☆ ものづくりの課題は人材
27日開催された加工技術や機械部品の見本市「第12回 機械要素技術展」、出展する多くの中小企業も'夢'の実現に向け日々技術開発に努めている。
精密バネの「(株)ミクロ発條」では、現在量産可能な最小バネの大きさを90ミクロンから、70ミクロンまでへの小型化を目標にかかげる。難しい要求を何とかすることで自社の技術力も上がるという。
衝撃吸収の緩衝材を作る「エニダイン(株)」、その技術力の高さは、製品がスペースシャトルに使われるほど。
ところで、こういった高い技術を持つ多くの中小企業は共通の課題に直面して苦境に立たされている。
それは人材育成の問題だ。多くの若者はIT関係や半導体といった今をときめく産業に関心が高く、そもそも中小企業にはなかなか目を向けてくれない。
それでも、優れた技術を開発できれば人が集まることも事実だ。
金型製造を主力としてきた「(株)松栄工機」は、長年の‘夢’であった“磁気式の歯車装置”を実用化することで人材確保の状況が変わった。
これは、磁力を動力にするため駆動部分の接触が無いため、これまで問題となっていた騒音や耐久性の問題をクリアした技術だ。
同社には、将来の技術として、夢を持って就職してくる人が多くなった。将来の技術として面白い、面白さが人を呼ぶという。
ものづくりの人材を育成する試みは大学でも進められている。
介護支援ロボットでも取材された「神奈川工科大学」は、厚木に学生が自由にものづくりをできる工房を作った。
その広大な“KAIT工房”で進められているのが“夢の実現プロジェクト”だ。学生の夢を実現させるものづくりの計画に最高100万円まで助成金を支給する。
学生は助成金を獲得するためコミュニケーション能力や、プレゼンテーション能力を磨くことにもなり、間違いなく将来の社会に結びつくと同大学は期待する。
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