染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

店主、牛の角突きに行く。

2021年05月03日 | 店主の一日
今日は小千谷東山の闘牛場に牛の角突きを見に行きました。
今日が初場所です。
細道を闘牛場へ次々と車が登って行きます。
山間地であまり広い土地が取れないのを方々に車が止まっているのはなかなかよいです。
闘牛場への入り口には幟が立っていて、気分があがります。
そして、牛を持つ人たちにとってこの日がハレの日であることは言わずもがなです。




数年前に山古志でも角突きを見たのですが、この地域の特徴として牛同士の勝敗をつけないというのがあります。
角で押し合いをする中で勝負がつく前に勢子長が合図を出します。
すると周囲にいた勢子が牛の足を取り鼻を取りして角突きを止めさせ一件落着。
でも見ている側からすると「よしっ!これから」というところで戦いが止まります。
でも意外と見ていると、フラストレーションが溜まります。
相撲でいえばまわしの取り合いをして、四つに組んでおしまいって感じです。
そんなことになったら、国技館に座布団が乱れ飛びます。
全国に闘牛がたくさんあるのですが、こう云った勝敗をつけないのは小千谷と山古志だけなのだそうです。
農耕用の牛でもあるので、傷つけず大切にするために引き分けにして相手を痛めつけるまで戦うことをさせないのだとか。


でも多分、かつての闘牛の勝敗は賭け事の対象であったはずです。
ここで勝負をつけることで大きく傷を負うのは実は牛ではなく、この小さなコミュニティの人間関係な気がします。
闘牛なのでつい牛の格闘中心に見てしまいますが、勢子が牛を抑える様子などは実に見事なものです。
十日町で僕が大好きなおまつりに赤倉の神楽がありますが、それと同じような位置づけであるのかもしれません。
いやぁ、この角突き、なかなかよいですぞ。

それでも土俵?の端まで牛が寄ってくる様は迫力十分です。




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