたんだって」

私は、すごく感心して聞いていた。
何故なら私と大違いだから。
もし、母がまだ元気で生きていたら私はここでは働いてはいない。
そして、私がノグチさんと同じ年になった時、もし母に介護が必要になったら・・・。
その時には娘の私がいるから必然的に介護をするだろう。
じゃあ、その後は?
まさにこの前までと同じ状態なのだけど、若さが違う。
それと、母自身働いていたとは言え、かなり祖父母に頼っていたため、将来年金などは少ないだろう。
実際、母が残してくれた通帳を見ると祖父母が亡くなった後は、ほぼ積み立てなどしていなかった。
私が、母が亡くなった後に使ってしまった貯金と母の少しの年金。
母自身、あまり節約という意識はなかった人だ。
欲しい物は欲しいで我慢しない人だ。
破綻が見えるようだ。
介護などで貯金を使い果たし、母が亡くなりその年金も収入として入らなくなった自分の姿を思い浮かべた。
50歳後半ぐらいだろうか。
その年齢から働くのは絶対無理だ。

ぞっとした。
その状況を思い浮かべたのと、その事をまったく考えなかった自分とそして母の事を含めて。

その日の昼、食堂の私が座っている前のブースでノグチさんと他の営業の人がご飯を食べていた。
私のブースには、私とサトウさんとヤマダさん、そしてジンテさんと今日はいないがマエダさんが一緒に座っている。
他にも営業の人が数名いるが、若い人をのぞき家庭を持っている人が多い。
一人の人が、ノグチさんに言った。

「おっ、今日も自分で使った弁当か?お母さんの介護も大変だから今からでも嫁さん貰えよ」
ノグチさんは「そんなの無理ですよ」と苦笑いした。

「そうだ!イトウさんなんかどう?イトウさんも独身だよね」

いきなり私に話が飛んできて、びっくりしてご飯を詰まらせそうになった。

すると横に座っていたヤマダさんがすくっと立ち上がって言った。

「ちょっと、『嫁さん』に全部家事とかお母さんの介護させるつもり!?あなたの奥さんにも言ってごらんなさいよ!明日になったら離婚届きっと置いてあるわよ!ノグチさんは偉いわよ。少しはあなたも見習ったら」

食堂がシーンとなった。
言った人もノグチさんもバツが悪そうな顔になった。

座ったヤマダさんが、私に小声で言った。
「まったくもう本当に勘弁してほしいわ。うちの旦那も同じようなことを言った事があるの。大げんかよ。うちはまだうちの両親も旦那の両親も元気だけど、もし介護が必要になったら私が全部背負うのかと思ったらぞっとするわ」

「女性が全部するというのは違うよね」と私が言うと

「そう、それが違うという事がまだわからない人が多いの。まだうちの旦那は私が働いているから今は家事には少しは協力的なんだけどね。それでも私の負担の方が多いし、たまに将来の事を思うとこのまま実家かえって一人で子育てした方が楽なんじゃないかって」

サトウさんが口をはさんだ。
「実際、旦那がいないとその分楽になる部分はあるわよ。ただ、私なんか子どもが小さいから正社員もなれない。すぐに保育園から呼び出しあるし。収入の面がきついわ。それと何より離婚するのにはすごくすごくパワーがいるの。結婚する時よりね」

「そうだよね。でも、今でも休みの日に旦那の実家に行くのがきついの。ただでさえ、平日は長時間働いているのに、休みも気が抜けないなんて。孫の顔が見たくて差し入れがあるから来てって電話があるのよ」

みんなでため息をつく。
私にも最近、収入と支出という事がわかってきた。
今更だけど。
「生活」をしていくという事は、とにかくお金がかかる。
子どもを一人育てるのにもお金がかなりかかるという事も。
そして、結婚するっていう事が楽しいってだけじゃない事も。

想像してみた。
絶対にないけどもし私とノグチさんが結婚したら・・・。
お母さんの介護は私一人でしなければならないのか?と。
そして、そもそも私は料理も作る事も出来ない。
きっとノグチさんの方が上手だ。

無理だ~~と頭を振った。

「何してるのよ。アカネチン。」とサトウさんが私の肩をたたいた。
最近、サトウさんとヤマダさんは私の事をそう呼ぶ。
つられて他の女性社員の人の多くも私の事をそう呼ぶようになっている。
「そういえば、アカネチンは料理できないんだよね。今日もコンビニ弁当だし」とヤマダさん。

「そうなんです。作った事がなくって」

すると横でもくもくと弁当を食べていたジンデさんが言った。
「アカネチン、器用なんだからきっと料理できるよ。した事はないの?」

「えっと、学校の調理実習だけです」と答える。

ヤマダさんもサトウさんも「えっ~~~!」と驚きの声をあげた。

実際は、この学校の調理実習も出来る女子が全部してくれて、私自身は洗い物しかしていない。
友達もいなかったため、ワイワイと楽しそうにする輪の中に入っていけなかった。

「コンビニ弁当だけじゃ、栄養偏るしお金もかかるよ。自分で作った方が安く済むよ」とジンデさんが言うと他のみんなも頷いた。

「何が一番簡単かな」と私が言うと

「カレーじゃない?」とヤマダさん。
「そうだね、箱の説明の通りやれば失敗ないよね。ジャガイモとかの皮をむくのはピーラーでいいし、肉と玉ねぎだけでもいいし」とサトウさん。

みんなに「頑張れ!」「頑張れ!」と言われて、その日作ることになった。

丁度、タクミからLINEが入った。
「母さんが、今日晩御飯一緒に食べないかと言っている」と。

私は、みんなが一度料理をしてみたらといっているカレーがいいんじゃないかと言っていると返事をするとしばらくして、すぐに返信が来た。

「じゃあ、母さんが一緒に作ろうと言っている。材料は買っておくって」

その日、仕事を終えタクミの家に行くと、エプロンを持ったミエコさんが玄関で待っていた
「さあ、調理実習開始よ!」
じゃがいもとにんじんの皮をピーラーで向き、包丁で適当な大きさに切る。
玉ねぎを切って目が痛くなる。

玉ねぎをしんなりするまで炒めて、肉を入れる。
水を入れてその他の野菜を入れる。

灰汁を取り野菜が柔らかくなるまで煮込む。
カレー粉を入れて、とろみがついたら出来上がり。


意外と私には簡単だった。
今まで何故、しなかったのか不思議なぐらい。

カレーを3人で食べた。
美味しかった。
自分で作ったカレーは。
食事中、今日会社であった事を話した。

タクミが言う。
「古いオッサンたちだな。俺なんか、母さんが「男の子も出来なきゃダメ」ってうるさくて、料理とか全部一通りできるぜ」

ミエコさんは主に在宅で仕事をしているが、仕事上出掛ける時もあり、そんな時はタクミが家の事をしていたのだと言った。

「あら、じゃあ今度はタクミの料理をみんなで食べよう」とミエコさんが言って3人で大笑いした。

「そういえば、親父も野菜がやたらでかいカレーだけは作っていたよな」

「そうそう、食べるのに大変だったわよ」

「そうなんですね。」

「アカネちゃんは、お父さんに似ているわ。今日見ていて本当に思ったわ」

「本当だよな。男女の違いがあるのになんかじゃがいも向いている姿がそっくりだった」
ミエコさんとタクミがほほ笑んだ。

私の知らない私に似ているという父。
でも、カレーを通じて少しつながった気がした。
タクミが3杯食べて、カレーは完食となった。

食べながらミエコさんが、簡単なものを教えてくれた。
帰る時に料理の本も持たせてくれた。
かなり年季の入った本だった。
ミエコさんが高校生の頃に使った調理実習の本だそうだ。

「まず、ここから始めてみたら?」と。

最初のページに載っていたのは、豚汁だった。
祖母がよく作ってくれていたのを思い出し、明日でも挑戦してみようと思ってみた。

帰りに自転車を漕ぎながら、父はミエコさんと結婚をして幸せだったのだと思った。
そうじゃないとここまで私に良くはしてくれないだろう。
そして、父に似ているという私を懐かしそうに眺める二人の目。
でも、母とはどうだったんだろう。

今日、サトウさんが離婚するのはかなりのパワーがいると言っていた。
お互いに憎みあって二人は別れたのだろう。
母は父に似ていた私を本当は嫌いだったんじゃないかという思いがまた心にわいてきた。

「違う!」と言って頭を振って自転車を走らせた。
そして、あの暖かい家を出た事で、1人きりになる家に帰ることが悲しくなってきた。


                            <つづく>

****************************************************************
今回もいろんな私の周りにいたりした人の話を元に。
ノグチさんのモデルの人は、おとーさんの会社の人で独身で高齢のお母さんのお世話をしている。
毎日自分でランチジャーにお弁当を詰めてきている。
年齢は私と一緒。
以前も書いた事があるけど、その人に「嫁さん貰えば」と言ったのはうちのおとーさんだ。
ヤマダさんのように私が怒っておいた。
長くお付き合いされた彼女もいたようだけど、多分今はいない。
高齢の母親を抱え、推測だけどいろいろとあったんだろう。
おとーさんも多分、会社の人にいっぱい怒られたり、いろんな事情を抱えた人を見てきて、最近は少し反省している。

病院で「お母さんの世話をもっと」と言われたのは、私の友人。
そのころ、友人は娘が二人いて、義両親と同居だった。
自分の親を病院に連れて行くのは、義両親に遠慮しながらだった。
時間を一生懸命作って連れて行っているのにそういわれたと悔しそうにいっていた。
お兄さんもいるけど、彼女に全部任せたきりだった。
(結局、友人はその後いろいろとあって離婚した。原因の大半はやはりお母さんの世話だった)

1人1人いろんな事情があり、毎日頑張って生活をしている。
「働く」という事が、どういった事なのかをずっとブログを始めた当初(もう10年以上前)から考えてきた。
この「茜色」はそんな思いを込めて。

そうそう、冒頭に出てきたブリュレは近所の和菓子屋さんのなんだな。
店頭で、カラメルを焼いてパリッとしてくれる。
1個230円なのにボリュームがあり、すごく美味しい。
凝った容器じゃなく絵のようなアルミの器に入っている。
いつもお店の人が「パリパリのうちに食べてね」と言ってくれる。
食べたくなった。
また買ってこよう。

そして、最後に実は高校時代の調理実習の本をずっと持っていて使っていたのは私だ。
結婚したときに、料理が一番参考になった。
今は、ボロボロになってめったに開けることがなくなったけど。
ボロボロになりすぎているので、ご苦労様という事で処分しようかと思っている。
で、このおはなしに登場させてみた。

窓辺のコブちゃん。
少し空気を通そうと網戸にしたらのぞいていた。



でも、寒かったのかすぐに元の位置に戻った。
それが、最初の写真。
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こういう事

2020年02月25日 | 絵日記


さくらんぼ、つぼみが出来始めた。


ラベンダーももう少しで開花かな。

今日は、午前中に絵日記描いた後(適当に描くのでものすごく時間は短い)買い物に。
久しぶりにホームセンターやドラックストア、そしてしまむらをまわる。
このところ、あまり出ない日が続いていたので、「近いうちに買おう」というのがたまっていた。
まず鼻炎薬の追加を。
おとーさんも飲むのですぐに無くなる。
おとーさんの場合、花粉症じゃなく鼻づまりで、ずっと病院に行ってくれと言っているのだけど全然行かない。
芸人の人で手術が必要とかいうのをネットニュースで見たけど、おとーさんもそうじゃないかと思う。
それでも、今年は下手に病院に行かすとちょっとなと思うので今の在庫分を「お父さん用」と書き、私の分を大箱で買って来た。
こうしないと無くなりそうなのに言わないから、いざ私が飲もうと思ったら、無い時があり、ぶちぎれそうになる。
この時期、我慢している時もあるけど、バイクに乗って少し遠出するときには、飲んでおく必要がある。
ずっと書いているけど、バイクに乗りながらくしゃみをするととても危険。
一回で済むわけじゃなく、1度くしゃみが出ると連発して、顔が「ぼおおお~~~!」って感じになる。
だから、ちゃんと飲んで出かけないとと思って箱を見ると空っぽって時があり、怒りがふつふつとわいてくる。

しまむらは、ネックカバーを買いに。
以前、しまむらで買ったのが、とてもぴったりして良かったので。
バイクに乗る時にマスクの上からしている。
とうとう、ダイソーの安いマスクのみになったのだけど、薄いのと顔にフィットしない。
だからその隙間から花粉が入るのを予防するために。

ところが、レジでお金を払っていると、店員の人が大きなくしゃみをして手で押さえた。
その手で袋に入れてくれた・・・。
いや、今の時期花粉症だと思うし、衣類とか布とか扱っている店は埃が多くて、それだけで大変(手芸店でのパート経験あり)。
でも、たとえ花粉症でも嫌だなと思ったのと、他の店員の人はみんなマスクをしているのにその人だけしていなくて(マスクが手に入らないのかもね)・・・。
普段だったら気にしないんだけどな。
そういった事が気になる自分も嫌な感じ。
私自身は、絶賛花粉症「祭り」なのでマスクをしているし、花粉予防のスプレーやスプレー容器に入れた消毒液を持ち歩いている。
一応、店を出た後ふっておいた。(商品にも)

とりあえず、子どもは独立しているけど、所帯は別だが2人の高齢者を抱えているので、なるべく無駄な動きをしないようにとは思っている。
新型コロナのせいだけではなく、花粉症も悪化させないために。

この土曜日にはおとーさんと一緒に母を買い物に連れて行ってきた。
近くにスーパーやドラックストア(ここは実家から30秒)はあるけど、重いものの買い出しは、たまに連れて行ってやらないといけない。

友人と2月ごろににバス旅行をしようと話して探していたのだけど、友人も介護施設に預けている高齢の母親がいるので、今回はやめておこうという話になった。
実は以前、鎌倉に旅行に行った時も、親の事で延期になった事もある。
幸いなのは、私は別に家にこうやっているのは苦にならない。
ただ、私は苦にならないが、とにかく出歩きたいタイプの母は、ちょっとストレスがたまっているような感じする。
とにかくいつも行く高齢者が多い集まりには行かないようにだけ注意しておいた。
いつまで?というのは難しいけど、後で後悔しないようにだけはと思う。

**************************************************************


最近、足の甲に頭をどうやら乗せている。
それでなったようだ。
猫飼いあるあるだな。


猫の頭だって寝たら結構重いのだ。

昨日、更新しようと思ったけど出来なかったので今日に。
明日は、「おはなし」を書くつもりだけど今回の連休では何もできなかったので、更新時間は遅くなりそうだし、もしかすると翌日になるかも。

それでは、また次回に。
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協議

2020年02月21日 | 絵日記

午前中に、市役所と図書館に。
図書館では、少し残っているページを読んで他のと一緒に返却して、新たに数冊借りてきた。
3連休なので余分に少し借りておこうかと。
入ってびっくりしたのは、いつもより人が多い。
いや、いつもより高齢者の人が多い。

午前中に他の用事もあったので、少しの滞在時間で図書館を出たが、バイクで道を走っていると、普段ガラガラの道をウォーキングしている(やっぱり少し年配の人)が多かった。
今日は、いったいどうしたのだ。
暖かいからか、それともあちこちでイベントなどが中止のためか。

花粉症予防でマスクをしてその上から薄いネックウォーマー(ぴったりする)をして走っている。
こうやると結構楽だ。
マスクと言えば、図書館でもしていない人が多い。
マスクが売り切れの為か、それとも気にしていないのか。
何れにしろ、花粉症でないのはうらやましい。

マスク品切れが早く解消してほしいと思うが、実はこれからなんだろう。
今日も、ガーゼでマスクをチクチク縫って作っている。
花粉やPM2.5がいよいよ本格的に飛んでいて、田畑や土手もどんどん焼いて煙がまっている。
この煙を吸い込んでしまったら、アウト。
昨日は、少しだけ外に出て「なんか煙いし、臭いがする」と思ったら、家の中に入った途端に目がかゆく、くしゃみ連発。

今日も、ヨーグルトを食べた。
お腹の調子はそこまで悪くない。
少しは改善したらいいんだけど・・・。

*********************************************************

私はすぐに仕事の事をちゃかして言っているんだと思ったんだけど(だって、『協議』って書いてある)


家族のグループラインなので、おとーさんも見ていた。


何度も言うが、『協議』って書いてあるだろう。


そして何故、私に・・・。
将来、なんとか詐欺に引っかからないようにしないとな。
まあ、そんな詐欺電話がかかってきたときは私に電話がかかってくるだろうから、その点は安心かも。
きっと「嫁に聞いてからかけ直す!」と言って電話を一旦切るだろう。

後で息子から説明の連絡が入った。
私がおとーさんもわかるように説明してやってと連絡したので。
図面作って警察と協議して幅員(ふくいん・・・道路の道幅)が決まるらしい。
(息子の仕事は建設コンサルタントだ)
この日は道路の安全上を確保出来ないと却下されたと言っていた。
交通量調整の調査とかでも道路使用許可をとらないと駄目で警察にはよく行くらしい。

電話がかかってきてびっくりしたわ。

それにしてもおとーさんって昔からこんな人だっけ?
昔から私のブログを読んでくれている人もびっくりだろう。(大魔王時代)

息子とコブちゃんとそして私の事が・・・家族の事が大事なおじさんになった。
亡くなった舅にそっくりである。
やっぱり乗り移っているのか?

多分、今ひそかにずっと「東京」のニュースの事で心配しているものと思われる。
舅も息子が大学生の時は、「○○県に台風がきて被害が・・・」というと心配で心配でたまらず、よくメールを入れていた。
ただ、その頃はおとーさんはそこまで心配していなかったけど。
車で走ったら1時間半強でつくところだったからかな。
今は、「すぐ」に駆けつけることなんて出来ないから。

離れて暮らしていたら、余計に親は子どもの事を心配をするのだと私も思う。



明日は、猫の日だって。
2月22日でにゃんにゃんにゃん。
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茜色のお花畑 4 (サトウさん)

2020年02月19日 | 茜色のお花畑


さくらんぼのつぼみが出てきた。
普通の桜より少し早く咲く。

今日は、買い物に行かないことに。
夕方に少し歩きに出るかもしれないけど。
多分、1週間ぐらいうちにこもっていても2人分の食料なら大丈夫なだけある。
借りている本もまだあり、今週後半はあまり外には出ないようにしようかと。
マスクの消費を減らすのも理由の一つ。
今はスギ花粉だけど、実は今よりヒノキ花粉の時の方がひどくなる。
残して置かないと。
幸いなことにダイソーで買ったマスクの他に、自分で忘れていたんだけど昨年のイネ花粉の時期に箱買いしていたが出てきた。
これと、手づくりガーゼマスクでなんとか越せそうだ。

今日、水曜日は「おはなし」です。
思った以上に長くなりそうで当分続きます。
自己満足の為に書いているので興味のない方は読み飛ばしてくださいね。



******************************************************************
【茜色のお花畑 4 (サトウさん)】 

それからミエコさんも一緒に家まで送ってくれて、売れた人形の発送の為の荷造りと出勤のための服を選んだ。
下はスカートばかりだったけど、なんとかトップスなどは仕事に支障ないのはあったので、ユニクロで買ったパンツやジーンズと合わせてしばらくの間はなんとかなりそうだった。
ミエコさんは、まず仏壇に手を合わせて
「お邪魔してすいません。でも、アカネちゃんの事を少し任せて下さいね」と言っていた。
ふと、母がいたらどんな気持ちになるんだろうと思った。
私自身は、ミエコさんに対してはあまり複雑な感情はない。
顔も覚えていない父のお嫁さんなのだ。
それに今日一日会っただけだが、親戚のお姉さんのような感じがしている。
タクミは・・・やっぱり弟だという気持ちが芽生えている。
母の鏡台から使えそうな化粧品を選び、翌日の出勤のためのメークアップも教えてくれた。
未開封のものとか残っていたので、使えるでしょうとの事。
その他は処分することにして口紅だけは、派手にならないようにと色付きのリップクリームの新品をくれた。

「なぜ、こんなにしてもらえるんですか?」と私が問うと

「あなたのお父さんと結婚して幸せだったからよ」とミエコさんが笑った。

荷造りを終えた人形たちを車に積んでタクミとミエコさんは帰って行った。

翌日、朝早くにタクミが迎えに来てくれた。
「緊張して眠れなかったんじゃない?」と私の顔を見てクスリと笑った。

その通りだ。
いろんな思いが巡って眠れなかった。
もちろん、初めて仕事に行くという緊張もある。
朝は、メイクに30分もかかった。

会社につき、タクミは大学に行くからとすぐに戻って行った。
昨日、社員用の入口を聞いていたのでそこに入る。
いろんな人がバタバタと入っていく、その度に「おはようございます。」と小さい声であいさつをした。
更衣室では、昨日会ったマエダさんがいて、入ってきた女性社員に私の事を紹介してくれた。
事務所も入れて10人ほどの女性がいるそうだが、正社員は総務のヤマダさんと他の事務の人が二人と出荷場の主任だけだそうだ。
後は、パートタイムの人ばかりらしい。
短時間で働いている人もいて、今日出勤じゃない人もいた。

一度に名前を覚えらそうにない。

制服を上に着て荷物をロッカーに入れた時にヤマダさんが入ってきて、一緒に朝礼に行きましょうと言ってくれた。
昼食の申し込みとタイムカードを押すのを教えてくれて、その後に朝礼の場所に行く。

食堂で毎朝するそうだ。
入って並んでみて少し怖くなってきた。
ほとんど男性との交流がなかった私にとって、並んでいる男性社員はみんな怖そうに見えた。
それになんとなく荒っぽそうな人が多いような感じがする。

ベルが鳴り、朝礼が始まった。
社長さんの挨拶があった後に、ヤマダさんが私を紹介してくれた。
「今日から組立で働くことになったイトウさんです。」と。

私はなんとか
「よろしくお願いいたします」とだけ言えた。

朝礼が終わり、次々と食堂から社員の人が出ていった。
その中で「あんた、イトウさんの娘さんなんだってね。頑張ってね」と声をかけてくれる年配の人もいた。
話すとみんな荒っぽそうな印象が和らいだ。

その後に組立の仕事場に行き、マエダさんから仕事を教わる。
図面と指示書を渡された。
この日は、とても小さい部品同士をくっつける仕事だった。
一生懸命にやったが、目が段々チカチカして肩がこわばってくる。
ふと顔をあげてみると、驚いたことにカミデさんが、ものすごいスピードでくっつけていた。

サトウさんが小声で言う。
「すごいでしょ。あの年で眼鏡もなしであのスピード。神の手さんと言われるのわかるわよね」と。
私はそのカミデさんの速さの3分の1ぐらいで必死にくっつける。

マエダさんがそんな私を見て笑いながら。
「最初からそんなに頑張ったらしんどいわよ。イトウさん充分初めてにしては早いわよ。器用なのね」と言ってくれた。

昼までの時間がなんと長かった事か!
昼休憩の時は、食堂でいろんな人が話しかけてくれたのだけど、疲れすぎてあまり覚えていない。
それと、会社で頼めるお弁当は私にとってかなり多すぎた為、食べきるのに大変だった。
自転車で通えるようになったら、通勤時にコンビニででも買ってこようと思った。

昼からの時間も長かったけど、朝よりは慣れた為か朝よりは短く感じた。

終業時間を知らせるベルが鳴り、後片付けをしてタイムカードを押して着替えて会社の外に出ると、タクミが迎えに来てくれていた。
一緒に出てきたサトウさんに「彼氏?」と聞かれ慌てて否定する。

「弟なんです」という。
少し照れ臭かった。

帰りは一旦タクミの家により、自転車の練習や交通ルールを覚えた。
夕飯はミエコさんが用意してくれた。
「疲れたでしょ。今週は私が用意するから食べて行ってね」と。
ミエコさんは、今自宅で仕事をしているそうだ。
タクミが生まれるまでは、タイヨウ金属で事務をしていたそうだけど、タクミを生むときに長期の入院をしないと駄目で辞めて、そのあとタクミが少し大きくなった時に知り合いの紹介で今の在宅の仕事するようになったそうだ。
この日は、鍋だった。
いつぶりだろう。
3人で囲む鍋は、疲れを和らげて心が落ち着いた。
夕飯のあと、タクミがまた家まで送ってくれた。

そこから休みまで、無我夢中だった。
今ではもう何をしていたのか覚えていないけど、指示されたものを組み立てたり、くっつけたり。
毎日、肩や手がごわごわになった。

でも、仕事が終わった後にタクミの家で自転車の練習をしたためか、そのごわごわも少し解消されて翌日まで持ち越す事はほぼなかった。
5日目に注文していた電動自転車が届いた。
そのまま家まで乗って帰ってみた。
心配したミエコさんとタクミが車でついてきてくれた。
タクミの家は、私の家まで自転車で15分だった。
会社がちょうど中間にあるような感じだ。
こんな近い距離に住んでいたんだと改めて思った。

土曜日に自転車で会社まで行ってみた。
帰りに雨の日の用の雨合羽を買い、洋服も少し買い足した。
ほぼ母の人形は売り切れ、自転車を買ってもまだ残っていたので、日々の生活などにまわすことが出来たし、服を買う余裕もあった
一人で洋服を買うのは初めてで、店員の人が出てきてすすめてくれるのを購入。
この前に買ったユニクロよりは少し高かったけど、私によく似合っていたと・・・思う。
久しぶりに自宅で1人きりで過ごす。
寂しいという気持ちもあり、ほっとした気持ちもあった。

日曜日は、タクミとミエコさんが来てくれてスマホの契約についていってくれた。
私の給料から無理なく払える格安の会社があるそうで、そこに契約に行った。
店員の人が言っている事はチンプンカンプンだったので後でタクミが根気よく説明してくれた。
この日は、タクミのうちでまた3人で鍋をした。

翌週になり、自転車で出勤した。
途中のコンビニで昼食を買った。
段々、毎日慣れてきてとてもカミデさんのようにはいかないけど、そこそこ組み立てるスピードもあがってきた。
組立の3人とも仲良くなった。
年齢を越えていろんな話題をする。
マエダさんの家のお姑さんの介護の事。
サトウさんの娘さんの事。
ジンデさんは、いつからいるのかとか。

こんなにたくさん話す事は、今までの人生を通じてなかった。

たまにタクミから「LINE」が入る。(最初にアプリを入れて友達登録してくれた)
「母さんが、晩御飯一緒にどうって」と。
ミエコさんから直接入る事もある。

金曜日の事だった。
その日、サトウさんがなんだか元気がない。
就業のベルが鳴ってからマエダさんが「どうしたの?」と聞く。

実は・・・とサトウさんは話し始めた。

「今日、娘の誕生日なの。でも、娘が欲しがっているクマのぬいぐるみが買ってあげられなくて・・・。毎月ギリギリで生活しているし、今月はとても物入りで余裕がないの。せめてケーキでもと思うんだけどそれでさえ厳しいの。ケーキとかぬいぐるみを買うより、うちはまずお米を買ったりしないと駄目だから」

娘さんは5歳で保育園に通っている。
私は、ある事を思いついた。
「サトウさん、着替えたらここの駐車場で少し待っていてくれる?30分ぐらい」と。

サトウさんは、不思議な顔をして「いいわよ。保育園のお迎えの延長時間まで少しあるから。」と言った。

私は着替えて慌ててタイムカードを押して、猛スピードで自転車を走らせ自宅に帰った。

自分の部屋に行き、押し入れに入れていた「ある物」を取り出した。

自分で作った「クマのぬいぐるみ」だ。
好きで何個か作っていた。
一番大きなものを袋に詰めて、再び猛スピードで会社まで戻った。

頑張ってこいだため、往復で20分ぐらいでついた。
駐車場には、サトウさんが自分の車で待っていた。

息を切らせながら
「こ・・・これを、む・・・娘さんに」と袋を渡した。



サトウさんは中身を取り出すと、たちまちのうちに笑顔になった。
「やだ!すごくかわいい!」

「わ・・・私が作ったものなんだけど。作ってそのままにしておいていたものなの」と、息も息も切れ切れになりながら言うとサトウさんは
「すごい!本当にもらっていいの?ありがとう!」と少し目に涙をためながら言った。

その時、ちょうどヤマダさんが出てきた。
彼女はいつも少し他の社員より遅めに出てくる。

「あら!かわいい!クマちゃん!」

と笑顔になる。
サトウさんが事情を話すと、ヤマダさんがちょっと待っててと言って、事務所に戻って行った。
再び出てきたサトウさんは、手にかわいい包装紙を持っていた。
「今日、差し入れがあったでしょ。その包装紙とリボンがとってもかわいくて取ってあったの」と。
たまに事務所には、取引先からのお土産があり、私たち現場のものももらったりする。
そういえば3時の5分休憩の時に美味しいお菓子を食べたのを思い出した。

サトウさんは、私のクマを器用に包装した。
なんでも、ここで働く前はお菓子の卸問屋で事務員をしていて、たまに包装することがあったのだそうだ。

「四角のものと違ってちょっとやりにくいな~」と言いながらもかわいく包装できた。

サトウさんは「ありがとう!ありがとう!」と言いながら延長にならないようにと慌てて帰って行った。
帰る前にサトウさんとヤマダさんとも一緒にLINEの友達登録をした。

帰り道、今度は自転車をゆっくり漕ぎながら考えた。
サトウさんは、シングルマザーでフルタイムのパートで娘さんと二人暮らしだ。
うちの母もシングルマザーだった。
だけど、母はお金に困ったといった事はないし、あの人形もそうだけど欲しい物はなんでも買っていた。
そして、私にも買ってきてくれた。
ケーキやぬいぐるみより、まずお米・・・まずは食べる事。
そんな事を考えた事もなかった。
母の両親である祖父母がそこそこ裕福で、自宅もあり家賃を払う必要がない。

パートの給料で生活をする。
家賃を払い、生活費を払い・・・。
私のあまり計算が得意でない頭でも容易に「足りない」と判断できる。
サトウさんは、まだご両親はご健在らしいけど、実家にもあまり頼る事は出来ない事情があると話していた。

自分が今まで働かず、出費する事ばかりだったことがとても異常だったのだと初めて気がついた。
そして、あまり何も考えずに押し付けてしまったのだけど、本当に私がぬいぐるみをあげてしまって良かったのだろうかと。
あんな手作り感満載のぬいぐるみ、迷惑だったんじゃないかと。
サトウさんは、よく言っていた。
「若くてシングルマザーだと、やっぱりと思われるのよ。だから、なるべく人には頼りたくないの」と。
サトウさんは赤い髪の色は、世間と闘っている色なのだと言っていた。
おしゃれもあまり出来ないのだけど、髪だけは自分を奮い立たせるために自分で染めているのだと。

家に帰り途中で買った弁当をあけていると、スマホが鳴った。

LINEをあけると、笑顔のサトウさんと娘さんとそして私の「クマ」が写っていた。



「ありがとう!」という文字が添えられていた。

私は、わいてくる感情を抑えられず、涙を流した。

                            「つづく」

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こんなに長くなるとは思っていなかったな・・・。
多分、今なんの仕事もしていないから書けるんだと思う。
在宅の仕事していた時はやっぱり無理だった。

私のいた前の職場もシングルマザーが多かった。
でも、ドラマとかに出てくるようなキャリアウーマンとかではなく、職業の選択肢がなくパートでもいいからと働いている女性が多かった。
正社員ではなくパートで雇う。(その事で悩んでいた人の事も書こうと思う)
ただ、前の会社のいいところはボーナスなどもちゃんと出たところかと。

子どもが小学校に入ったけど、「ピアニカ」が買えないと言っていたお母さんもいた。
買えない家庭の子は、学校のを貸し出してもらい、パイプだけ購入する。
ちょうど小学校を卒業したうちの息子のがあったので、口をつけるものなので他人のお下がりは嫌かなと思ったけど「要る?」と聞くとすごく喜んでもらえた。
公立の学校でも、いろんな備品にお金がいる。
子ども服は全部リサイクルだと言っていた。

「ケーキやぬいぐるみより、まずお米」
このころ、こういった事を職場の誰もが言っていた。

うちも前から書いているがいろいろとあって一生懸命働かないと駄目だったけど、私の実家もそうだけど、おとーさんの実家も近くにあり、孫のためにはいろいろと支援してくれたので、子どもの持ち物で困る事はなかった。
それはとてもありがたい事なのだと今は思う。
仕事もいろいろと我慢することは多々あったけど、給料もこのあたりではよく、何より事務だったので、体は楽だった。
何よりこの職場、息子の学校にすごく近かった。

ただ、こういった職場にいた為か、恵まれた環境にいるのに不満ばかり言っている人が許せない時期があった。
今は、少し考えが変わりその人は幸せなのか?と考えるようになった。
自分が恵まれているとわからない方が、不幸なんじゃないかと。
それで、考え付いたのがこの「茜色」のはなし。
お花畑は、「頭の中が」っていう意味も含んでいる。
最後はちょっと意味が変わってくるのだけど。

ストーブ前のコブちゃん。



最近は良く寝るようになったなと思う。





コメント (2)
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