染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

洋服の日

2008年11月12日 | 店主の一日
今日は洋服の日なんだそうです。
どう「洋服の日」かと言うと、明治5年(1872)に、「礼服ハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出されて、裃や束帯などの和式の礼服が廃止され、洋服の使用が促進された事によるのだそうです。
太政官は明治時代の最高官府なのでここから出された布告は法律と同じ意味合いを持ったようです。天皇陛下を始め、皇族の男性方が公の場できものをお召しにならないのはこの辺りが始まりのようです。裃はモーニングに変わっていきます。
尤も、裃や束帯なんてを一般の人が着たはずもないですから、普通の人は羽織、袴がスーツになったのでしょう。
そう言えば、伊勢神宮へお参りに行かれた方が、長着に羽織を着ていったところ、袴を付ける様に言われたそうです。
スーツは特に問題がなかったそうです。

ノーベル賞の受賞式は正装と決まっているらしく、ホワイトタイでの出席になります。川端康成氏の受賞の際は羽織、袴でしたですね。礼服の格式もなかなか難しいものです。

そうそう、今朝の新聞ではこの洋服の日い触れて蝶ネクアイを薦めていました。
昨今ではフジテレビの軽部アナくらいしか見かけませんが、昭和30年代の写真なんかを見ると結構、蝶ネクタイの人が写っています。個人的には、この蝶ネクタイって結構好きです。
学生の頃だったと思いますが、テレビのコマーシャルで、ショーン・コネリーが鏡に向かって蝶ネクタイを締めるのがやけに格好よくて、何本か買った事があります。あまり人前に締めていく機会はないのですが、気になるアイテムです。
僕の持っているものはどれも解いてあるもので、きれいにディンプルを作るのが面倒ですが、蝶タイを締めてみるのは楽しいものです。新聞の薦めの通り、蝶タイの人が増殖してスタンダードになるといいなあと思ったりもします。
コメント
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