染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
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うつくしいけしき

2012年09月16日 | 店主の一日
あまり芸術祭ネタを書いておりませんでしたが、それなりに回っております。
ここは前回もありましたが、僕の一番のおススメは上蝦池名画館です。
誰でも知っている名画を上蝦池集落の皆さんが、絵画の通りに表現したもの。

フェルメールの「牛乳を注ぐ女」ですが、上蝦池では赤鍋にどぶろくを入れております。あはは。


他にもムンクにダ・ヴィンチ、セザンヌらしい名画が並びます。
そこには穏やかな美しい生活が写ります。生き生きとした生業やよろこびが写ります。

もう一つ驚くべきは、上蝦川は盲腸の先にある集落だということです。
(今はすっかり減ってしまいましたが、鉄道なんかで終点が別の線路に連絡していない行き止まりの鉄道を「盲腸線」なんて言ったりしますね。関東だと関東鉄道の龍ヶ崎線とかでしょうか?)
上蝦池から先には道路がありません。
国道から大きな橋を通ってトンネルを通って集落に入ります。その橋とトンネルができたのは平成6年の事。(それ以前にも小さな橋はあったそうです)平成6年に橋ができた事によって冬でも集落まで車が入れるようになったそうです。全く考えられないような話です。
この写真はその橋のからのもの。勿論、オリジナルはムンクです。


名画館で受付をしていたおばあちゃんに橋ができる前には冬はどうやって他の集落と行き来したのか聞きましたが、「あの谷を下りて、山肌の道を通って」と気が遠くなるような話でした。(第一、「あの道」と言われて指差されましたが、それは全く道に見えませんでした)

でも、夏の一日に上蝦池に広がる景色はまるで桃源郷のようです。やっぱり一番のおススメはここのさせていただきます。


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